15年国勢調査速報値が発表され現行で衆院選を行うと1票格差が最大2・334倍になる事が判明した。
前回は10年国勢調査で衆院小選挙区を295とするゼロ増5減に改正し1票格差を最大1・998倍まで
抑えました。
10年国勢調査と15年国勢調査では人口の大都市集中が進んで居ると言う事になります。
此処で与党協議では小選挙区で6減比例代表で4減都合10減で話合いがついた。
処が公明党は大都市有利なアダムズ方式で9増15減を主張。
これに対し自民党は支持基盤の議席を守るゼロ増6減を主張しアダムズ方式の先延ばしを主張した。
アダムズ方式とは米国6代大統領が考え出した定数算出方法で人口をある数で割って定数を出す方法。
15年国勢調査である数を47万8500位と算出すると小選挙区が9増15減で結果6減となる。
比例代表ブロックを2増6減して4減とする。
是によると青森・岩手・宮城・福島・新潟・三重・滋賀・奈良・広島・山口・愛媛・長崎・熊本・鹿児島・沖縄の
15県がそれぞれ1名減となる。
千葉・愛知が1名増、神奈川2名増、東京4名増で9増となります。
一方比例ブロックは東北・北関東・北越信越・近畿・中国・九州ブロックが1名減で、東京ブロック2名増。
この方式だと現行の1人別枠方式が崩れ地方からの発言力が減り大都市優先となる可能性が大きい。
自民党はこの方式だと定数減になる15県の小選挙区71のうち54議席を現在持って居る。
中でも長崎・熊本・青森・山口・愛媛の21選挙区で独占して居るが是が崩壊する恐れが有る事。
其処で自民党はゼロ増6減を主張しアダムズ方式は20年以降導入に固持しています。
因みに6減は、青森・岩手・三重・奈良・熊本・鹿児島での1名減です。
今の処公明党と野党はアダムズ方式9増15減で足並みを揃えて自民党が孤立状態です。
さて今後の展望はどうなるのでしょうね。