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「はたらく細胞」

2024-12-20 | 2024映画評

「はたらく細胞」 武内英樹監督 ☓

 人気漫画でアニメにもなった清水茜原作の「はたらく細胞」とスピンオフ作品「はたらく細胞BLACK」の2作品を元にしたちょっと役立つエンタメ作品として実写映画化しました。

 人間の細胞は37兆個ありそれぞれが体内で自分の仕事をこなしています。ドジな赤血球(永野芽郁)は白血球(佐藤健)に励まされながら立派な赤血球になることを目指しています。一方、酒とタバコ依存といった不健康な生活をしている父親(阿部サダヲ)は高校生の娘日胡(芦田愛菜)から健康診断書を突きつけられ不節操を咎められていました。日胡は武田先輩(加藤清史郎)に恋心があり初デートで楽しい思いをしましたが、なんとある病に罹ってしまうのでした。体内の細胞たちは慌てて対応するのですが・・・。

 悪役の病原菌を意外な俳優が演じていたりコスチュームが独特だったり妙に色っぽい神経細胞がにぎやかで楽しい面もあります。ただ、白血球が様々な菌との闘う場面は衣装が違うだけで見たことがあるアクション映画と変わらず、また、キラー細胞たちが異常にミリタリー風で楽しさに水を指していました。ナイフで殺す必要があるのでしょうか?もっと不気味に細胞を破壊する演出ができたのではないかとテーマが良かっただけに惜しいです。キラー細胞達こそダンスチームのような華麗な動きでやっつける演出にするともっと楽しくなったと思います。ラグビーチームは納得です。

 ひとつ評価するとこの作品でたくさんの人がご飯を食べられたのではないかとは思います。お正月の餅代になったかな?

 タバコは、父親が喫煙者でタバコを吸ったときに肺の細胞たちが苦しむ様子が描かれますが、結局は「タバコ好き」は変わらずなんの教訓にもなっていませんでした。

 

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