kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

想い

2009-11-23 | 陸上競技
文化祭などのイベント等では、動く人間と動かない人間の差が出ます。工業系の男子では一部の生徒がひたすら鬼ごっこをしていました…。残念ですが全くわかりません。何が目的なのか?

クラスに関してもなかなか動けない者もいます。逆に自分が何とかしてやろうと頑張れる者もいる。先程も書きましたが部活動との関係も大きいと思います。練習に関して何のためにやっているのかを考えないままダラダラやっている者は「とにかく終われば良い」という感じでとらえていますから、何とかしようという気持ちが芽生えてきません。何とかしようとする者はこれからやっていくためには何が必要なのかをある程度考えるようになります。そこから行動自体が変わってくる。

苦しい場面から逃げてしまうというのは簡単ですが、そこと向き合って乗り越えなければいけない。目標がしっかりとしていればそこを乗り越える事ができる。そう感じています。部活動ではそういう話を繰り返し出来ますが、クラス運営ではなかなか伝わりません。私は生徒の前で話すことがかなり多いと思います。それでも部活動ほどの「強い目標意識」を持った生徒ばかりではないので実感としては全くわかないという状態でした。だからあえて突き放す。クラス企画が上手くいかなかったら大変ですから最終的には生徒も動きます。早い段階で手を貸してしまうと意味がなくなります。

そう考えるようになったのはある学校の取り組みを聞いてからです。一部の教員のこだわりから半強制的に何ヵ月もかけて準備をしていくそうです。明らかに教員主導で準備を進めていき、生徒はそのお手伝いという形。誰のための文化祭なのかわからなくなる。確かに「頑張った」という気持ちにはなるかもしれませんが、自主的に動いたわけではありませんから生徒にはほとんど「力」は付きませんし、とにかく「頑張った」という記憶しか残りません。話を伺った方も「あれでは意味がない」と言われていました…。だから私が主導権を握らず、生徒自身にやらせたいと思ったのです。もちろん簡単な事ではありませんし、間違いなくゴタゴタが生じるだろうということは予測されました。今考えるともっと的確に役割分担をするくらいはやっておけば良かったかなとは思いますが…。

自分で判断して動ける者、動けない者がいます。でもこれから社会人となって動いていくためには動けなければ困ります。特定の人物としか一緒にいないというのも誰かに頼っていることの現れですから今後困ります。集団で何かをするときには必ず文句を言いまくる人間も出てきます。部活動だったら繰り返し話をしていくことが可能ですが、クラスではそのような状態が頻繁に起きるわけではありません。こういう機会を生かして自分と向き合ってもらいたかった。

もちろん全ての生徒に理解してもらえるとは思っていません。それでも機会を与える事は必要。片付けの時に不満を言いながらやっている者がいた反面、自ら動いたり面倒な仕事を文句も言わずに仕事をしていた者もいます。少しずつ成長していく事が大事ですから。

他のクラスは全て終わっていましたが(2時間近く前に…)うちだけは終礼をしました。このblogに書いたような内容を伝えました。文化祭で何かをやるために、みんなのために下準備をしてくれた人間がいることをもう一度理解させたかったので。その人達がいたから自分達が文化祭の準備が出来たことを忘れてはいけない。逆に計画するだけでは何もできない。みんなの力があったから出きることだったということ。何をしていいか分からない状態では人は動けない。それぞれに役割があって目標を持ってその事に取り組めれば必ず人は輝ける。学校生活も社会人としても単に時間を過ごすのではなく、自分のやりたいこと、目標を持ってやっていければ必ず輝けるのです。ダラダラ時間を過ごすような人間にはなって欲しくない。そして、自分の事だけではなく周りを考えながら動ける人間になって欲しい。そんな話をしました。

楽しいだけで終わらせたくない。学校は生徒が様々な成長をする場です。勉強さえできればいいとは思いません。担任としてポリシーを持って生徒と接していきたいと考えています。ウザいと思われるかもしれませんが、強くそう思います。こういう場で苦しんだりした生徒のサポートもしっかりしていきたいと。リーダーシップを発揮するだけが担任としての仕事ではない。最近特にそう思うようになりました。生徒のために、生徒と一緒に活動ができる教師になりたいと強く願います。それが私の目標です。まだまだ遠いですが進んでいきたいと思います。
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復元と頑張り方

2009-11-23 | 陸上競技
文字作成には全く関わっていなかった上に、関わった者は数名なのでどのような状態を目標にしたらいいのかが全く見えない中で復元に取りかかりました。「もういい」と言われたのですがさすがにこのままでは…と思ったので。作成した数人には様々な想いもあると思います。単に作ったのではなくこだわりを持って作ったでしょうし、他の者の手を借りて修復するのは本人達は嫌かな…という思いもありましたが、せっかく手をかけて作ったものをきちんとした形で見せられないというのはやはり良くないと判断しました。

前日完成したものを写真で撮っていたものを送ってもらいそれを見ながら1人でやろうとしていましたが、安定感が無いのでさすがに難しい。下の方だけでもと思って作業をしていると生徒会関係で早く来ていたクラスの生徒が教室を見に来てくれたので押さえてもらいながら缶をつないでいきました。
そうこうしているうちに制作者の1人が来てくれたので指示を仰ぎながら修復。前日は缶だけで支えていましたが、さすがに不安定でまた崩れる可能性があったので机と椅子で支えました。これにより安定感が増してなんとか崩れない状況を作り出すことができました。

なんとか8時前には復元ができました。様々な想いがあるとは思いますが勝手に復元しました。特に思い入れが強い作品だったと思うので作り替えるのも申し訳ないという気持ちが強かったですね。それでもこれまでの努力を見てもらう意味はあったと思うのでやりました。

全員が関わってクラス展示をするというのは非常に大変ですし、温度差があるのは確かです。でも何も関わらないと面白くないのも確か。こういう場面で中心となって頑張れるのは部活動を真剣に取り組んできた子が多いと思います。普段から頑張らないといけない所を知っているからです。1つの事と真剣に向き合う事を学んだ子は確実に頑張れます。性格的なものもあるかもしれませんが、適当にやっているだけの子とは大きく違います。

復元を手伝ってくれた子は陸上部の投擲の子でした。しんどい立場で色々と大変そうでしたが、やらなければいけないところ、頑張り所をしっています。だから競技力も上がる。短距離の2人も地道にやることの大切さを知っていますから準備段階からかなり取り組んでいました。大切な事だと思います。学校の活性化を訴えるのであればやはり部活動を真剣に取り組ませるべきだと強く感じました。それなりにやるだけでは「力」にはなりません。真剣に全力でやるから身に付くものがある。そう強く感じました。

前日の合宿で他県の学校の話を聞きましたが、結構力がある選手が「陸上やっても将来役に立たない」と言い放って部活を辞めていったようです。どこまでの努力をしてそういう結論に達したかはわかりませんが、頑張り方を身に付けることが出来れば将来に必ず役立ちます。適当にやっても強い奴は強い。しかし人間的な成長をしなければ社会に出たときには絶対に差が出ます。これは高校生にはわからないでしょうね。だからあえて厳しく接する場面を作る必要がある。根性論ではなく頑張り所を知るという意味で非常に大切な事だと思います。

学校行事かなり大変ですが、生徒の成長を強く感じられる場面でもあります。客観的に見ることが出来てその成長を感じることができました。これからの私の生徒との関わり方にも影響してくると思います。人間関係作りをどう持っていくか?課題として持っておきたいですね。
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