東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

サーキュラーエコノミー

2023-09-14 12:00:00 | 23期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。

稼プロ!20期生の大野徹司です。

 最近では、環境問題を改善しようということで様々な取組がありますね。SDGsやカーボンニュートラルはよく聞くようになりました。サーキュラーエコノミーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?こちらは環境省も提唱しており、リユース・リサイクルよりも上位の概念として、資源循環を念頭に入れて実質廃棄物をゼロにする経済活動だそうです。

環境省_令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第1部第2章第2節 循環経済への移行 (env.go.jp)

 

 さて、車の世界はどうでしょうか。日本ではなかなかEV車が普及しませんが、中国では2023年末に市場普及率が35%を超えるそうです。EVがエコかどうかという議論がなかったかのように世界はEV化に向かっています。そのEVに載っているのはリチウムイオン電池(以下LIB電池)、みなさんもよく聞くワードだと思います。この電池にはリチウム(Li)という元素が使われており、これが非常に高価になってきています。鉱山から開発するにも環境問題・労働問題があるそうで、何かしらリサイクルを進める必要があります。

 最近、関係者と会話する機会がありました。

Q1. LIB電池って日本でリサイクルできているのですか? A.リサイクルするためにはカーメーカーが電池回収する必要があると思うが、現在回収率は10%程度。残り90%は中古市場に流れ、そのうちの大部分が海外に中古車として輸出されている。

Q2. LIB電池をリサイクルする技術は進んでいるのですか? A.数社で実証試験が進んでいるが、肝心の電池の粉が集まらない。車だけでなく、電池の粉も海外に流出している。

 

先のサーキュラーエコノミーには問題がありそうです。それは、どの範囲でサーキュラーするかです。本来なら、日本・中国・韓国・アセアン内でサーキュラーできれば理想なのですが、国際関係の問題もあり、日本は日本国内でサーキュラーすることを念頭にしています。しかし、実際には規模が小さい日本でサーキュラーするとコストが上がってしまいます。

もやもやします、引き続き情報収集したいと思います。

 


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高校野球界の新しい指導者 | トップ | そろそろ本当に低金利時代の... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (須藤佳代)
2023-09-14 13:02:43
とても興味があり、「IDEAS FOR GOOD」というサーキュラーエコノミーを中心に世界のアイデアを紹介するウェブ記事を読んでおります。
電気自動車の電池のリサイクルは国内では難しいのですね。「範囲」に注目して調べてみたいと思います。
返信する
Unknown (永岡伸一)
2023-09-15 04:56:30
日本の小さいマーケットだとコストとしてしか認識されないため、自然増は難しいですね。行政の後押し施策が出て、その施策と中小企業をつなげるのが診断士の役割なのでしょうね。
返信する
Unknown (杵渕竜也)
2023-09-15 07:23:21
つい先日もニュースで再生可能エネルギーの蓄電に電気自動車の中古バッテリーを活用していると報じられていましたが、やはり日本では回収率が芳しくないといっていました。今後注目すべき考え方ですね。
返信する

コメントを投稿

23期生のブログリレー」カテゴリの最新記事