kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

短時間で

2009-11-27 | 陸上競技
月曜日からテスト週間に入ったこともあり、水曜日・木曜日は基本的な事だけで終わりにしました。県体以降、ひたすらやってきましたからテスト週間は身体を回復に充てる期間にしたいと思っています。

水曜日はサーキットとドリル、スティック走まで。木曜日はサーキットとウエイトのみとしました。勉強時間の確保も大切な要素ですから1時間程度で終わるようにしました。所用により水曜日の走りを全く見ていませんが、少し身体が重かったようですね。まー疲れからくるものだと思います。動き的にはまずまずだったということなので大きな問題はないと思います。

故障明けの2人の様子を聞くとどうしても加速段階が上手くいかなかったということでした。先週末にインフルエンザになった1人もまた動きが戻ってしまっている感じでした。こちらは感覚を取り戻すためにも木曜日にもう一度スティック走を実施。長い間かけてやってきたことが数日間休んだだけで元に戻ってしまっていましたからまた1から積み上げていかなければいけません。ここが難しい所です。もともと技術的に課題があったのを冬期に入り1ヶ月かけてかなり修正してきました。しかし、少し身体を動かさなかっただけでまた元に戻ってしまいました。時間がかかりますがやるしかありません。

木曜日にウエイトの前に少しだけ走らせましたが、故障明けの者も随分身体が動くようになってきました。もちろんまだまだですが、この1ヶ月が無駄ではなくきちんと基本的な部分に充てられたと思えばこれからの冬期に向けてプラスだと思います。昨年からですが調子が上がってきてベストを大幅に更新した後にダメージからか故障が起きる事が多い感じがします。良い時ほどしっかりとやっておかないと必ずつまづく事につながってしまいます。ここを何度も言い続けていますがなかなか浸透しませんでした。光南合宿前にかなり厳しく話をしてからは自分達で細かいところまで気を配り始めたようです。もっと早い段階でそういう意識になれば良いのですがなかなか難しいですね。

テスト週間、どれだけの事が出来るかでテスト終了後の練習が変わってきます。勉強時間を確保しつつ補強等の練習も各自がしっかりとやっていかなければいけません。各自の意識の高さに影響してきますが、やはり不安なのでしつこく言い続けておこうと思います。
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目指すものの価値

2009-11-27 | 陸上競技
ここ数日間、若干テンションが上がりません。上手く表現できませんがなんとなくです。もやもやしている感じがずっとあってすっきりしない感じが頭の中を覆っています。

今、目指しているものがあります。それは簡単には届かない大きな大きな目標です。昨年1年間、ずっとずっと目標にしてきたものがありました。周りから見たらどう思われていたかは分かりませんが、真剣にそれだけを目指してやってきたつもりです。選手も「自分達のために」やってくれたと思っています。それでも届きませんでした。中国で11番目、中国新人と同じ順位で決勝に残ることが出来ませんでした。私の力不足です。

その後、様々な種目でインターハイに出場する選手と関わることがありました。前の記事にも書きましたが、「取り組む意識レベル」では決して負けていないと感じました。むしろうちの選手の方が裏表なく「自分のため」に最大限の努力が出来る。指導者の前だけではなく、常に自分のために行動が出来ると強く感じました。競技を退いた後にその本当の価値が出てくるのだと感じています。

「やらされている」状況では意味がないと思います。言われたからやる、怒られるからやる、怖いからやるというのでははっきり言って何も生み出さない。目標を持ってやっていく価値はどこにあるのかを考えさせられました。指導者に良く思われたいという気持ちは誰にでもある。しかし、そこが最優先事項となってしまっては意味がなくなるのです。禅問答のような話になるのかもしれませんが、「何のために」「誰のために」やるのか、取り組みの中から何を学びそれを全ての生活に生かしていくのかが重要な事だと考えます。何も学べず、表面的理解をするだけでは多くの時間をかけて取り組んでいく意味はなくなってしまう。どれだけ本当の「力」になるのかが重要な事だと思います。

だからといって「目標」に向かって取り組む姿勢で勝負をするわけではない。どれだけ意識が高くても周りから見れば「結果」で判断をされてしまう。本当の「価値」はそれ以外の見えないところにあるのですが、客観的に見ていくとやはり「結果」でしかない。そこが伴わなければ客観的な評価は得られません。別に周りから認めてもらうためにやっているわけではありませんから気にする話ではないのですが、やはりその部分がついてこなければ「自分達は頑張っている」という自己満足で終わってしまう。だから、きちんと競技力を引き上げていく必要がある。

能力の差というのは正直あると思います。「努力が全て」だと言い切ることは出来ません。どれだけ真剣に向き合っても、全力を尽くしても勝てない事はあります。逆に大した努力をしなくても勝てる者もいる。スポーツの世界はそんなものです。語弊がないようにしたいところですが、強い選手で努力をして一生懸命に取り組んでいる選手もたくさんいます。しかし、そうではない選手がいることも事実。
私が現役の頃、同級生に才能に溢れた選手がいました。ほとんど練習はしていませんが、大学に入って初めてのレースで地区の学生記録を更新して優勝しました。地道に練習しても届かない所があると痛烈に感じました。しかし、1年後のレースで私は初めてのその選手に勝ちました。その後いつのまにかいなくなってしまいましたが、4年生になるときにはその選手の1年時のベストを更新してインカレ標準を切るところまで強くなることができました。時間はかかりますが、高い志を持って取り組んでいけば強くなれるとその時感じました。

今の選手、中学時代の実績は0に近い。ほとんど無名の選手です。県内で名前が知れていた選手はいません。それでも地道に目標に向かって努力し続けることができた事で大きく記録を伸ばしました。これが私の前だけの変化なら何も思いませんが、裏表なく行動が出来る姿はこの子達の内面の変化を感じさせてくれます。

表面上の変化だけで終わってしまうと結果的には何も生み出しません。そこの場面を過ぎたらまた元に戻ってしまいますし、本質的な変化でなければ時間をかけてやっていく意味は無くなってしまう。「心」が変わらなければ目標に向かって努力していく事に意味はないと強く思います。目指すモノに向けてやっていく価値は「心」の変化だと思います。それがきちんと出来れば競技が終わった後にも必ず生きてくる。生きてこないのであればやはりきちんと伝わっていないということになります。

常々選手には「周りから目標とされる選手になれ」と話しています。競技力だけではなく生活態度や学校生活での積極的な行動ができるようにならなければ本当の意味での変化にはなりません。今の女子の3年生、1年前は部活と学校生活では大きなギャップがありました。部活の時は自ら考えて動けるが、クラスに入ると周りに合わせて付いていくだけ。自分の意見も主張できずに埋もれていました。1年前の修学旅行で強く感じたので話をしました。本当に1つに賭けるのであれば他のこともきちんと出来るようになる必要がある。というか、本気になれば全ての行動がつながっていることが見えてくるので、自分にとって何が大切か、何をするべきかが分かってくる。かなり厳しく話をしましたが、それからの変化は著しかったですね。分かるまでにかなりの時間を要しますが、分かってしまえば絶対に破らない。それが出来るから大きな成長につながっていくと思います。

目標に向かって全力で取り組んできた本当の価値や意味は今後に現れてくると思います。制約が無くなってしまった後に、基本的な事が出来なくなるなら結局目標に向かってやっていたというのは「ポーズ」でしかなかったということ。何が大切なのかを分かっていなければ、言われなくなったら今まで出来ていたことが出来なくなってしまう。非常に寂しい事だと思います。

新チームとなりインターハイを見続けてやっています。「行けたら良いや」とは思っていません。競技に対して、全ての事に対して真剣に向き合う人間になってもらいたいと思います。その覚悟は生半可な気持ちでは出来ないと思っています。「自分達は他とは違うことをやっている」という部分に酔わずに、本当に大切なもののためにどれだけ努力が出来るかが今後の成長を決めていくと思います。

目指すモノに向けて努力をする価値は必ずある。忘れてもらいたくはない。結果としては現すことは出来ませんでしたが、今の3年生の形には現れない内面の大きな変化は本物だと信じます。今度はきちんと形として示したい。「良く頑張ったね」で終わらせたくありません。目指すモノは決まっています。強くなってもらいたい。そう心から願います。

長文になりました…。お許しを…。
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