先日、天井裏の物置を探していたら、オリベッティのタイプライターと35mmのレンズが付いたニコンFが出てきました。
タイプライターは、レッテラブラック、ニコンFもそうでした。
確か、大学一年の夏休みのバイト代で購入したものでした。
なんで、その当時そんなものを持っていたのか・・・
当時、私は応用化学を専攻する学生でした。
でも、入学当時から、なんだか同級生に違和感を感じていました。
学生なのに、みんななんでこんなに世の中を考えていないのか・・・・
当時は、ベトナム戦争もありました、国内に目を向けると、成田空港開港や公害などの事がありました。
世の中が動いているのに何でみんな見て見ぬふりなんだ・・・・
そんな事を、一人で考えていました。
でも、行動するには非力過ぎることは自明の理でした。
自分にできること・・・・
そうだ、事実を外に向けて発信することだ・・・
そんな思いにかられて、英文タイプライターとビジュアルな表現である銀塩カメラであちこちに表現者として出しました。
でも、そんな思いも、ある日の交通事故で途切れてしまいまいました。
バイト中の交通事故でした。
とりあえず、大学は卒業しましたが、ご飯を食べていく手段として生業を選択しました。
還暦を迎える歳になって、屋根裏部屋の荷物をあらためて手にすると、自分の選択肢が最前の方法だったのか考えてしまいます。