おはようございます。1月30日月曜日の朝を迎えました。
11期塾生小林です。
先日新年を迎えたばかりだと思ったら、早1年の12分の1が過ぎようとしています。
時が経つのは本当に早いですね~。
一瞬一瞬を大切に生きていかないといかんですね。
さて、今日は以前から取引のあった中小印刷業の社長さんの話です。
先日こんな話がありました。
社長:「印刷業界は非常に厳しいですが、うちは規模を縮小しながらもなんとか耐え忍んでいます。
今年で金融円滑化法が終わってくれて助かりますよ~。」
私: 「円滑化法は平成25年3月末まで1年延長されましたよ。」
社長:「え~っ、ショック、、、、」
と言ったまま沈黙、顔も青ざめています。
社長曰く、
・長引く不況や紙媒体のデジタル化によって印刷市場は縮小し続けている
・コスト削減、リストラ、強み分野へ集中、、、できることはすべてやって踏みとどまっているが
努力は限界に達している
・金融円滑化法によって、市場の縮小に合わせた企業淘汰が進んでいない
・延命された企業は、経営改善をせず、目先の受注に必死になり極端な安値受注を繰返している
・需給が改善せず市場の荒れた状態が続いている
・再延長によってまっとうにやっている会社までダメになってしまう
ということのようです。
確かに印刷業界の市場動向を調べてみると、規模の縮小に合せて企業の撤退が促されていないことがわかります。
※但しデータが古いので、金融円滑化法の影響は反映されていません
図の上部赤丸が市場規模、下が企業数の推移です。
企業再生勉強中の身である私にとって、円滑化法の延長はどちらかといえばプラスに捉えがちでしたが、
生の社長の話を聞いたことで、改めてマイナス面を考えさせられました。
企業再生に携わる実務家の方に話を伺いましたが、皆さん円滑化法には同様のジレンマを抱えているようでした。
「レッセフェール(なすに任せよ)」とアダムスミスが言ったように、政府の介入は市場を歪めているんだな~と
改めて感じました。
皆さんはどのように感じますか?
それでは、新たな一週間がんばりましょう!