現在全国で唯一稼働して居るのは九州電力川内原発1・2号機だけです。
これに対して周辺住民12名が運転停止を求める仮処分を申し立てた。
福岡高裁宮崎支部は即時抗告審で差し止めを認めなかった鹿児島地裁決定を支持して
抗告を棄却しました。
これは大変な事であります。
3月には関西電力高浜原発3・4号機の運転差し止めの仮処分を求めて周辺住民29名
が大津地裁に訴えをおこした。
大津地裁は運転停止命令の仮処分を下した。
関西電力は直ちに運転中の原発3号機に運転を中止しました。
こちらは原子炉直下に断層の疑いがあると言うのが理由でした。
今回の川内原発については原子力規制委員会の安全基準はきわめて合理的でそれをパス
して居るので差し止め仮処分は必要なしと判断したものです。
何万年に1回起きるかどうか分からない火山対策の不備までは予測出来ないと判断して
ものと思われます。
これで新規制基準で進める原発再稼働の政府決定を追認した判決が下った事になる。
地震・断層・火山・津波等自然の猛威に晒されても、原発に頼らなければならない日本
の現実。
理想と現実のギャップの大きさは、国防問題に関わらず原発問題でも大きな争点ですね。