kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

移動して練習

2016-08-03 | 陸上競技
前の記事の続き。

学校での練習が終わってから棒高跳び選手を連れて徳山へ。防府の競技場がインターハイのため使えないという話になっていたので早い段階で練習場所の確保をしていました。結局色々とあって使用できるようになったのですが棒高跳びのマットの準備を3人でやるのは不可能です。総合的に考えて無理だと判断して徳山大学のグランドを使わせてもらうことにしました。

このタイミングで県内唯一の棒高跳びの専門高校が来るということでした。便乗して練習を見てもらうことに。大会直前に全く跳ばないというのは絶対に避けたかったので。毎日毎日ポールを握るという習慣は意識したい。ここ最近はその辺りのことをかなり考えています。技術指導が出来ないのでその辺りだけでも徹底させたいなと。やはり専門家には勝てません。勝てないという前提の中で勝負をします。今できる最大限のことをやりたいなと思っています。

出来る事はきちんとした環境を与える事。かなりエネルギーを使いますがそれくらいはやらないといけないと思っています。この日は朝徳山から防府まで行ってオープンスクール、学校の練習、そこから徳山に移動、選手を連れてまたも防府へという強行日程(笑)。想像を超えるくらいの疲労がありました。

棒高跳びの練習を始めると学生が色々と教えてくれました。ありがたい。完全にお任せして見てもらう事にしました。様々な部分を教えてもらいました。話を聞くと自ら群馬の方の棒高跳合宿に参加して様々な事を勉強しているとの事。いや、私もそれくらいやらないといけないのかもしれませんが、私が進むべき道は今の所スプリントだと思っています。全てを勉強するのは無理だと思っています。それでもやり投げなども少しずつ勉強てもらっています。出来る範囲で最大限やるというスタンスを守っていきたいと思います。

このタイミングで教え子のMihoと少し話をしました。先週末の記録会で12秒20で走ったのだが加速段階が上手くいかないとのこと。ここが上手くいけばもっと記録が出そうなんだけど、という話でした。今シーズンはスタートが上手くいかずに試行錯しているようです。元々スタートタイプではないのですが下級生に同じくらいのタイムで走る選手がいるらしく過剰なまでに意識しているようでした。それにより先週スタートを変えたとのこと。分からなくはないですが。まーそこを上手くコントロールしなければいけません。

スタート練習をする時に少し動きを見ることにしました。棒高跳びの学生には「Mihoのスタート改善をするから交換条件でポールよろしく」と図々しいお願いをしました(笑)。なんでもあり(笑)。まーMは一応最上級生ですから下級生は何も言えない状況。こちらも出来る事は最大限にやりたいと思います。

何度もblogに書いていますが大学生のMihoは私のショートスプリントに対する指導の原点です。二人三脚と言ったら言い過ぎかもしれませんかまこの子がいてくれたお陰で今のスプリント指導があります。「この子」というレベルではなくすでに22歳なんですが(笑)。それでと私にとっては特別な存在ですし、年を重ねても可愛い教え子という感覚は変わりません。自立して練習をしていますが、こうやって上手く出来ない時にはこちらとしてもサポートしていきたいなという感覚はあります。この10月で一線を退いて引退。その前までになんとかできる事はしてあげたいなと思ってきました。

スタート練習、明らかに形が変わってきていました。スタブロが窮屈になって前後の幅が狭くなる。さらにはスタート位置に付いた時点で肩が前に入っています。これではどれだけ反応が早くても2歩目で潰れるなども感じました。本人と話をしながら少し修正。週末がレースですからあまり大きな修正はできませんが、先週スタートを変えたというのであまり大差ないかなと思って変更。これまでは10回に1回ハマれば走れるという感じでしたが、かなり改善され安定して出れるようになりました。いつの間にか「早く出たい」というのが大きくなりすぎていた感じでしょうか。スムーズになった感じなのでとりあえずこれで週末を迎えたいという話になりました。

その後の練習は私と本人の感覚が一致していたので本人がやりたいと思っていたトゥトレを実施して最後に加速走。本人も納得できるタイムが出たようです。何とか11秒台に入ってもらえたらなと思います。この子と比べるとやはりうちの選手の動きは見劣りします。決して遅いというのではない。が、12秒1台の選手と比べるとまだ大きな差があります。0.4秒くらいは負けていますね。まー実際にレースになればもう少しついていけるのかもしれませんが今の時点では「勝てない」という感じがあります。当たり前と言われたらそれまでですが何とか戦えるレベルに持って行きたいなとは常に思っています。

理想としたらMihoと兵庫の大学に進学しているMakinoが国体リレーメンバーに選ばれてうちから1人選ばれること。簡単なことではありませんせんし、そこだけにこだわって何とかしたいとも思いません。これから先の事を考えたらもっと大切なことがあります。ここがメインではないですからね。選ばれなかったらそのときのこと。一時的な事だけを目指すのではなく先の事を見据えてやっていきたい。とはいえ、Mihoは今シーズンが最後ですから一緒に走る姿を見たいという気持ちはあります。これは指導者としてというよりは個人の感情的なものが大きいですが。

棒高跳びは本当に丁寧に指導をしてもらいました。棒高跳に関わる人たちは本当に競技が好きだなーと感じました。いつまででも練習しそうな勢いです。本当にありがたいなと思いますね。貴重な時間でした。

そこから再び防府へ戻る。到着したのは8時過ぎ。さすがに徳山に戻る元気はなく実家に宿泊。ヘロヘロでした(笑)。一日中バタバタしているとさすがに体力が持ちません。うーん、年齢的なものなのか。まー個人的には陸上をしっかりとできる時間だったのでありがたいなとは思います。良い時間を過ごせました。感謝。
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オープンスクール&練習(学校)

2016-08-03 | 陸上競技
火曜日、オープンスクールが実施されました。今年はなんだかわかりませんが参加者が多く570人近くになっています。そのためオープンスクールを2日に分け実施することに。定員が240人ですから倍ですね。どうしてこのようなことになっているのかよくわかりません。選手に自分たちの時のことを聞いていてみると「行けるところは全部行くという子もいる」という話でした。私の感覚からすれば「絶対に行くことがない学校」のオープンスクールにはいかない気がするのですが。行ってみて興味を持つこともあるのだと思います。

初日は約250人の参加。うちの学校は駅から近いこともあり交通の便は全く問題ありません。実際、陸上競技部の選手で1時間近くかけて通学している選手もいます。それなりの「覚悟」だと思っています。駅を降りてから徒歩3分程度で学校につくというのも大きなメリットなのではないかと思います。駅を降りてから自転車で何十分もかかるところもあります。そう考えるとトータルの時間的にはあまり変わらない部分もあるでしょう。都市部では1時間かけて通うことはそれほど特別なことではありません。地方ですからそういう部分は少ないかもしれませんが。競技をしている中学生も数的には多く参加してくれました。全員がうちを受けてくれるとは思ってはいませんが、魅力あるチーム作りをしていけば必ず認めてもらえると思っています。

オープンスクール後に短時間ですが部活動見学もありました。これに関してはもう少し工夫が必要かなという感じはあります。それでも数人は見に来てくれました。ありがたいことです。一生懸命にやるという部分の話だけしました。まだまだうちを受験するというのを決めるのは先の話になると思います。それでも「hoshoの練習」「hoshoの取り組み」というのを少しでも知ってもらうことは重要だと思っています。市内であれば競技場での練習の様子を見てもらうこともできます。市外の中学生にはそれを知ってもらう機会が少ない。少しでもアピールの場になればという感覚はあります。このblogもですが少しでも「知ってもらう」ことは重要だと思います。待っていたら選手が集まるということはありません。アピールできる部分はしっかりとしていかなければいけません。

うちは基本的に「競技力のみ」を求める気はありません。もちろん、力がある選手が集まってくれることは嬉しいことです。少しで多くの選手がいてくれるのは「チーム力」という意味でも大きいですから。しかし、一番大切なのは「一生懸命にやれること」だと思っています。「少しでも強くなりたい」という気持ちを持ってくれている。強くなるために努力ができる。練習をやることが嫌いで不平不満ばかり口にするようではやはり預かってからが大変です。競技力を問わず「一生懸命にやる」という感覚の選手と一緒にやっていく。練習見学に来てくれた中学生にはそのような話をしました。興味関心を持ってもらえるだけでありがたい。「競技」をやるという中で選択肢の一つにうちの学校が入るというのは多少なりと認知されてきているのだと思うからです。

オープンスクールがあるので一応練習時間をこの時間に合わせました。暑いので可能であれば午前中にやってしまいたいのですが(笑)。こういう部分はやはり大切です。練習自体は通常通りの流れで実施しました。最初の部分は授業と重なるので行くことはできませんでした。私が到着した時にはドリルの後半部分。チューブ腿上げからのスティック腿上げでした。流れの中でやっていますから特別指示はしていません。スキップ左右と両足をやってからチューブ5歩、並走としました。このあたりで中学生が見に来たので練習の雰囲気を見てもらう感じでした。10分程度見てもらって終了(笑)。

そこからはトゥトレを2本ずつやって30&60。オーバースピードの後の走りはかなり重要だと思っています。前回は並走をしましたが今回は別の形で。できるだけ自分の動きができるようにと思ったからです。まー30mを走るほうは自分の動きを意識しにくいかもしれませんが。それでもしっかりとスピードを上げて走る感覚は重要だと思っています。30&60を1本ずつやってもう1セット30&60。動き的にはまずまずなのかなという感じを受けています。特に男子はかなり良い感じですね。取り組みの姿勢が大きく変わってきていますからそれが走りに出てくる。女子はどうしてもまだまだ。2年生1人1年生3人ですから。1年生はまだまだやることがたくさんあります。技術的なこと、筋力的なこと、行動的なこと。すべての面が成長するには最低でも1年くらいかかるのではないかと思っています。その中である程度の結果を出すという感じでいます。焦る気はありません。少しずつできればなと。「競技をやりたい」と思ってうちを選んでくれている選手たちですからこちらも大きな責任があると思っています。

少し休息を挟んでスタートドリル。これは各3セットずつ実施しました。それほど長くやっても疲れが残るだけなので集中してできるレベルにしました。最低限ですができることをしっかりとやってきたいという感じですね。最後に120mと60mを。野球部が練習している合間をぬっての走練習。国体最終前の強めの刺激となります。学校ですから滑る部分もあります。本当に細かいことを言えばタータンの上で走りたい。が、ない袖は振れない(笑)。その場その場でできることを一生懸命にやるしかないかなと思っています。この日のスタート順は「じゃんけん」としました(笑)。遊んでいると思われますかね。まー一斉で走ると力みも出るかなという感じだったのでこちらとしては「高いスピードを出して走る」という部分と「最後まで動きを保つ」という部分を重視していましたから。フィニッシュして10m以上止まるための距離を置いていたのですが勢いが止まらず10m先のアスファルトのところまで行ってしまう選手もいました。女子でもです。それなりのスピードが保てているのかなと感じています。最後に各自で60mを走って終了。炎天下の中ですがよくやっていたと思いますね。

選手は2時間強で終了。が、私はここから棒高跳びの練習のために徳山へ行くことになっていました(笑)。実は一番ダメージが残るのは私なのではないかという噂もあります(笑)。また別に書きます。
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