安倍首相は参院予算委員会質疑で在任中に憲法改正を成し遂げたいと明言しました。
自民党総裁の任期は党則で連続2期6年となって居て、安倍首相の在任期間は2018年9月まで。
あと2年半で憲法改正を行う意向の様です。
この安倍首相の突然の発言は、野党のみならず与党の公明党や自民党にも、少なからず衝撃を
与えた様だ。
予測された事とは言えこう明らかに言明されると、誰でも揺れますね。
安倍首相の構想は憲法改正発案が出来る国会議員の3分の2の確保を目指し夏の参院選で勝利。
秋の臨時国会で改憲項目の絞り込み。
来年春の通常国会の衆参憲法審査会で議論し、改憲原案取り纏める。
17年秋の臨時国会で憲法改正原案国会発議。
18年前半で国民投票実施して改憲実現。
その年の9月安倍首相総裁任期終了。
これが安倍首相の画く構想と予測されますが、事がそう簡単に行くかです。
まず国会議員3分の2の確保はそう簡単な事ではない事。
前大戦で戦争嫌いの国民がそう簡単に改憲に賛同するとは思えない事。
来年秋までに改憲原案国会発議が可能か?
18年の国民投票まで持って行く事が可能か?
現在の日本国憲法は基本的には改正出来ない様に、二重三重の策が施されて居ます。
それを打ち破るには相当厳しいものがあります。
それは日本国民が前の大戦でイヤと言う程戦争の悲惨さを味わされた事が大きく影響。
確かに日本国憲法は米軍の都合で日本に押しつけられた一面もあるが、当時の日本のリーダー達が
頭を絞り抵抗して作り上げ、GHQに納得させた憲法でもあります。
安倍首相は時世の流れに合わなくなった条項の改正を言い訳に、国防等で緊急事態条項を足がかりに
強い日本を実現したい意向の様です。