kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

冬期練習開始

2009-11-03 | 陸上競技
駅伝も終わり、来年のインターハイに向けての取り組みがスタートしました。来年の6月の中国大会が勝負の場になります。そこまでの何ヵ月間かはひたすら課題の克服に充てていく必要があります。気の遠くなるような期間ですが時間をかけることが出来ることもあります。ここの時期をどれだけ本気で取り組めるかが大きなポイントになってくると考えています。やればいいわけではなく、「明確な目的意識を持ってどこまでできるか」が重要になってきます。

冬期の開始時にはやるべきことの確認のために何度も繰り返して意識する部分を話します。形だけを真似するのではなく、何のためにやっているのかが重要だと思っています。単純に「補強をする」というだけではなく、それをやることでどんな場面で活きてくるのかが分かればより集中して取り組めます。大切な事だと思います。

これも師事している方からいつも言われる事ですが「意識してやること」と「意識しないで強制的にその動きに持っていくこと」の兼ね合いが重要だと思います。指導手段の幅を広くしていかないと対応出来なくなる部分が出てきます。意識しても動きが出来ない選手もいますから、色々な工夫をして気がついたらその動きが出来るようになっているという部分も必要となります。これに関してはかなり難しいと思っています。頑張って積み上げてきたものが故障などで練習が出来ないとあっという間に元に戻ってしまうという危険な部分があります。何をやろうとしていてどんな動きが必要なのかを理解させる事が出来ればさらに効率的になります。大変ですが(笑)。この辺りが面白いと思います。

11月は基本的な部分にしっかりと時間をかけようと考えています。夏休みにかなり時間をかけてやって来たことが秋口に実を結びました。技術的な部分ももちろんですが、本当に基本的な身体の感覚作りに時間をかけました。ちまたでは「ひたすら走って強くなっている」と思われていますが、かなり地味な事を繰り返しています。冬期はこの「目的のある地味な練習」の繰り返しだと思っています。単に繰り返すのではなく走りのどこに結び付いていくのかを考えさせたいと思っています。

時間があるからこそできる事がある。技術的なものが変わって定着するのにはある程度の時間がかかります。冬期練習は飛躍的に強くなるチャンスだと思います。基礎筋力のアップだけでなくバランスの良いトレーニングを実施していく事で必ず力が上がります。冬期で太って走れなくなる女子もいますがそこは問題外。本人の「強くなりたい」という気持ちが本物であれば自己管理は当然の話です。誰のためなやるのかをきちんと理解しておく必要となる。

冬期練習で大切な事は「心」を育てる事だと思います。ここができれば選手自身がやるべきことを自らやるようになる。そのために県体や駅伝で意識的に取り組んできたのです。全てはつながっている。冬期でどこまで自分を変えることができるか?冬期でチームとしての力を高めていきたいと思います。

練習について書こうと思っていたのですが全く書けませんでした(笑)。また書きます(笑)。
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駅伝から学ぶこと

2009-11-03 | 陸上競技
今回の駅伝からは学ぶことが多かったと思います。勝負を意識しすぎる部分はありませんでしたし、「想い」と「心」を継ぐ事とが狙いでした。この意味でチームにとってはかなり大きなものだったと思います。

1区のshimaが3キロ地点からほとんど意識が無かったようでした。私の目の前を走っていた時から蛇行に近い走りになっていました。タスキ渡しの時点では気力だけで走っていたようです。ひたすら前に進もうと必死で足を動かす。その姿を見た下級生、声を枯らして応援をしていたようです。何とかしてタスキを、「想い」を引き継ごうとする姿を忘れる事はないでしょう。shimaから始まった本格的なうちのチーム、下級生はこの走りを見て何を感じてくれたでしょうか。言葉では伝えられないモノがあったと思います。

1区で遅れてしまいましたが、その後の選手は「短距離選手」として駅伝に挑みました。選手達の日誌には他校の選手や先生方の応援が後押しをしてくれたようです。遊び半分で参加したつもりはありません。自分達の力を出しきって戦うことが大切でした。長い時間走り続けますからかなり苦しかったと思います。共通して感じたことは「チームの仲間の大切さ」だったということでした。一番苦しいときに思い浮かんだのは「仲間の顔」だったと何人も日誌には書き込んでいました。日頃一緒に練習をしている仲間が一緒だから苦しいときも頑張れる。これも言葉ではなく肌で感じることができたと思います。短時間の走り、仲間と競り合いながらの走りではなく一人で自分と向き合いながら過ごす時間は選手にとっても大きかったと思いますし、サポートに回った者にとっても大きい経験だったと思います。

4区から5区へのタスキ渡し、なんと繰り上げスタートの対象となりかけたようです…。全く考えていませんでしたし、そんな状態に置かれていることも知らずにいましたが…。今回の最大のテーマ、「想いをつなぐ」というのが出来なくなるところでした。あと20秒で繰り上げスタートだと言われた時に4区のmikiの姿が見えたそうです。その場にいた選手が必死で叫び続けていたと。その想いが伝わったのか何とかタスキを渡すことができた。走り始めてから5秒もしないうちに繰り上げスタートとなったようです。ここまで走った4人があと1秒ずつ遅かったらタスキはつながりませんでした。今回の駅伝に出場した「想いを継ぐ」ということ、簡単ではなかった。各自がきちんと走ってくれたからつながったのだと思います。「短距離チーム」として挑み、タスキを継ぐ。ここに大きな意味があったと思います。様々な苦しみがあったからこそ、今回のレースの価値があると思います。やろうとしていることは簡単ではない。中学時代の実績はほとんどない選手が集まって大きな事に挑もうとしている。「想い」を力に変えていきたいと心から思ったはずです。チームとして取り組みを強く感じてもらえたのではないかと考えています。言葉でどれだけ言っても伝わらないモノがある。引き継がれていくと信じます。

これだけではなく男子の駅伝でもかなり感じるものがあったようです。同じ学校の選手が走る姿、戦う姿から大きな刺激をもらったと思います。それだけではなく多くの示唆が含まれていました。1区でうちのエースが強豪校のエースと競り合いました。たった5秒差でタスキを渡しました。かなり興奮しました。後続をかなり引き離していましたから間違いなく中国にいけると思いました。hirayama先生はいたって冷静。「4区まではお祭り」だと言われていました。意味が分かりませんでしたが、うちのチームの後半は選手層の薄さからかなり苦しい状態だったのです。結果的に7位でフィニッシュ…。6位とは20秒差でした。かなり難しいと改めて感じました。うちの女子は泣いていましたし…。

この事を選手が日誌で「エースがどれだけ強くても他の者が強くなければ勝てない」と表現していました。もちろん、マイルのことです。他の取り組みを見て自分達がやらなければいけないことを感じる。1人では勝てない、人数が多くないうちのようなチームでは各自が意識を持って強くなる必要があるのです。自分に与えられた責任を自覚し、やるべきことをきちんとやる。それだけです。
また、来年の中国で7位になったらインターハイには行けない。頑張っても7位になるという勝負の厳しさを改めて感じたようです。簡単ではないのです。だから強くなるしかない。プロセスだけを認めてもらっても結果が出せなければインターハイには届かないのです。うちのマイルチームにはまだ「本当の強さ」がありません。絶対に力を出せるわけではありませんから。戦うためには「強さ」が必要です。常に心に刻んでおかなければいけません。

駅伝、日頃とは違う取り組みから学ぶことがありました。チームとして成長をしていくきっかけとなればと思います。前を向いて進みたいですね。
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