kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

細胞から変わる

2017-11-12 | 陸上競技
この1週間、比較的負荷の高い練習をしました。最初かなり時間を要していた練習が半分以下の時間でできるようになります。慣れるというのは大切な事だと思いますね。この手の練習は簡単にはできません。今は2年生女子がかなり高い意識レベルで取り組んでくれているのでできると思います。明確な目標をもって練習に取り組んでくれる選手がいれば自然に引っ張られるようになります。

もちろん最初からこんな感じだったわけではありません。入学当初は本当に大変でした。気に入らなかったら不貞腐れるし(笑)。ひたすら注意を受けていました。1年生の冬には合同練習が終わって自分たちの片付けが終わったら勝手に帰っていました。いや、ホスト校が来校者より先に帰るか?まーそれなりに厳しい指導をしましたが。こんなことは何度も何度もありました。今では笑い話ですが当時は本当に大変でした。

強い選手だからといって特別扱いはありません。当然の話です。1年生の時はこの子たちはめちゃめちゃ怒られていました。基本自分達が中心に動いていましたからね。今ではかなり気を配るようになりました。まだまだ物足りない部分はありますが。とにかく練習対する取り組みに関しては本当に変化があります。意欲の度合いが違う。

そんな中で1週間。疲れているとはいっても動きが変わって来ています。本人たちが自覚できるまでの変化。うちの練習は一気に形に現れることはありません。少しずつ少しずつです。筋力が一気に上がることもありませんが、使えていなかった筋肉が少しずつ使えるようになる。まーベンチプレスは重さを追っていないとはいえ20キロくらいですからね。木曜日にやり投げをやっていた3年生が45キロくらい上げていたと本人から聞いて驚いていました。そこまでいかなくても良いですが最低限の筋力は欲しいですね。

少し話しをしました。うちではNが強い。一応県チャンピオンですから。が、それはすでに過去の話です。土曜日の練習では真っ先にバテていました。持久系が弱いですから。Nが強かったの過去。大切なのは来年どうなっているか。そこだと思います。

中学校の時に強かった選手というのはたくさんいる。その選手が高校でも強いかどうかは別問題。1年生の時に強かった選手が次の年も強いかどうかも同様。2年生の時勝ったからといって3年生でも勝てるとは限らない。そこの感覚は持ち続けてもらいたいと思ます。

前任校の話しをしました。前任校、全員が「中国大会に行くのは当たり前」と思っていた時期があります。県新人で3位以内に入れなかった2年生はキャプテン1人だけ。泣き崩れていました。みんなが中国に行くのに自分だけ「個人」で行けない。情けない、と。私が指導してきた中で一番チームとして強かった時です。全員が「中国は当たり前」と思っているのです。

この時の選手、中学時代に中国大会に進んだ選手は0。そんな選手たちが「中国大会行けなかった」と泣く。どれだけの想いをもってやっていたかがわかります。

だとすれば。この冬の取り組みによって本当に変わることができると思っています。実際に中学生の時に中国大会に進んだことのない選手達が何人も中国を勝ち取っています。行くのが当たり前だと思ってやっていたのです。何を思って何をやるか。そこの部分によって本当に大きな結果に繋がると思います。

人間の細胞が全て入れ替わる。諸説ありますが筋肉は60日くらいで入れ替わるそうです。選手には3ヶ月という話をしました。今ある細胞が3ヶ月で入れ替わる。つまり別人になり得るのです。今は力がなくてもその3ヶ月間、必死に練習して自分の走りに必要な筋肉を身に付けることが出来れば生まれ変わることができる。過去の実績は関係なのです。

そうであれば今何をするべきか。しっかりと自分の意思で練習をする必要があります。目標とする記録を掲げ、そこに向けてやっていく。全員が上の大会に進むことを目指す。そんな雰囲気が当たり前にならないといけません。今は大きなチャンスだと思っています。2年生女子を過大評価するわけではないですが本当に強くなりたいという想いを持っています。だからこそこちらもそれに応える指導をしなければいけないと思います。

過去の結果にすがって生きていく。これは高校生がやることではないと思います。過去の栄光。その感覚です。Nは県チャンピオンかもしれません。しかし、来年はMが勝つかもしれません。私はどちらに対しても最大限のサポートをします。Nは勝ち続けるようにしたい。Mは県チャンピオンにしたい。200も同様。Sが悔しい想いを今シーズンしているので来年は県チャンピオンにしたい。当然のことだと思います。過去にどれだけの記録を持っているかではない。来年どうするかです。

細胞は入れ替わる。なりたい自分になれる可能性があるのです。そうであれば常にそういう感覚を持っておかなければいけない。そういう話をしました。

食べた物で身体ができるわけですからそういう部分にも気を配らなければいけません。これだけトレーニングをしているのであればやはりたんぱく質摂取は最低条件。さらには貧血にならないように鉄分の補給も必須。やらないといけないことはたくさんあります。それでもやる価値はある。

選手には来年の最低目標は全員が中国大会だと伝えました。リレーではなく「個人」で。男女共にそれを果たしたいと考えています。2年生女子に関しては全員がインターハイというのが最低目標になるかなと。簡単ではありません。しかし、そこを目指してやらないと面白くない。簡単に達成できる目標にしていたら強くならないですからね。

1週間の練習。本当によくやったと思います。このままいけば。周りが驚く結果になると信じています。まー本当に大切なのはこれからなのですが。最大限に向き合いたいと思います。
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週の締めくくりとして

2017-11-12 | 陸上競技
土曜日、天気は快晴。風が冷たかったですが陽射しもあり過ごしやすい日でした。この日は練習開始を少し遅くしていました。前日にかなりやっています。気持ちだけでも休ませてあげようかなと。少しだけでもゆっくりできれば本人達も回復するのではないかと。

私は通常通り職場へ行き少しだけ仕事?を。この週は毎日中学校回りをしていました。こちらとしては誠心誠意話をさせてもらうしかありません。前の記事にも書きましたが進学の話も。イメージがあります。県内の商業系がある学校では断トツの進学実績。指定校もかなりあります。その辺りと練習に関してのアピールをしてきました。とにかく「正しい情報」を提供することしかできません。高校に入って後悔するのではなくその前の段階できちんと情報を入手してもらいたいと思います。そのことも含めて少しだけ練習前に仕事を。

で、練習開始。この日はウエイトサーキットから。週2でやるか週3でやるか。この辺りは考えて行きたいと思います。今週はあえて週3で。なかなか筋肉痛からの回復しない状況での練習ですからキツイとは思います。分かっていて導入。2年生男女はベンチプレスが苦手な気がします。この辺りは改善していかないといけないかなと。

これまで女子の腕振りがあまりにも悪いので指摘してきました。が、なかなか改善されない。時にはバトンを持って走らせたりというのもあったのですがなかなか。抱え込みます。ここはなんとかして改善したいなと思っていました。トレーニングの様子を見ていると単純に「筋力が弱過ぎる」のではないかと思いますね。筋力がないので抱え込んで楽に動かすようになる。上半身で力を発揮できていないのかなと。手は細くて長いので自然にそのような形になるのではないかと。

正直、上半身のトレーニングもかなりやっているつもりです。が、本当は違う形でやっていかなければいけないのかなと。腕振りはタイミングが取れれば良いと思いますが、これから先のことを考えるとやはり推進力を生み出すためにやっていかなければいけないと思います。このトレーニングを数ヶ月続けていった時に変化があるかどうか。まだまだ1週間ですから分かりません。計画的に取り組みたいですね。

DM投げも前と比べると投げられるようになってきているなと感じています。ここは数日間しか経っていないのに変化が見られる。大きな意味を持つのかなと。重さに変化を与えながらやっています。力の使い方を身体に覚えこませたいと思ってやっています。

スナッチもやっています。これは全身の運動。その他諸々をやりながらバランスよく強化していきたい。この日はトータルで40分強で終わりました。最初はメニューを見ながらというのもあったと思いますが3回目で半分以下の時間で出来るようになる。見ていると強くなりたいと思う者は本当に必死にやっています。こういう姿が見れると本当に力をもらえます。

そこからはすぐにスパイク。ウインドスプリントをやってからスイッチングとスイッチングラン。この日はスイッチングランの時にバーを持たせてみました。さらにDM持ちも。同じメニューで本数を重ねるというのも動きの徹底には必要だと思っています。しかし、今はバリエーションを増やして「感覚の変化」を生み出したいなと思っています。もちろん、本人達がどれだけ意識してやるかにかかってくるのですが。

チューブ走と前半マークも実施。久々に丁寧に見ました。今週は少し意識していることがあります。なかなか練習に出ることができなかったのもありますが、選手と普段以上に競技や動きの話をするようにしています。本人達から話してくることもありますし、こちらから呼んで話をすることも。意図的に「自分の動きについて考える」時間にしています。漠然と本数をこなすよりも1本1本考えながらやる方が効果が高い。それならこちらもそのための方向づけをする方が良いだろうなと。

更にスキップ走。前回選手の方からバー持ちのスキップ走をした方がいいのでは?という申し出がありました。それを受けてこの日はバー持ち→DM持ち→なしでのスキップにしました。本数は全て最低限の本数にしました。感覚を本物にするためにはもっと同じ形での繰り返しの方が良いのかなという気はしているのですが。これはきっと私がそう思い込んでいるだけなんじゃないかと感じています。これまでの指導が「ある程度本数をこなして身につける」というスタイルでした。実際は違うのかもしれない。そう勝手に感じて「本数」から「変化」に変えていきました。投擲種目とは異なりますからこういう感覚の変化を生み出す練習の方がいいかなと。最大のメリットは「飽きない」という部分かもしれません(笑)

やばい。長くなってきた(笑)

そこからスパイクを脱いでプレート補強を4種目。これも「変化」の中での練習にしました。女子にとっては重いかもしれません。男子も重いといっていましたが何だかんだいって正確な動きをしてくれていました。この手は体幹トレーニング。実際は上半身の強化にはなっていないのでしょうね。まだまだやれる種目はたくさんあるのだろうなと思いますね。

再びスパイクを履いて往復走。あえて走りました。今週は比較的キレイな練習が中心でした。私が不在というのもあり短い距離をキレイに走って終わる感覚。だからといってそれだけでは不足します。60mの往復走。1本1本きちんと構えを作って走り出す。スピードを上げてから緩めないといけないのでかなりキツイ。加速段階から中間の練習を積んできていますからその部分の繰り返しです。走り終わったらすぐに構えを作って折り返す。この形で2往復→3往復→1往復で終了。こういう練習の時に「心」の部分も強化できると思います。なぜ自分が練習をしているのかが分からないと走れないですからね。

かなり負荷をかけました。トータルで2時間半。いや、やれば早くできる(笑)これまでは決めていたことが出来てももう少し負荷をかけておこうかなと考えてしまっていました。もうそういう形は避けようと思います。その日にやると決めたことが終わればそこで終了。あとは本人達が足りないと思えばプラスアルファでやればいい。走った量としてはそれほどではないと思います。

良い練習になったと思います。充実。楽しかったですね。
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疲労感の中で

2017-11-12 | 陸上競技
金曜日、この日は生徒会選挙があるため7時間授業。私自身はかなりバタバタしていたのでなかなか大変でした。朝も本当は練習に向かいたかったのですがあれこれやらないといけないことがあるので行けず。軽く補強をするように指示だけは出しておきました。私は仕事をさせてもらいました。

午後の練習、2時間半での練習終了を目指していました。量を追うというよりはしっかりとやらなければいけたいことをやりたいなと。途中で練習を抜けないといけなくなるのでこの日も練習計画を立てました。かなり細かく立てます。その部分はなかなか理解されないと思います。グランドに立てば練習メニューがあって練習をするのは当たり前という感じがあります。私自身がどのように考え、どのように時間を使っているか。それはどこを目指すためなのか。まー理解されないのですが、このエネルギーをどう使っているのかは感じ取って貰えるといいのですが。

17時過ぎにはグランドを出なければいかない状況でした。今週は毎日こんな感じでした。グランドで練習を見たい。これは指導する者としては当然の話だと思っています。それが出来ないというのは私のスタンスからすれば申し訳ないなという感じがあります。が、今後のことを考えるとやはりやらないといけないことがあります。前も書きましたが実はこの部分は選手にとって「きっかけ作り」になると思っています。

今週はかなり負荷をかけています。この冬にやりたいなと思う事をひたすらやる。毎日が筋肉痛。こんなことを書くと「どんな練習するんだ?」と思われるかもしれません。普通の練習です。組み立てを変えたので筋肉痛が残るだけ。強くなるためには避けて通れない道だと思いますね。以前のように長い休憩を取るのをやめました。練習の流れが悪くなる気がして。次から次へとやっていく。これにより明らかに練習時間の短縮に繋がります。早く終われば良いとは思いません。が、こうやってこちらも工夫する必要があるかなと。

メニュー的にはDM投げをやってからそのままスパイク。アップは何なんだ?という疑問が生まれるかもしれませんが。身体が温まれば良いなという感覚でした。特にこの日は生徒会役員選挙があったので7時間授業でした。その中であれこれやっていたらそれだけで終わってしまいます。そうならないように省ける所は極力省略。スパイクを履いてすぐにチューブもも上げ。組み合わせてやりました。そのままスイッチングとスイッチングラン。もう少し距離の微調整は必要かもしれないですね。

チューブ走の辺りから私はもう外へ。なかなか。その後は前半マークと中間マークをやってそれを結びつけるための60m。ほとんど走っていないように思われるかもしれませんがそれなりの量にはなるかなと。終了後、シャフト補強。かなりキツかったも思います。その様子は見ていません。ここに関しては「自分に返ってくる」という部分だと思います。

前までは何が何でも練習をやらせるという気持ちがありました。追い込みきれない時にはかなり話をして負荷をかける。それより力が上がった選手もいます。しかし。それは本来の部活動とは異なる気がします。適度に体を動かしたいと望む選手にとってこれはマイナスでしかない。やらされているからです。技術的な指導や全力で取り組むという話はしますがあまり口出しはしない方が良いのかなと感じるようになりました。

この辺りは正解がわかりません。まー思うようにやるつもりです。

あちこちで話をさせてもらっています。本校の宣伝の場にもなります。実業高校だから就職しかないと思われますが昨年度の国公立進学者は17名です。毎年それくらいの人数は国公立に進んでいます。普通高校に行かなければ進学できないと思われがちですがうちはかなり進学に力を入れています。選択科目も進学に特化したものを配置しています。この辺りを丁寧に説明させてもらうと随分違うなと感じました。

強い選手がいる=良い練習ではない。この辺りもきちんとした正しい情報を手に入れて欲しいと思います。進路や練習内容というのは本当に大きなことだと思っています。実際問題、中学時代の実績を高校では出せない選手もたくさんいます。この辺りも他県との違いかもしれないですね。私的にはうちで競技をやりたいと選んでもらったのであれば最大限の力で向き合わなければいけないと思っています。実際にそう心がけている。改めて書く必要はないとは思うのですが。

この辺りは気が向いたらいつか書きます。多分。
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