思うことを。
先日から色々とblogに書いているのでなんとなく察していただいているのではないかと思いますが。教育現場はかなり萎縮していると思います。強い指導は否定される。何かを注意するとそれに対して批判を浴びる。そういう時代になっています。今のところそこまで言われていないのですが、いつ言われるかは分かりません。これを感じ取りながらやっていかなければいけないと思っています。
先週の土曜日。午後からの練習にしていました。その時に一人バッサリと髪を切っていました。別に私は強制はしません。坊主になっていました。昨年度末には「教員が生徒の髪を坊主にした」というニュースが全国版で流れました。細かい事実は別としてその部分だけを取り上げると一般の人は「ひどいことをしている」と叩きやすい。今の時代では教員が坊主にするというのは受け入れられないでしょうし、やる必要はないと思います。校則を守らない場合はどうするのか。そこについては一切触れられない。
土曜日に髪を切っている者がいた。が、見てみると明らかに校則違反であろう髪の長さの者が複数名。これはよくない。部活動としてではなく「学校生活をきちんと送る」という意味でよくない。結局、部活動は教育活動です。学校のルールが守れて初めてできる。校則を守らないというのであれば部活動をやる資格はないと思っています。そのため「校則違反では?髪を切るべきでは?」と話しました。
週が明けて切っていました。が、何人かは切っているのかどうか分からない。どうなのか。「髪を切ったのか?」とこちらから確認する必要はないと思います。校則違反は許さないと話しているのですから。が、あまりにも長いので水曜日に確認。「結構切りました」と言っていました。全く分かりません。切ったといってもその状態で間違いなく頭髪服装検査はアウトだと思います。
木曜日にそのことを全体に投げかけました。校則を守る。明らかな頭髪違反はおかしいのではないか。その時に「過ちて改めざる、これを過ちというなり」という論語の一説が使われている文章を渡しました。自分がきちんとできていないと指摘された。そういう時は「はっきりとわかるように」修正することが必要。自分なりに修正では相手には伝わらないというものです。これはまさに今の状況に当てはまります。
「校則違反をしている者には部活動をする資格はない」と伝えました。練習に参加する必要はないと。該当する者が私のところに「説明」をしにきました。自分では切ったと思っているかもしれませんが、周りから見ればそう見えない。そうであれば「切っていない」のと同じではないか。誰が見ても「問題ない」という状況でなければいけない。
これはここ最近書いていることと一致している。「やっている」か「やっていない」かでいえばやっている。が、本当にやるべきことと比べるとどうなのか。中学時代と比べればやっている。しかし、高校として必要なことができているのかといえばそれは違う。そうであれば「自分はやっているのに」という感覚にはならない。この部分は重要だと思っています。
練習に参加させませんでした。これを批判される時代にはなってきていると思います。が、きちんと理由を説明できます。どのような批判を受けたとしても「ダメなものはダメ」という話です。何もかも許してしまったら組織としては成立しません。「あの選手は特別だから」というのも作りません。例外を作るとそれが崩壊の原因になるからです。
これまで「あいまいな部分」があったと思います。なんとなく許される。それがチームとしてマイナスであったのは間違いありません。どのような状況であっても「ダメなものはダメ」と示す。なんとなく察してもらうような表現をすると現場では伝わりません。いや、明確にいっても伝わらないような状況はあります。
こちらもそれなりに示していく必要があります。組織として一定方向に力を向けるためにはこちらも「明確に示す」という部分が必要になると思います。伝わらないのであっても「今日は参加しなくてもいい」ときちんと伝える。その時に理由も伝える。納得できるかどうかは人それぞれだと思います。「納得できるかどうか」が判断材料ではない。「良い」か「悪い」かです。一人の行動が他者に対してマイナスになるのであればそれは「悪い」という判断が必要。
思うことはあります。それでも自分の立ち位置を相手に示す必要はある。ダメな理由をきちんと伝えるのです。そういう部分が必須なのかなと。練習とは全く違う話になるのかもしれませんが。やはり、物事というのは繋がっている。校則違反を繰り返す、他者に迷惑をかけ続ける者は部活動に参加する資格はないと思います。「やりたいからやる」「それが何が悪いのか」と言われても「個」の意見でしかない。一人の自由を確保するために他者の権利を奪うことはできないからです。
これからはある程度のことを示すつもりです。それが出来なければ部活動の指導はできない。受け皿になる部分はあると思いますがそれは「約束事」が守れるかどうかです。明確に示していきたいと思います。覚悟を持ちたいと思います。
水曜日。この日は通常であれば走る練習をメインにする予定でした。が、天気予報をみると週末が雨予報。金曜日はかなりの雨量になるとのこと。そうなると木曜日走らずに金曜日も走れないことになる。これは避けたい。メニュー的にかなり身体がきついというのもあったのでメニューを切り替えることに。トレーニング系を中心にしました。
前の記事にも少し書きましたが、「走るためのトレーニング」をしっかりしていこうと思っています。毎日走るとさすがに負荷がかかる。そういう部分もあり前任校で実施していたように「トレーニングだけの日」を作ろうかなと考えています。まったく走りをしないというわけではないのですがトレーニングをした後に動きをやるという感じで少しずつつなげていく感じでいいかなと。今の選手にあった感覚でメニューの練り直しをしたいなと思っています。
バランス系とBCTから始めました。が、開始数分後に取りやめ。バランス系をかなりやっていますが全く意識できていない者が複数。これはいただけない。毎日のように練習をしています。それなのにこの雑さは何か。バランス系は特に「正確性」が重要です。身体が硬くてできないという話ではなく「正確にやろうとする意識」が必要。さらには自分の身体がどのような状況になっているのかも分かっていない中で練習を積み重ねても効果は出ません。かなり怒り。
毎回ペアが同じになります。「分からない者同士」が組んでいるところもある。この時点で結果はわかりきっています。上手くいくはずがない。2年生にかなり注意しました。この状況でどんな練習をしても効果は出ません。正確性が足りない練習を積み重ねても20%の成果にしかならないのです。2年生が考えなければいけない。グループに替えました。








バタバタで書けず。そんなものでしょう。書きたいことはあるのですがなかなか。
土曜日。前の記事に書いたようにkrkの練習をしてから学校に戻りました。うちの練習は15時開始にしていたので最初の1時間近くは選手に任せることに。心配はかなりありましたがこれできちんと練習ができないようであれば話になりません。当然の話です。
到着すると長距離のマネージャーが。この日はフリー練習だと言っていたのですが。話を聞くと短距離が夕方からやる、先生が最初居ないということなので手伝いに来たということでした。ありがたい話です。かなり感動しました。こうやって自分のやれることをやる。それがこれから先に生きてくると思います。いわれてからやるというのではない。自分から考えてやるのです。大きな差があります。感謝しかありません。
練習に関しては基礎的なことをやるようにしていました。あれこれやるというレベルではなくまずは基礎体力。前日の練習の終わりに涙を流していた選手がいたということでした。やろうとしている練習がうまくできない。それが原因だと思います。自分の身体をうまくコントロールできないもどかしさがあったのだと思います。そういう意部分も含めて2年生がフォローしなければいけないと思います。
バランス系をやってBCT。そこから体幹強化サーキット。セラバンド補強とハードル股関節。私がたどり着いたのはこの辺りだったと思います。それなりにやっていました。この週は全く走っていなかったので少しは走りたいなと思っていました。長い距離を走るというよりは短い距離でひたすら負荷をかけるという感じでしょうか。
縄跳びとチューブで足運びの確認をして台ドロップ。そこからスイッチング。スイッチングランの流れ。繰り返しになりますがある程度のことは考えて出来るようにならなければいけない。半強制的な部分はありますが最後の最後は自分が意識してやれるかどうかです。
この辺りで体調不良者が。食事を取ったのが13時半過ぎだったので具合が悪くなったとのこと。あらかじめ練習開始時間は示しています。この手のことが多すぎる。帰らせました。こうやって練習ができなくなっていくのだと思います。自分で時間をどのように使うか。練習に来ても何もできないという時間が続けば何も生み出さなくなります。なんというか。
走るメニューはタイヤをメイン。わざと重くしてやりました。タイヤにブロックを入れて。バウンディング20m。これは全く進みませんでした。意図的に続けてみようかなと感じました。スタート局面で身体が運べない。一歩目の重心移動を生み出したり地面に力を加えることができていない選手が多い。課題克服のためにはやってみてもいいかなと。そこからタイヤだけにしてバウンディング。
更にタイヤでの20m走。重りを入れて数本、軽くして数本。走る練習としては少ないのかもしれませんが。ひたすらやりました。技術的な話をメインにするだけではなく今は「やりながら」という方が良い気がしています。感覚作りというのもありますがウダウダ言っている暇があればやった方が早いと思います。どちらにしても意識して動けないのであれば半強制的に動きや感覚を作る方が効率が良くなるなと。
チューブ5歩をやってタイヤ走の60mを4本。中間の動きにつなげていく感じでしょうか。普通に走ると適当になる者もいるので負荷をかけて走る。工夫ではなく目の前で起きている状況で判断するだけです。強制的な動きをしなくてもきちんと意識できるようになれば全く違う練習パターンになる。その時その時に応じて。
スパイクを脱いでジャンプサーキット。少し種目変更をしながら。台を使った片足ジャンプをすることにしています。この動きを見ているとこれは間違いなくスプリントに生きてくる。接地した時に身体を保つこととフォロースイングで進む感覚が作れる。ドリルに入れても良いくらいだなと感じました。目の前で見ていてどうするか。ここは大きな話だと思います。思いつきに近い部分に大きなヒントがあると思っています。
最後に再びタイヤ走を5本。休まずに走らせる。走る中でしか分からないこともあると思います。最後に往復走。これは90秒に1本の形にしました。エネルギー供給から考えて最大スピードで走れるので。追い込むというよりはしっかりとスピードを出して走れる状況での練習。男子が女子の練習パートナーにちょうどいい感じでしょうか。こうやってやっていく中で少しずつ力がついていくのではないかと思います。お互いに。
土曜日。この日は急遽練習時間の変更がありました。前日の時点で学校のグランドで他の部活動が練習試合があることは判明。会場が変更になったようです。いつも行う場所から離れてハンドコートで練習をすることもできるのですが、しっかりと練習をしたいと思っていたので15時からに変更。
こういう状況ですから「無理なら練習を休んでも良い」と伝えていました。事前に知らせていたわけではないので。前日に変更されて全員が対応できるとは思っていません。当初の予定は8時から練習を開始して終了後、krkのハードル指導をさせてもらうことになっていました。タータンで走らないといけないのでこれは場所移動が必須。そう考えていたらうちの練習自体の変更になったので。krkは13時からの練習開始としていたので3時間近くやるとするとうちの練習には間に合いません。私が来るまでは自分たちでやっておくように指示。
練習場所にハードルがあるか分からないので学校からフレキハードルとスタブロを持参。本人の感覚を確認しながらの練習にしました。臀部が痛いというので無理はさせられないなと思って確認をしながら。自分のところの選手ではないので細心の注意を払わなければ行けません。一緒に練習して怪我をしたという話になると何をやっているのか分からなくなるからです。見ているとスピードが出せる。問題ないかなと。
この日の練習は前回の県総体での課題を克服すること。県総体で52秒02で走りました。県選手権も全く同じ52秒02。このときは条件がかなりよかったので今回の方が評価できます。しかし、レースでミスをしています。レース前トラブルがあったのです濃いスタートが遅れました。そのときに2台目まで本人が跳んだのですが最高の走りでした。これはすごいなと。
が、実際にレースが始まると1台目までで詰まる。大幅減速です。これにより2台目までの走りが大きくなりすぎました。結果、微妙なタイム。52秒02は速い。間違いなく速い。が、本人の今の力からすれば51秒中盤が出てもおかしくない。1台目まで5秒9位では入れるはずですが6秒1~2かかっていたようです。そこだけではなく次のインターバルが走れなくなる。もったいない。
話を聞くと「気合いが入りすぎた」ということでした。普段から「しっかりと走るように」と言われ続けています。このことの意味が分かってくれなければいけないなと思います。普段と違う気持ちで走るから一気にスピードが上がりすぎて詰まる。その辺りのことを含めて話していきました。また、1台目までのアプローチの方法も少し時間をかけて確認。この辺りの感覚は天才的に鋭い。
21歩からの13歩。ここの感覚を確認しました。21歩と13歩ではずいぶん感覚が違います。1台目までは刻まないといけない。が、13歩では刻むと届かない。県総体では無理矢理合わせたので最後にピッチが上がっています。そこから強引に13歩に持っていっていますからスピードに乗り切れない。そこの部分。そこを話すと「13歩は少しグイって感じっすよね」という返答。うーん。その通り。論理的にというよりはこの子の感覚に合わせていく方がいい。
何度も何度もその区間の走りを確認しました。曲走路での走りからのハードリング。1台目を超えてからの2台目までの動きの切り替え。元々ストライドが大きいので13歩が苦になりません。しかし、油断するとオーバーストライドになってしまって走りが崩れます。身長もあるしハードリングも上手い。両脚が器用に使えます。1年生の時から意識的にやっているので全国レベルでもトップだと思います。ロスなく走れればハードルロス1秒ちょっとで走れると思っています。
かなりやってそこから200mHを。通常はあまりやりません。6台目までやる方が多い。しかし、4台目まで13歩、そこから4台14歩というレースプランです。そうなると13歩から14歩への切り替えはやっておかなければ行けません。4本くらいはやったでしょうか。多いとは思いますがこの部分は。今のレースプランの肝。タータンで走れるときに作っておかなければいけません。何度もやっていく中でかなり感覚がつかめたようでした。
最後に200mH+200mを。一人で走るとたらーっと走ってしまうので少しだけ話をしました。余裕がある走りをする。それはそれで大切だと思います。しかし、今やるべきはそこではない。8台目を超えて15歩でピッチで押していく。そうなれば練習の中でもそこの動きは意識しておく必要がある。勝つためには必要不可欠だと思います。ここで走れなかったら勝負にならないと言い続けました。
最後のはタッチダウンを計りました。1本5.93-4.10-4.16-4.31-4.44でしたバックストレートが若干の向かい風だったのもあります。3-4台目でもう少し我慢できるといいなと思いますがこれまでにかなり走っていますから許容範囲だと思います。60秒休んで200m。ストップウォッチがなかったので60秒以上休んでいるかもしれませんが。全力で走っていました。フィニッシュが分かりにくかったのですが22秒8くらいで入ってきました。本人に伝えると「遅いっすね」と。良く分かりませんが不満だったようです。速いんですが。