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「米軍が最も恐れた男 2 カメジロー不屈の生涯」 佐古忠彦監督 ○(おまけ)☆
2017年の「米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー」の題2作目で、今作ではカメジローの日記をもとに瀬長亀次郎の生涯を描きました。
戦後沖縄で米軍の圧政と厳しい弾圧の中牢屋に入れられても、被選挙権を奪われても、パスポートが取れなくてもめげずに「不屈に」戦いつづけるその姿には学ぶべきものがあります。前作と重なる映像があったのかもしれませんが独立した作品として改めて感動します。「小異を捨てずに、大同につく」というカメジローのことばは当時から沖縄の人々を鼓舞してきましたが、現在も「オール沖縄」として脈絡と続いています。年に一度は無理でも2,3年に一度はカメジローさんからパワーを貰えるよう定期的に上映してほしいものです。
今作の見どころは、カメジローさんが国会で当時の首相佐藤栄作と対峙する場面です。鋭く迫るカメジローさんに対し内容に問題はあるもののそれでも逃げずに、またはぐらかさずに一応真摯に答弁する佐藤首相の姿です。今国会でまともな答弁もせず逃げ回っているどこかの国の首相に見せてやりたい場面です。
2018年の直木賞受賞作「宝島」(真藤順丈著)と歴史的に重なる時代でもう一度読み直してみたくなりました。
タバコは、過去の写真の中で写っていましたが、おまけの(○)です。タバコを吸っていなければ健康年齢がもう少しは長くなったのではないかと思うと惜しいです。