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義理と人情と...

2025-01-06 12:00:34 | 24期のブログリレー

稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。
昨年の暮れに渡辺恒雄氏が亡くなられましたね。阪神ファンの筆者にとって、その印象は強引な企業家というものです。
ですが、そこに至るまでの記者としての生き方は、取材対象の気持ちを汲む素晴らしい聞き役だったようです。先日、再放送されていたインタビュー番組でも、その認識を新たにしました。
その取材対象は主に政治家でしたが、その一人が自民党副総裁を務められた大野伴睦氏。そのインタビュー番組でも語られていましたが、大野氏が渡辺氏へ贈られた言葉に「義理と人情とやせ我慢」というものがあるそうです。

義理と人情、という言葉にはある程度の馴染みがあるでしょう。では、意味はどうでしょう。
義理は、「人が他者に対し、交際上のいろいろな関係から、いやでも努めなければならない行為やものごと」という意味で「義理と人情」というフレーズのなかでは使われていますが、もとの意味は、物事の正しい筋道であり、そのから転じて、人間関係上の務め、という用法が生まれたようです。英語に訳しにくいですが、dutyが近いようです。
人情は、自然に備わる人間の愛情です。こちらの英訳は、heartが近いそうです。
筆者は二つとも大切な徳目と考えていますが、その語義が示すように、これらの徳目を尊重することは、行動を保守的にする傾向が生じるように思います。

では、やせ我慢はどうでしょう。やせ我慢は無理に耐えて平気な振りをすること。筆者は、変化を受入れるのに必要な振舞いだと考えます。
「義理と人情とやせ我慢」、矛盾する要素を示した意味深い言葉ではないでしょうか。
やせ我慢に相当する英単語は見当たらないようです。

コメント (9)
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