これも最近よく話す内容なので書いておきます。練習に関しても進路選択に関してもこういう部分は重要なことだと思っています。私の私見ですから正しいかどうかわかりません。が、そこに目を向けていくことは重要だと思っています。
1週間くらい前に書きました。「強い選手がいる=良い練習をしている」は成立しないと思っています。中学時代に全国大会を経験している選手が県で入賞して中国大会に行く。これはある意味「当然」と言われるかもしれません。最近思うのですが「高校で記録を伸ばしているかどうか」はあまり注目されていないのではないか。誰がどこに行ったかはあれこれうわさが流れるかもしれません。しかし、その後どうなったのか。ここに関してはなかなか言われません。言われているのかもしれませんが。
まー私自身も気を付けないといけない部分だと思います。中学時代に実績を上げている選手を預かる。それは好奇の目に晒されることになります。「伸びていないじゃないか」と言われることは多々ある。現実問題の部分をきちんと見てではなく「イメージ」での話になる。
言い訳になるかもしれませんが。うちのNは中学時代に12秒46で走っています。これはかなり速い。が、実力的には12秒6台が出れば十分だったと思います。失礼かもしれませんが話をするときには「適正記録は12秒6台だと思います」と直接伝えていました。中学時代は何本もレースをしている中で「記録が出てしまう」ことがあります。それが実力かどうかではない。結局、その記録が自分の実力だと勘違いしてしまって苦しむことになります。適正記録は12秒6。繰り返していました。
高校1年生では公認記録で12秒62がシーズンベスト。本人的には納得できなかったと思います。追い風参考で12秒40で走っていますがやはり「12秒46」を更新したいという気持ちがあったと思います。が、確実にアベレージは上がりました。12秒6台はいつでも出せるという感覚。上手く条件が合えば12秒4は出るなと思っていました。合いませんでしたが。2年生になり12秒4がアベレージになりました。追い風参考で12秒22、公認で12秒37です。今シーズンは12秒42を何度も出しています。またか、という感じで。きちんと条件が合えば12秒2が出るかなという感覚でいました。合いませんでしたが。
これに関してもずっと言い続けていました。もしも、本人が「中学校時代の12秒46が実力」だと思い込んでいたらその記録に押し潰されていたのではないかと思います。走り自体が個性的です。それに合わせて練習を積んでいくのですから一気に記録が上がるというのは考えにくい。自分の「適正記録」を把握してそこを最低目標に練習をしていく必要があります。本人が「正しい情報」をきちんと得てそれを理解して取り組めなければいけないと思います。アベレージをきちんと上げていく。
この話は勧誘の時にもします。中学時代は「一発かかった記録」が評価されます。その記録さえあれば全国大会に進めるからです。しかし、高校は違います。1本だけ強い選手は大成しません。県総体でも地区大会でも「予選・準決勝・決勝」と複数のレースで安定した記録が求められるからです。予選で自己ベストを大幅に更新しても決勝できちんと走れなかったら戦えないのです。アベレージを上げていくことで戦っていける。そう思っています。
高校に入ったら自然に記録が伸びる。そう思われるかもしれませんが実際は違います。中学時代のベスト記録を更新できない選手も多々います。中学時代の記録を更新し続けられたら誰もが日本一になります。現在、女子100mの中学記録&高校記録を持っている土井選手、本当に速かった。高校時代で日本代表になってオリンピックにも出場。すごいことだと思います。しかし、右肩上がりには進みません。大学時代、かなり苦しんだことだと思います。我々にはわからない苦しさがある。順風満帆ではない。レベルは違うかもしれませんが中学時代に実績を上げているから高校でもうまくいくとは限らないのです。
そういう部分を選手も保護者も理解していかなければいけないと思います。実際問題、高校で大幅に記録を伸ばすというのは簡単ではない。「正しい情報」として「右肩上がりで記録は伸びない」という部分を理解しなければいけない。「適正記録」がどのレベルなのかを知る必要がある。そこがわかってからがスタートラインだと思います。「高校で競技をやりたい」と思うのであればそういう部分もきちんと理解しないといけない気はします。
「大学に進学する」「高校で競技をする」と望む中学生は多いと思います。高校に進学すれば自然にそれができるのか。この部分も理解していく必要があると思います。「大学に行く」だけであればこのご時世ですからどこの高校からでも進めると思います。「競技を続ける」という部分も同様。自分一人でも競技はできる。しかし、かなりの遠回りをすることになる。「自主性に任せる」というのは素敵な言葉です。が、限られた時間をどのように使うのかという観点では「もったいない」と思っています。
指導する者。「強い選手がいる=良い練習をしている」と判断している部分はないか。もちろん、毎年強い選手が出てくる学校にはノウハウがあると思います。そこから学ぶことは多い。が、その意味は何か。なぜやるのか。ここは大切な話だと思います。ある練習を見ました。身長差が20センチくらいある女子が同じ距離でマーク走をしている。更には同じ幅で男子も走っている。そこにどのような意味があるのか。ある選手にとっては「適正な距離」かもしれませんがある選手にとっては「狭すぎる」でしょうし、ある選手にとっては「広すぎる」のです。それで「良い練習」と判断するか。
中学生や保護者であればなかなか分かりにくいと思います。しかし、指導する側とすれば「なぜその練習をするのか」という意味を理解しなければいけないと思います。「正しい情報」を自分自身で判断しなければいけない。「〇〇高校でやっているから」ではない。「普通高校に進めば進学できる」というのも「正しい情報」ではない。実際にその学校での進学実績がどのような状況なのかの「正しい情報」を手に入れる必要があります。
この部分はなかなか理解されないと思いますね。上手くまとまらないのですが。何をもって「正しい情報」とするか。イメージの問題だけではない。先入観だけではなく「現実」を見ていく必要があります。
うーん、何を書いているのかよく分からなくなりました(笑)。
1週間くらい前に書きました。「強い選手がいる=良い練習をしている」は成立しないと思っています。中学時代に全国大会を経験している選手が県で入賞して中国大会に行く。これはある意味「当然」と言われるかもしれません。最近思うのですが「高校で記録を伸ばしているかどうか」はあまり注目されていないのではないか。誰がどこに行ったかはあれこれうわさが流れるかもしれません。しかし、その後どうなったのか。ここに関してはなかなか言われません。言われているのかもしれませんが。
まー私自身も気を付けないといけない部分だと思います。中学時代に実績を上げている選手を預かる。それは好奇の目に晒されることになります。「伸びていないじゃないか」と言われることは多々ある。現実問題の部分をきちんと見てではなく「イメージ」での話になる。
言い訳になるかもしれませんが。うちのNは中学時代に12秒46で走っています。これはかなり速い。が、実力的には12秒6台が出れば十分だったと思います。失礼かもしれませんが話をするときには「適正記録は12秒6台だと思います」と直接伝えていました。中学時代は何本もレースをしている中で「記録が出てしまう」ことがあります。それが実力かどうかではない。結局、その記録が自分の実力だと勘違いしてしまって苦しむことになります。適正記録は12秒6。繰り返していました。
高校1年生では公認記録で12秒62がシーズンベスト。本人的には納得できなかったと思います。追い風参考で12秒40で走っていますがやはり「12秒46」を更新したいという気持ちがあったと思います。が、確実にアベレージは上がりました。12秒6台はいつでも出せるという感覚。上手く条件が合えば12秒4は出るなと思っていました。合いませんでしたが。2年生になり12秒4がアベレージになりました。追い風参考で12秒22、公認で12秒37です。今シーズンは12秒42を何度も出しています。またか、という感じで。きちんと条件が合えば12秒2が出るかなという感覚でいました。合いませんでしたが。
これに関してもずっと言い続けていました。もしも、本人が「中学校時代の12秒46が実力」だと思い込んでいたらその記録に押し潰されていたのではないかと思います。走り自体が個性的です。それに合わせて練習を積んでいくのですから一気に記録が上がるというのは考えにくい。自分の「適正記録」を把握してそこを最低目標に練習をしていく必要があります。本人が「正しい情報」をきちんと得てそれを理解して取り組めなければいけないと思います。アベレージをきちんと上げていく。
この話は勧誘の時にもします。中学時代は「一発かかった記録」が評価されます。その記録さえあれば全国大会に進めるからです。しかし、高校は違います。1本だけ強い選手は大成しません。県総体でも地区大会でも「予選・準決勝・決勝」と複数のレースで安定した記録が求められるからです。予選で自己ベストを大幅に更新しても決勝できちんと走れなかったら戦えないのです。アベレージを上げていくことで戦っていける。そう思っています。
高校に入ったら自然に記録が伸びる。そう思われるかもしれませんが実際は違います。中学時代のベスト記録を更新できない選手も多々います。中学時代の記録を更新し続けられたら誰もが日本一になります。現在、女子100mの中学記録&高校記録を持っている土井選手、本当に速かった。高校時代で日本代表になってオリンピックにも出場。すごいことだと思います。しかし、右肩上がりには進みません。大学時代、かなり苦しんだことだと思います。我々にはわからない苦しさがある。順風満帆ではない。レベルは違うかもしれませんが中学時代に実績を上げているから高校でもうまくいくとは限らないのです。
そういう部分を選手も保護者も理解していかなければいけないと思います。実際問題、高校で大幅に記録を伸ばすというのは簡単ではない。「正しい情報」として「右肩上がりで記録は伸びない」という部分を理解しなければいけない。「適正記録」がどのレベルなのかを知る必要がある。そこがわかってからがスタートラインだと思います。「高校で競技をやりたい」と思うのであればそういう部分もきちんと理解しないといけない気はします。
「大学に進学する」「高校で競技をする」と望む中学生は多いと思います。高校に進学すれば自然にそれができるのか。この部分も理解していく必要があると思います。「大学に行く」だけであればこのご時世ですからどこの高校からでも進めると思います。「競技を続ける」という部分も同様。自分一人でも競技はできる。しかし、かなりの遠回りをすることになる。「自主性に任せる」というのは素敵な言葉です。が、限られた時間をどのように使うのかという観点では「もったいない」と思っています。
指導する者。「強い選手がいる=良い練習をしている」と判断している部分はないか。もちろん、毎年強い選手が出てくる学校にはノウハウがあると思います。そこから学ぶことは多い。が、その意味は何か。なぜやるのか。ここは大切な話だと思います。ある練習を見ました。身長差が20センチくらいある女子が同じ距離でマーク走をしている。更には同じ幅で男子も走っている。そこにどのような意味があるのか。ある選手にとっては「適正な距離」かもしれませんがある選手にとっては「狭すぎる」でしょうし、ある選手にとっては「広すぎる」のです。それで「良い練習」と判断するか。
中学生や保護者であればなかなか分かりにくいと思います。しかし、指導する側とすれば「なぜその練習をするのか」という意味を理解しなければいけないと思います。「正しい情報」を自分自身で判断しなければいけない。「〇〇高校でやっているから」ではない。「普通高校に進めば進学できる」というのも「正しい情報」ではない。実際にその学校での進学実績がどのような状況なのかの「正しい情報」を手に入れる必要があります。
この部分はなかなか理解されないと思いますね。上手くまとまらないのですが。何をもって「正しい情報」とするか。イメージの問題だけではない。先入観だけではなく「現実」を見ていく必要があります。
うーん、何を書いているのかよく分からなくなりました(笑)。