kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

モノの見方

2017-11-22 | 陸上競技
思うことを。

前から書いていますが世の中には多くの情報が流れています。情報の取捨選択。やはりこれは大事だと思っています。多くの情報の中から自分自身が何を選ぶか。ここで人生は大きく変わると思っています。

県外の学校に練習に行く。これは本当に貴重な経験だと思っています。その場に行って多くのことを感じ取る。その場で感じ取る部分というのは本当に大きいと思います。こういう時は人間、「真っ直ぐに物事を見る」という姿勢で訪問します。一応私も同様。人によっては「全てを肯定的にとる」人もいると思います。前も書きましたが「強豪校でやっている練習だから良い練習」と判断して導入する。

日本人は「権威主義」が大好きです。過去の実績で評価することが多い。一流選手で現役で活躍していた選手は無条件で「良い指導者」として評価されます。競技力があったのだから競技に対する理解もしっかりとしていていい指導をする。そういう傾向もあるかもしれませんが実際は違ったりします。逆に自分がその競技をしていなくてもきちんとした「モノの見方」をしていれば大きな実績を上げることもあります。以前、県総体で女子10連覇をした学校の指導者は全く別の種目から陸上の指導者になったと聞いています。「思い込み」がない状況からの練習のスタートなので現場で起きていることを受け入れていくスタンスがあるからできることもある。そう思います。

「速い選手だから良い動きをしている」というのはどうなのか。もちろん、効率的な動きをしているから速いのですが。県内のある選手が1年生の時からずっと強かった。が、その選手が1度だけ負けたことがありました。相手は腰が落ちてパワーだけで走る選手でした。。とてもいい動きとは思えません。普段からきちんと走れている選手のほうが間違いなくいい走りをする。が、ある人が「勝った方の選手」の動きを褒めていました。「~だから速いんだ」と。うーん、私は一生分かり合えないと思いましたね。確実に「パワー」で走っている。それが偶然はまって走れたのだと思います。人によっては「勝った選手の動きの評価」にしかならない。それは「モノの見方」だと思います。そうい見方をしていたら絶対に次につながらないと思いますが。

上述のように「権威主義」があります。その内容が分からないにも関わらず「強い選手がいる学校」の練習を最大評価する。速い選手の動きを見て「膝から下が振り出されているから速い」と表面的な話をする。前日本記録保持者の伊東浩司さんが記録を出した時に「やはりマック式の動きは正しい」という人もいました。そこではない部分が非常に大事なのに「膝から下の振り出し」にのみ着目している。目に見える動きのみの評価。

県外に行く。それにより間違いなく「感化」される部分が出てきます。肌で感じて「雰囲気」が良かったから自分もこういう練習をすればいいんだと思う。ある意味正解ですがある意味間違っていると思います。前から書いていますが「なぜその練習をするのか」という意味が分からないままでやっているからです。うちなんて三流ですから見ていても「面白くない」と思います。だって権威はないし伝統もないから。それでも「面白いこと」をやっているとは思うんですけどね。

私は県外に行くときには「若干否定的な視点」をもっていくようにしています。こんなことを書いたら受けれいてもらえなくなるかもしれませんが。「何をやろうとしているのか」を見る。まーお金がかかることですから「訪問先の選択」は「目的」に応じて行っています。選手が雰囲気を感じることであったり私自身が「勉強したい」と思う場面であったり。

昨年、大阪に行きました。何度も書いていますがこれは一番衝撃でした。指導のスタイルであったり練習の内容であったり。そこに「何があるのか」を考えさせられました。特別な選手が集まる学校ではない。それでも「確実に強くなる」のです。その理由を探る。実はすごく楽しい時間でした。mtm先生は「いい迷惑だ」と思っていたかもしれませんが。全てを肯定的な視点で見ていくのではななく「なぜやるのか」をひたすら見る。この中から大きなことを幾つも学びました。若い(私より)指導者でも本当にきちんと指導されている方がいるというのは大きな刺激になりました。やりたいなと思っていた練習がそこにありました。モヤモヤしていた部分がきちんと話をしてスーッとなくなる。また行きたい。

例えば中学生が高校の練習に参加する。なんとなくすごいことをやっている気がする。自分よりも年上の選手がやっているのですから当然そのように感じると思います。が、それはその時に感じたことであって本当かどうかは分かりません。「正しい情報を手に入れる」という部分でも触れましたが。こういう部分は「権威主義」の中では絶対に分からない。本当の意味の評価をしていかないといけないと思います。

私なんてかなりの「アウトロー」だと思います。協調性がないと何度言われてきたことか。が、「意味がないな」と思うことにエネルギーを注ぐ意味が分かりません。世の中を上手くわたっていくためには「嫌でも付き合う」というのが必要になります。社会人として当然です。かなり苦手ですが(笑)。どんな指導をするか、自分にとってプラスになるかというのは判断材料の大きな部分だと思っています。

感化されないようにしたい。それは強く思います。ぬるま湯に浸かってそれなりに生活するよりはもっともっと色々と考えながらやる方が楽しい。人によっては中国大会に行くのが最大の目標だったりします。それでもいいと思う。近畿ではインターハイに行くがそのままインターハイで戦うことに繋がります。だからインターハイに行くことを目指せばそれが全国で戦うことになる。これも「地区大会を勝ち抜く」という感覚の差だと思います。きちんと見極めないといけない。

色々な人と話をしていて「モノの見方」の違いをすごく感じます。どちらが正しいというものではない。師を選ぶ。ここは大切だと思います。我が師匠はそういう意味ではすごい人だと改めて思います。本当に多くのことを学ばせてもらった。なんでみんな学びに行かないのか本当に不思議でした。こんなに近くにいるのだから、お願いして色々と教えてもらえばいいのに、と。が、実際問題そこまでして指導について考えるって少ないんじゃないかという感じがします。我々のような「モノの見方」をする方が少数派なのだと。だから行かない。本当にもったいないんですけどね。

モノの見方。自分なりの視点で見ていきたいと強く思います。

またまとまらない事を書いていますね。
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目新しいこともなく

2017-11-22 | 陸上競技
火曜日。この日も1時間練習。できる限りのことをしておきたいなとは思います。シャフト補強を中心とした練習にしました。ということで「目新しいこと」は何もない通常通りの練習でした。だからblogに取り立てて書くことはないのです(笑)

ある程度のことはできるようになっています。だからこそもう一度「基礎的なこと」を重視しながらやっていきました。見ているだけなのですが。たとえばリズムランジやスナッチ。よく見てみると股関節の開き方に左右差があります。誰にでもあると思うのですがこういう部分はきちんと意識しないと筋力差が生まれるようになります。そうなると故障につながる。細かい部分かもしれませんが重視したいと思っています。

更には前歩行に進む動き。ジャンプで進むときに腰をしっかりと入れた状態を作らないといけないと思っています。腰が抜けた状態で前に進んでも走りにつながりません。「補強をやるだけ」になってしまう。こういう状況は絶対に避けなければいけないと思っています。

とはいえ「段階」があると思うのです。「正しいフォームでやることが大切」と言われます。まさにその通りだと思う。が、最初の段階は「やるだけ」で精一杯になります。正しいフォームでやるための基礎筋力も足りません。まずは「やること」が大切。競技をやってきていない選手にいきなり「正しいフォーム」を求めることは無理だと。これも考え方だと思いますが。

時間をかけて「正しいフォーム」の徹底をする。ウエイトトレーニングなどはそういう部分が大きいと思います。高重量を用いますから膝や腰に負担がかからないフォームを身につけることが重要。フォーム獲得に数か月かけることもあると思います。しかし、ひたすら「フォーム作り」をしていたら面白くないのではないかという気がします。うちは高重量を用いたウエイトをするのは避けようと思っていますからある程度のことはできます。そうであれば「やりながら身につける」という部分も必要かなと。

ある程度できるようになってきてから細かい部分をきちんと意識させるというのも大切なのではないかと思っています。これも考え方なので何とも言えないですが。できない選手に「なんでできないのか」と言っても「できないものはできない」のです。そうであれば基礎筋力や基礎的な技術が身についてからもう少し細かいことをやるほうが良いのかなと。もちろん、最初の段階で「正しいフォーム」についてはきちんと説明をするという前提ですが。

動きに関しても同じかなと。「脚が遅れる」という現象。いわゆる「脚が流れる」という部分でしょうか。脚が流れるからもっと膝を引き出して接地のポジションを重心の真下に・・・と「理論的な部分」を話す。しかし、「頭でわかる」ことと「身体で体現する」のは違うと思います。腸腰筋が弱ければ膝は引き出せませんし、スイッチングのタイミングがつかめなければ遅れてしまうと思います。「やろうとしてもできない」という部分が出てきます。

今はやっと「細かい部分」の指摘ができるようになってきたかなと。DMスキップにしても「持つ位置」がちょっと違う。いつの間にか「高い位置」で持つようになります。そうなると自然と体が浮いてしまう。進みたいのは水平方向なので上に浮くのは避けたい。そうであればどこでどのように持つのかは重要になってきます。やりやすいようにやるだけでは「次の段階」に進まなくなる。こういう時になにをするかなのかなと。

「受け入れる感覚」が出てきたときにしかこういう細かい部分はできないのかなとも思っています。「本当に強くなりたい」と思っている者は「精度」を高めることをしていかなければいけない。逆に「とりあえずやる」者はそこまでの精度を必要としない。「身体を動かす」という部分に主眼があれば「精度」を求めても「やっているのに何で言われるのか?」という感情が芽生えます。いいことにならない。

毎日の練習の中で感じることがあります。客観的にみると「また同じことをしている」と思われると思うのですが、日々の練習の中で「感じること」があります。それは記録しておきたい。見直すかどうかは別にしてですね。

記録しておきます。
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