こんばんは。11期生の清瀬和彦です。
先日、ある研修会である企業の工場見学をする機会がありました。
多くのすばらしい取り組みに感銘を受けましたので、ご紹介します。
そこは、ビール等の飲料に使われる
アルミニウム缶を製造する工場でした。
床面を始めとして至る所がきれいに清掃されており、
ピカピカだという評判の工場でした。
いざ、現場を見てみると、本当にピカピカピカ!
床の上で寝転がっても、全く服が汚れないほどです。
想像以上でした。こんな工場を見たのは初めてです。
工場の方から色々な取り組みについて教えていただき、
今回、特に印象に残った2つのことを、
説明された方のお言葉もお借りしながら書いてみます。
1つ目は、気付いた人が気付いた時に気付いた所を
きれいにするということです。
多くの工場では、自分の職場は自分で掃除し、
他の職場の掃除をする人はあまり見かけません。
掃除当番が決まっている職場もあります。
しかし、この工場ではあえて、そういったことを決めていません。
工場は、そこで働く全員の人のものだという考えです。
職場の壁はありません。
自職場だろうが他職場だろうが、
設備のオペレータだろうが事務所の女性だろうが、
関係ありません。
少しでも汚れている所を発見すれば、発見者がその時に掃除する。
しかも、ほうき等の便利なものを使わず、
あえて手で雑巾を持って、丁寧に心をこめて磨き上げます。
仮に、家庭でテーブルの上に醤油をこぼしたときは、誰が拭きますか?
自分は当番ではないから拭かないという家庭はないでしょう。
お父さんであろうが子供であろうが、
気付いた人、近くにいた人がすぐに拭きます。
それと同じことです。
まだ100%の人ができているとは言えないとご謙遜されていましたが、
現場を見る限り、どこもかしこも徹底されていて、すばらしい工場でした。
2つ目は、ほとんどの設備の予備部品は捨てて最小限にし、
徹底的な設備保全活動により設備故障の未然防止をしていることです。
多くの工場では、設備の予備部品を絶えず準備しておき、
万が一の故障に備えています。
しかし、この工場では、その全く逆の考えをされているのです。
飛行機は、飛ぶ前に完璧なメンテナンス・チェックをして
故障を防いでいます。故障するかもしれないからと言って、
飛行機にあらゆる予備部品を積むわけにはいきません。
飛行機は、落ちたらおしまいです。
このような考え方で、絶対に設備故障を
発生させないように活動しています。
故障が起こると、予備部品がなく
長時間ライン停止になってしまう可能性があります。
まさに、あえて困るような状況にして、
改善せざるをえないようにしています。
これは、製造業でのものづくりの考え方である、
トヨタ生産方式にも通じるものです。
こういったことをするには勇気が必要です。
工場トップのご決断には敬服します。
この工場では、その他にもたくさんのことが勉強になりました。
従業員同士、また幹部と従業員とのコミュニケーション、
互いに褒め合いながら尊重しあう文化、
思いやりを持って他人や設備に接する気持ち、
これらのことを高めていくために、
多くの工夫された仕掛けをご紹介いただきました。
今回、工場運営の考え方だけにとどまらず、
人はどうやって成長していくかについてまで、
教わったような気がします。
世の中には、たくさんのすばらしい会社がありますね。
どうもありがとうございました。
先日、ある研修会である企業の工場見学をする機会がありました。
多くのすばらしい取り組みに感銘を受けましたので、ご紹介します。
そこは、ビール等の飲料に使われる
アルミニウム缶を製造する工場でした。
床面を始めとして至る所がきれいに清掃されており、
ピカピカだという評判の工場でした。
いざ、現場を見てみると、本当にピカピカピカ!
床の上で寝転がっても、全く服が汚れないほどです。
想像以上でした。こんな工場を見たのは初めてです。
工場の方から色々な取り組みについて教えていただき、
今回、特に印象に残った2つのことを、
説明された方のお言葉もお借りしながら書いてみます。
1つ目は、気付いた人が気付いた時に気付いた所を
きれいにするということです。
多くの工場では、自分の職場は自分で掃除し、
他の職場の掃除をする人はあまり見かけません。
掃除当番が決まっている職場もあります。
しかし、この工場ではあえて、そういったことを決めていません。
工場は、そこで働く全員の人のものだという考えです。
職場の壁はありません。
自職場だろうが他職場だろうが、
設備のオペレータだろうが事務所の女性だろうが、
関係ありません。
少しでも汚れている所を発見すれば、発見者がその時に掃除する。
しかも、ほうき等の便利なものを使わず、
あえて手で雑巾を持って、丁寧に心をこめて磨き上げます。
仮に、家庭でテーブルの上に醤油をこぼしたときは、誰が拭きますか?
自分は当番ではないから拭かないという家庭はないでしょう。
お父さんであろうが子供であろうが、
気付いた人、近くにいた人がすぐに拭きます。
それと同じことです。
まだ100%の人ができているとは言えないとご謙遜されていましたが、
現場を見る限り、どこもかしこも徹底されていて、すばらしい工場でした。
2つ目は、ほとんどの設備の予備部品は捨てて最小限にし、
徹底的な設備保全活動により設備故障の未然防止をしていることです。
多くの工場では、設備の予備部品を絶えず準備しておき、
万が一の故障に備えています。
しかし、この工場では、その全く逆の考えをされているのです。
飛行機は、飛ぶ前に完璧なメンテナンス・チェックをして
故障を防いでいます。故障するかもしれないからと言って、
飛行機にあらゆる予備部品を積むわけにはいきません。
飛行機は、落ちたらおしまいです。
このような考え方で、絶対に設備故障を
発生させないように活動しています。
故障が起こると、予備部品がなく
長時間ライン停止になってしまう可能性があります。
まさに、あえて困るような状況にして、
改善せざるをえないようにしています。
これは、製造業でのものづくりの考え方である、
トヨタ生産方式にも通じるものです。
こういったことをするには勇気が必要です。
工場トップのご決断には敬服します。
この工場では、その他にもたくさんのことが勉強になりました。
従業員同士、また幹部と従業員とのコミュニケーション、
互いに褒め合いながら尊重しあう文化、
思いやりを持って他人や設備に接する気持ち、
これらのことを高めていくために、
多くの工夫された仕掛けをご紹介いただきました。
今回、工場運営の考え方だけにとどまらず、
人はどうやって成長していくかについてまで、
教わったような気がします。
世の中には、たくさんのすばらしい会社がありますね。
どうもありがとうございました。