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The Upside 最強のふたり

2020-01-15 | 2020映画評


「The Upside 最強のふたり」 ニール バーガー監督 米 △

 2012年公開されたフランス版「最強のふたり」をハリウッドがリメイクしました。
 事故で首から下の自由をなくした大富豪のフィリップ(ブライアン クランストン)の介護人としてデル(ケビン ハート)が候補に上がります。デルは家族からも見放された前科者でした。フィリップの秘書イヴォンヌ(ニコール キッドマン)は、教養も経験もないデルを雇うことには反対しますが、フィリップはデルが多少乱暴ではあるものの自分を飾らない真っ正直な性格を評価します。育った環境が全く異なるふたりがさまざまな体験をふたりで重ねることでお互いを理解していきますが、ある事件が起きるのでした。
 顔だけで演技するブライアン クランストンの演技が素晴らしいです。オペラに魅せられていくデルの表情の変化で芸術の素晴らしさを伝える反面、デルが描いた絵をフィリップの部屋の壁に飾ってあるというだけで高額な値をつけてしまうという絵画に対するおかしな反応なども笑えます。
 幸せになるにはお金が必要という結末はちょっと抵抗がありますが、「人間はわかりあえる」というメッセージは貴重です。
 タバコは、痛みを忘れるためデルがタバコ状のドラッグを勧めます。フィリップはこういうものではおさまらない、と最初は拒否しましたが結局は吸ってしまうのでした。フランス版ではタバコの場面が多かったのです本作ではほぼ無煙となりよかったです。

 
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