kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

同じ1本だと自覚せよ

2009-11-13 | 陸上競技
水曜日、基本的なことを繰り返してから、加速練習とショート。テストが終わるまではこの練習形態でいきたいと考えています。軸作りをひたすらやっていますから多少は動きに変化が見られます。体重がしっかりと乗る感じをつかんで欲しくてひたすら繰り返しています。乗り込み動作というのは難しいと思っています。「乗り込んでいく」という感覚、上手く表現できませんし、あまり小難しい事をやるよりシンプルな動きを繰り返すほうが効果が高いと教わっていますし実感もしています。

ショートの時に選手に「試合の前の1本も冬期の1本も同じ1本だという自覚を持て」と話しました。当然の事ですが試合前と集中力が違ってきます。明日試合というときは高い集中力を保てますが、走るだけの今はそれなりの1本になってしまいがちです。だからこそ1本の大切さを感じて練習していかなければいけない。そこに大きな「差」が生まれていきます。

何故そのような話をしたか?故障気味の者が焦って練習をしようとしていたからです。スピード練習にも関わらずスピードが上がらない状態で走ることに意味はありません。同じ1本でも効果が全く違う。走ることに満足してしまっていたり、置いていかれないようにという精神的な満足で終わってしまっているのです。1本の効果が全く違います。
加えて、これが大切な大会前だったらどうなのか?痛みが残っているままダラダラ引っ張るのか?大会前であれば何とかして治療しようと自ら動くはずです。大会では結果が伴いますから中途半端な走りはできないはずです。冬期だから…という意識が少なからずあると思ったので話をしました。何がなんでもやってやるという気持ちが足りません。言われてから初めて治療に動くような意識では力がつくはずがありませんから。
これにより2人、週末の県外での合宿に連れていくのを止めました。練習が出来ない者を連れていっても意味がないからです。その時間を治療に充てるほうが効果的だと判断しました。まー軽く書いていますが、かなり厳しく話をしました。連れていかないということで大きなチャンスを逃しているのですから。昨日書いた記事にもつながるのですが、「身を持って体験する」事でしかわからないことがある。自分達の中にある「何とかなるだろう」という気持ちがチャンスを逃していくというのを分からせないといけません。

いつの練習も変わらず大切な練習なのです。試合前も冬期も同じ練習。意識の中に「まだ試合がないから」という気持ちがあれば春になっても同じことをしてしまう。今のうちに理解させておく必要があります。合宿には女子4人が参加します。4人には「参加しない2人を使わずにインターハイに行けばいい」とみんなの前で伝えました。言われた2人はかなり悔しいと思いますが、現時点での「戦力」としては計算できないからです。誰にでもチャンスがある。きちんと練習が積めている者には平等にチャンスを与えたい。メンバーは決まっていませんからね。合宿に参加する者、残された者それぞれがどう感じるか?ここでやるべきことを見失うような選手では戦えません。

大切な時間を使っています。目的を忘れずに取り組んでもらいたいですね。今やるしかないですから。
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