こんにちは、事務局の佐野です。
先月中野にある明治大学キャンパスで開かれた「東京オープンデータディ2016」というイベントに参加してまいりました。オープンデータをより身近にしていくために、国・自治体・企業そして市民が参加して、皆でオープンデータを活用する方法を考えましょうという取り組みで、アイデアソンという言い方もされています。東京23区の職員や公共向けサービス提供する企業、そしてオープン参加の市民含めて100名近い方々が参加し大変盛況でした。私は事務局側の立場でしたので直接アイデアを出しあう議論の場に参加しませんでしたが、参加者は全員が真剣に議論に参加していて、その迫力にとても圧倒されました。
そもそも、オープンデータってなに?という方向けに、簡単に解説しますと、国や自治体など行政機関が持っている情報を、一般の人が利用できるよう、機械判読(コンピュータ等が扱える)形式で、かつ二次的利用ができるというルールの下で公開されたデータのことをいいます。要は、『お役所に眠っているデータを皆で寄ってたかって美味しく戴いちゃましょう!』ってな取り組みです。オープンデータが進むことで、新事業の創出による経済の活性化や官民協働による公共サービスの実現、行政の透明化や信頼性の向上といった効果が期待されています。国は平成24年くらいから、積極的な取り組みを始め、国自らのオープンデータ推進のガイドラインなどを公表。平成27年には地方自治体向けの推進ガイドラインを発表し、自治体の積極的な公開を後押ししています。
さて、先ほどご紹介したアイデアソンでは、世の中にオープンデータにはどのようなものがあり、それを引き出すツールに何がある、といった基本情報を踏まえたうえで、特定のケース(例えば子育て情報の獲得や観光情報の取得)を設定し、その実現のためにどのようなアプリケーションがあれば、あるいは作れたら便利だね、という視点で具体的なプランを考えます。作られたプランはプレゼンテーションで発表し、参加者全員で共有し評価しあいます。その上で、実現可能性が高いアイデアを国のサイト(下記参照)に公表することで、誰かが実現してくれるという形になっています。
■経済産業省後援 ビジネス創造マッチングサイト"Knowledge Connector" http://idea.linkdata.org/about
この日はトータル10個のアイデアが出されました。電子母子手帳とかシングルファザー向け子育て情報など、斬新なアイデアが次々提案されました。この中から実際に実現して世の中に送り出されることを思うと、ワクワクします。
ここで学ばせていただいたことは、アイデアを形にするには一人で抱えこむよりも、積極的に発信して皆で共有したほうが良い。それを立場や視点が異なる人たち(官民連携がそのひとつの形)との議論で膨らませ、実現可能性を高めて、そして技術力を持った誰かに実現してもらう(もちろん、発案者自らが実現しても良いですが)というプロセスが一番社会に役立つものが出せるんじゃないかな、ということです。
殻に閉じこもらず、抱え込まず、積極的に発信して仲間を集めて、力をつけて送り出す。
そんなプロセスがいろんなところで行われることで、きっとより良い世の中になるんじゃないかなと思います。
日々世知辛いビジネスの現場で汲々とした活動に身を晒していると、こういう取り組みはとても新鮮です。
とても良い経験をさせていただきました。
■東京オープンデータディ2016 http://idea.linkdata.org/idea/idea1s1782i
■国のオープンデータカタログサイト http://www.data.go.jp/
だいぶまえにPC・メール等等が普及したころの記事で、、、、
この手の道具で仕事が1/4の労力でできるようになったけど、仕事量が4倍になったから 結果何も変わらない といった なんとも笑えない内容でした。 社員がしっかり有給を休暇のために消化し、定時に帰れる社会にならないのは、何故か??? 50年後も100年後も 同じ働き方しているようで。 勤勉と長時間労働は別物ですので。