kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習について考える2

2017-11-19 | 陸上競技
一部のマニアックな人にウケそうな話になっています。まー良いんです。

スプリント系のトレーニング。人によっては「走っていたら筋力はつく」と言うかもしれません。確かに。ひたすら走っていたら自然に走るために必要な筋力が上がる可能性はあると思います。が、そのためにはどれだけ量を追わないといけなくなるのか。重りをつけて走れば良いのかもしらない。ウエイトジャケットを着て走ればそれがトレーニングになる。が、これも筋力発揮のタイミングが異なる気がします。

最近は少しだけウインドスプリントをやるようになりました。これは全力で走る時とゆっくり走る時では動きのタイミングが異なるからです。今はあえて重心移動を意識してウインドスプリントをさせています。技術的なことではない。ここも表現が難しいのですが。

スタート局面はスクワットの強さと相関関係が高い。が、本当にスクワットだけやっていてスタートが速くなるのか。技術的な部分はどうなのか?筋力が高いからスタートが速いというのはちょっと違うと思います。前の記事にも書きましたが「一発の力発揮」という考え方では投擲と同じ部分がありますから最大筋力を上げてスタートを速くするという考え方は間違っていないように思えます。が、スタート局面は一回だけ。100mであれば残りの98mくらいをどうするのか。

筋肥大をして最大筋力を上げる。目に見える変化はあります。身体つきが変わってくるので。しかし、それが本当にパフォーマンスの向上に繋がるのか。関西の先生方と話すと「ギュッと詰まった筋肉を作りたい」という感じです。太くする必要はない、と。私も感覚的には同調します。太くなると重くて走れなくなるイメージがあるからです。だからウエイトは一切必要ないのか?と言われるとそれも違うのかなと。

ウエイトが身体にとって効果があるのは間違いないと思います。身体を動かすのは筋肉ですから。それが強くなれば動かしやすくなる。大学時代、筋力を上げる必要性を自分なりに考えていました。自分の身体を動かす。小難しい話になりますが「ATP-CP系」「乳酸系」「有酸素系」の3つのパターンがあります。「ATP-CP系」は筋肉内に蓄えられているクレアチンリン酸を分解して動く。「乳酸系」はグリコーゲンを分解してエネルギーに変えて動く。短距離ではこの辺りが中心になります。走るためのエネルギー供給。一般的には「ATP-CP系」は7秒戦後、「乳酸系」は33秒前後だと言われています。

クレアチンリン酸は筋肉内に蓄えられます。ということは筋肉量が多い方がクレアチンの量が多いのだから爆発的に力を出せる。最初の7秒間の使い方に目を向けていました。こう考えると「理にかなっている」と思われるかもしれませんが上手くいきません。筋肉量が多くなるということはその分身体が重くなるのです。脂肪よりも筋肉の方が重いと言われています。中身が詰まっているので。筋肉量が増えたところで実際は重くなるので身体を動かすために必要なエネルギー量が増える。結果大差ない。もちろん、一歩で進む距離は増えるのかもしれませんが。

スタート局面はスクワットの強さと相関が高い。その説明を受けながら見た動画。いや、膝の引き出しですね(笑)。それにより重心移動が生まれている。それを「筋力だ」と言われると少し違うかなと。もちろん、講師の方は分かって説明されています。が、参加されている人はどうだろうか?多分分からないと思います。そこまで詳しく考えて理解して話を聞いているわけではないから。ウエイト万能論とは絶対に違う気がします。

ウエイトの課題は「重心移動が少ない」事だと思っています。ウエイト自体の狙いは「筋力向上」にあります。いかに筋肉を太くして強くするか。その動きの中に重心移動を加えていく必要はないのです。そうであれば私のやりたいことと違うなーと。そう考えるようになってウエイトをやらなくなりました。極端(笑)

しかし、今のうちの女子は本当に細い。筋力がありません。筋力至上主義で言えばうちの選手が記録を出す可能性はないと思います。自分に合った筋力がついているからだと言われるかもしれませんが。25キロのベンチプレスで潰れてしまうくらいの筋力では流石に勝負にならないなという気はしています。重さを上げることにこだわりはありません。ウエイトで筋肉に刺激を与えてそこから別の事をやる方が良いと判断しています。バランスを取りながらやる。最低限の筋肥大を求めながらもそれをどう走りに直結するように組み立てるか。ここだと思います。

トレーニング論はかなりたくさんあると思います。ウエイトをしたり補強をしたり。バランスディスクを使ったり。ロープを使ったり鉄棒を使ったり。数限りない。そうであれば正解はない気がします。私は私なりの理解をしてトレーニングを組み立てたい。単純に「これが良いですよ」と言われたらやるのではなくきちんと意味を理解してやる。ここは大切なことだと思いますね。

ウエイトに近いことはやります。が、筋肥大を最優先にしない。最大筋力を求める練習もしない。走る種目に関していえばそこまで必要ないと思うからです。スクワットのやり方。細かくやればかなりあると思います。が、セットを組んでひたすらスクワットをやる事が直結しないと思うので。もちろん、普通の学校であればウエイトだけをやるのではなく他の部分と組み合わせながらやっている事だと思います。

人がやる事です。あれこれやりながらの方が楽しい。国体の時にohrさんと話をした時に「絶対に速くなるという正解を持っているという指導者がいてさー」と言われていました。「俺はないと思うんだよね。人それぞれに合ったものがあるから。」と。まさに。知識があってもそれを現場でどう生かせるのかは大切だと思います。薄っぺらい知識を持っていても結局、表面的な練習の導入しかできない。発展性がない。それで良いのか?という気はしますね。

いや、マニア受けするような内容でしょうか。sri先生が喜んでくれそうな話かもしれません(笑)

色々と思う事があるんです。まー「変わり者」ってくらいの話になるのかもしれないですけどね。
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練習について考える

2017-11-19 | 陸上競技
色々と思う事を。

「フィジカルトレーニング」という言葉があります。更には「体幹トレーニング」というのも。身体作りという部分だと思います。筋力を上げていったりその調整能力を上げていくのもこの部分なのかもしれません。かなりたくさんあります。

これまでトレーニングに関してはそれなりに勉強してきました。公認スポーツ指導員の資格も取りましたがこれは(笑)。資格として必要だから取ったという感覚ですね。これを取得したから勉強になったとは思いません。一般的な内容だと思うので。

指導を始めた初期段階、かなり本を読みました。トレーニングに関する本です。置ききれなくなったので実家に置いていますが100冊近く読んだのではないかと思います。それこそ「なんば」が流行った時にはそれに関する古武術の身体の使い方に関しても読みました。高校時代に自分でトレーニングをしなければいけないという状況だったのだウエイトトレーニングの本を買ってひたすら読みまくっていた記憶があります。運動生理学から始まって初動負荷理論やインナーマッスル、体幹トレーニングなどかなりの種類があります。

だからといってそんな話は他の人としません。前からずっと感じていたのですがそれほどこの分野に興味関心を持っている人はいないと思います。どこかの講習で習ったトレーニングであったり、他校が実施しているトレーニングをそのままやるというのが多いと思います。オリジナルというのはほぼないと思いますが。それでもとりあえずこの補強やっておけば大丈夫だろうという感覚。細かい話をしても多分興味を持ってもらえないのです。まー現場でやっている事と本に書いてあることが一致するとは思えないからです。

ある講習でスクワットに関しての話がありました。必死にメモを取っている人も沢山います。否定はしません。大切なことだと思います。フォームやそれぞれの場所にかかる負荷など。スタート局面の速さはスクワットとの相関関係が高い。そういう部分はかなりあると思います。爆発的な瞬発力を高めるための練習ですから。が、それがどう競技場面で生かせるか。ここがすごく大切なんだと思っています。

「筋肥大」「最大筋力」「筋スピード」の段階で強化していく。これも一般的な考え方です。講習の中でこのパターンが完全にハマるのは「投てき種目」だと言われていました。かなりしっくりきました。投てきでは動作の中で一瞬出す大きな力が必要になります。その段階において筋持久力はさほど必要ない。「筋肥大」と「最大筋力」の組み合わせは結果に繋がりやすい分野だと思います。私自身、前任校でBOSSが投てき種目でかなりウエイトをしていました。理にかなっているんだと思います。

が、他種目ではどうか?ベンチプレスやスクワットの最大重量が競技力に比例しません。もちろんパフォーマンス向上に繋がる部分はあると思います。が、費用対効果の部分ではどうか?かなりの時間とエネルギーを注いで最大筋力を上げていってもそれご直結しない部分があります。大学などでは「最初に筋肥大をしっかりさせてその後、走り込みなどで必要ない筋肉を落としていく」という話もあります。私からすれば「だったら最初から必要な筋肉つければ良いんじゃないの?」という気持ちが強くありました。

更に中間疾走で使われるハムストリング。一般的な強化方法は「レッグカール」だと思います。大学の時、マシンがあってそれを使いながらトレーニングをする事もありました。その時「筋発揮の形態が違うのでは??」と思っていました。ハムストリングは基本的に中間疾走の区間で振り下ろす時に使われます。肉離れなどを起こすのは地面に足が着いてから重心移動が起きて前方向に進む時です。

レッグカールは「筋肉が縮む時に力を発揮する」事を求めます。そうであればその発揮形態で鍛えることはスプリント能力の向上には繋がらないのではないか。そう思ってトレーナーさんに聞いたことがありますが「パワーはスピード×筋力で表される。筋力は筋断面積に比例するので太くすることが大切なんだ。」という回答だったと思います。なんとなく受け入れられませんでした。だって伸びながら力を発揮する(エキセントリック)のになぜ収縮させながらの筋発揮を鍛えるのか?

興味のない方には何を言っているのか分かってもらえないかもしれないのですが。本当に走りに直結させるためにはエキセントリックな筋発揮の形態でのトレーニングが必要になると思っていました。ハムストリングの強化はレッグカールというのが基本的な考え方だと思います。が、それがなぜ必要なのかを考える必要があると思います。肥大させることが最大の狙いではない。使える筋力をつけていくのが必要だと思うからです。

そうであればウエイトトレーニングは競技に直結しない部分が出てくる。それはずっと頭にありました。スクワットなどは必要になると思います。走る時、接地した瞬間には体重の何倍もの負荷がかかる。怪我の予防のためにも耐えられる筋力が必要になるかもしれない。が、太くする必要があるのか?高重量を求める必要があるのか。投てきであれば重いものを遠くに投げるためには絶対的に必要になると思います。投てき物の重さはみんな同じなのだからそれに加えられる力が大きい方が良い。が、走る時はどうなのか?一発の筋発揮が上がったところでそれはスタート局面のみでしかない。あとは違うんじゃないの??と。

楽しくなって長くなってきています。いや、多分こんな事に興味がある人は少ないと思うんです。うちの選手に「スクワットから立ち上がる時に膝が内側に入らないように気をつける」という話があったんだよと伝えると「当たり前じゃないですか」という返答でした。が、実際問題はそれを知らない指導者や選手が沢山いるのです。なぜその動きがいけないのか、なぜその動きになってしまうのか。ここに関しての基礎的な知識は必要だと思います。が、知っていてもそれを毎回毎回話することはありません。当然だと思いますが。

なんか勝手に盛り上がってきたのだもう少し書きます。多分、ほとんどの人は興味のない話だと思いますが(笑)
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