kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新しい試み2

2017-11-09 | 陸上競技
続き。

前任校で「ウエイト」をしっかりやっていた時には本当に「筋力」が上がりました。が、最大の問題が「時間がかかる」ことでした。ベンチプレス、スクワット、ハイクリーンの3種目を中心にやっていましたが道具の関係もありかなりの時間を要していました。筋肥大をさせるためにはセット間の休憩が60秒から90秒が適しているといわれています。その部分も含めてしっかりと実施すると最低でも30分かかります。筋肥大という意味での成果は確実に上がったと思います。太くなって走れなくなったという感覚はあまりない。が、「費用対効果」の部分ではどうなのか?それだけの時間をかけて3種目しかできていない。ウエイト自体がスプリントに直結するわけではない。それ以外のことのほうが多い。それなのに30分もかけてウエイトだけやるのはもったいないな・・・。そう思って止めました。大学生くらいになって時間がたくさんあるならぜひやるべきだと思いますが高校生でそこだけに時間を割くのはもったいないなと。

でもやりたい(笑)。で、前任校ではシャフト補強を2段階に分けました。重いシャフト補強と軽いシャフト補強。重い部分で筋肥大を目指し、軽い部分でスピードや重心移動を目指す。負荷的にかなり高いので選手自体はげんなりしていましたが(笑)。重いもの→軽いものにすることで様々な部分が変わってきます。セット数を増やすのではなく「負荷の違い」によって走りにつなげていく感覚を作れないか。そう感じるようになりました。DM投げに関しても前任校では重いメディシグボールと軽いものを交互に投げていた。感覚的に変化が生まれていました。それが正しいかどうか全く分かりませんが。

で、先日sri先生とLINEでやり取りしている中で前の記事に書いた「ウキョー↑」の話になりました。今こんなことやりたいと考えているんですよ、と伝えたら「blogにウキョーのことを書いていましたね」と。かなり初期のころの話です。マニアすぎる(笑)。そのおかげでもう一度原点に返る。そういう感覚を持つことができました。

これまでは「ウエイト」を「ウエイト」として独立させて考えていました。が、「ウエイト」も補強の流れの中に入れてしまえばいい。以前の考え方をベースにもう一度取り組んでみようかなと。ベンチプレスやスクワットで「高重量」を求めるのではなく「補強の一環」として取り入れる。別に重くなくてもいいじゃないか。そのあとに何をするかで効果は変わるだろうという感覚。分かりませんが。さらにその中に「高負荷と低負荷の組み合わせ」と取り入れる。そこから「走り」につなげていけないか。

ということで「ウエイトサーキット」をすることにしました。別にどうってことない内容です。ベンチとスクワットを「上半身種目」「下半身種目」の中に入れ込んだ。他の補強種目と同様にベンチとスクワットをするだけ。もちろん、その中にいろいろと工夫をしていますが。これまでやってきたノウハウを練習の中に取り入れたいなと思っています。それはきっと「オリジナル」の練習になるのではないかと思っています。負荷のかけ方も含めて。

この練習を行ってから今度は走る。走り込みではなく「動きを体に覚えこませる」ような練習。ここにも「高負荷&低負荷」を取り入れていく。本数を追うのではなく「いかに速く走れるようになるか」を模索していきたいと思います。そこに正解はないと思います。が、「絶対に間違っている」というのは存在すると思います(笑)。明らかに非効率的な動きをやっていくのは違うかなと。

この形式により練習時間の短縮を図りたいと思っています。ほぼ休まない。最大で練習時間を2時間半に圧縮したい。低負荷で長時間ではなくある程度狙った負荷の中で「短時間で終わらせる」というのは重要なことではないか。休憩時間を極力省きしっかりとした負荷をかける。その中に動きのエッセンスを入れていく。

こういうことを考えていると本当に楽しい。強くなっていくイメージがわきます。単純に「やってみたいからやる」ではなくきちんとした考えがあってそれに基づいて練習を組み立てるのです。これまでは「思い付き」の部分もありました。きっとこれからもあると思います。しかし、系統だった練習を積み重ねていくことも重要。色々な考えを巡らせながら取り組んでいきたいと思っています。

とりあえず現時点ではざっくりこんな感じです。冬期練習の中で変わっていく部分も出てくるかもしれません。「トレーニング」が「トレーニング」として独立しないようにしたいと思っています。何のためにやるのか。ここだけを常に頭に入れながらやりたいですね。
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新しい試み

2017-11-09 | 陸上競技
バタバタ。体調は微妙。夜の9時過ぎには眠りにつきつつあります。特別何かをしているというわけではないのですが疲労困憊状態が続いています。それでもやらないといけないことがたくさんあって。やるしかないなという感じです。

火曜日。この日は以前から考えていた練習をやることにしていました。実際にやる選手はこれまでの流れが良く分からないと思いますが。一応記録して残しておきたいと思います。別に隠す必要もないし。もちろん、「バカみたいなことをやっているな」と思われるかもしれないのですが。それでも書いておきます。

近畿方面の学校に練習に行ったとき、シャフト補強が多く実施されていました。初めていったのは10年以上前でしょうか。Sndに行きました。大学生がまだいない頃だった気がします。その時にfjk先生と「ウエイトトレーニング」について少し話をしました。語弊があるかもしれませんが。経験的にスプリントの才能がある選手はウエイトなどをしても太くならない。普通の選手はウエイトをすると太くなる。これはなぜだかわからないけどという感じの話でした。当時、私はロングスプリント中心の指導をしていました。技術的な部分、加速段階の部分の知識が少なく「練習量」がかなり多い時期でした。その中で「ウエイト」も実施していました。当時の短距離女子で「ベンチプレス30㎏がスタートライン」という感じだったと思います。挙げる選手は45㎏以上挙げる。投擲選手か?!という感じでした。

実はその前段階で「ウキョー↑」という形でトレーニングをしていました。「ウエイト」と「補強」の名前を組み合わせて。馬鹿らしい名前です。ウエイトだけではダメだなと何となく感じていたので上手くウエイトと補強を組み合わせられないかと考えていました。そこから次第にウエイトを実施して補強に移るという流れに変わっていきました。宮崎に行ったときにはかなりのウエイトを実施されているという話を聞いていました。確かに選手の体つきが違う。うちの選手は細くてパワーがない。こういう部分での差を感じていました。どこに正解があるのか。はっきり言ってわかりません。

昨年、大阪に行ったときにmtm先生と話をしました。ウエイトの道具はない。シャフトもない。だからあるものでやっているんですよ、と。太くするというよりは「ギュッと中身が詰まった感じにしたい」という話でした。なるほど。感覚的にはぴったり来ます。私も太くはしなくない。が、出力を上げたい。そうなった時にどうするのか。繰り返しになりますが分かりません(笑)。

これまでの流れの中で「ウエイト」が絶対悪だとは思いません。それをやることで間違いなく結果は変わってきたと思います。が、「ウエイト」をやらなくなってもそれなりの成果が出ています。シャフト補強だけやっていてインターハイに出場しているのも事実。それでも昨年、今年と全国の舞台に立って「明らかな差」を感じていました。うちのNが細いというのありますが明らかに体格が違う。補強はしっかりとやっているつもりです。弱いですが。それでも明らかな差がある。このままでは絶対に勝負にならないなと。

昨年までは「走らない日」を作っていました。トレーニングだけの日。これもある意味間違っていない方向性だったと思います。それにより明らかに故障者が減った。前任校でインターハイに連続で出場した時にはほぼこのパターンでした。しかし、「何のためにトレーニングをするのか」という話をmtm先生として少し考え方が変わりました。トレーニングと走りのマッチングができなければ目的が変わってきます。「ウエイト」をやっているといつの間にか「重い重量を上げること」に目的がすり替わってしまう。だからウエイトを避けていた部分もあります。結局は「競技力を向上させるための練習」でなければならない。筋肉の出力を上げたところでそれがスプリント動作に生きてこなければ「自己満足」の練習にしかならないのです。

それぞれの学校で練習のスタイルは異なります。それでも結果を残しているチームがたくさんある。正直、正解なんかないのかもしれません。「強豪校がやっている練習」だから正しいのか。これも違うと思います。大阪のmtm先生のチームは普通の選手が大きく伸びて結果を残す。チーム作りと練習の内容がマッチングしているからだと思います。しかし、一つ言えるのは「この練習は続けている」という部分があること。mtm先生はバーをもって練習するのを徹底されていました。どのような動きでも軸を意識させるためにバーを持って行う。私も以前からやっていましたがここまで徹底してやっていませんでした。

何となく「これをやり続けたい」という練習があるのだと思います。それはその指導者の「オリジナル」の練習なのかもしれません。余所がやっているから自分のところもやる。ダイナマックスの練習なんかは最たるものだと思いますね。本質的な部分を見失いながら「ダイナマックスをやれば強くなる」という感覚が出てくる。狙いも本質も見失ってしまう中での練習になる。

うーん、本題に移る前にかなり長くなりました。なんでしょうか(笑)

もう少し書きます。ということで記事を替えておきます。
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