加賀屋の流儀 (PHP文庫) | |
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私の田舎の近くの旅館だ、昔泊まったことがあり、おおう、と思って買ってみた本だ。和倉温泉の加賀屋という。能登半島にあってもご主人の出身地の加賀屋を名乗っている。プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で、何と35年連続総合一位を続けている。すごい旅館だ。
客室係やフロント、調理人のすごいところが延々と続く。もういいや、と思うほど続く。よくこれだけこの旅館のすごいところを見つけてきたな、というくらいだ。内容は読んでいただくとして、途中で、この話、どこかで聞いたな、と感じた。
そう、ディズニーランドである。またリッツカールトンである。この加賀屋も含めて、3者とも金額はかなり高い。最高のおもてなしをやるには金がかかる。そして金に糸目をつけずにお客は集まってくれる。それをこの3者は知っているんだろう。
かなり昔だが、帰省した時に、加賀屋に二度、泊まった。夕食時に今まで食べたことのない、能登の珍味が出たのを記憶している。それだけだ。特段すごいサービスとは思わなかった。またトルコ、イスタンブールでリッツ・カールトンに泊まったが、特段どうってことはなかった。ディズーも何度も行ったが、これはすごい、ということにも出会わない。
書籍になると違ってくるのだ、どうしたもんかな。自分も、これはすごい、と感動するサービスに会ってみたいもんだ。「おもてなし」というと、日本の宿おもてなし検定というのがある。中級第8回とあったからまだまだ続いている検定らしい。旅館の従業員が受ける検定と聞いたことがある。