
ある晴れた日に
私の頭がキャベツなら、お前の頭はジャガイモだ。4/11
好くってよ。知らないわ。
不出来なやつほど、かわゆい。4/13
ネコふんじゃった。4/14
右へ右へと曲がる切っ先
まっすぐに歩いていたのに左側通行だと言われてしまふ。
なんのおのれが櫻かな
いつの間にか低音が聴こえなくなった。
お父サンのネーメ、パーヴォ、クリスチャン兄弟のヤルヴィ親子で荒稼ぎ
ひだりぎっちょなので小便も左に向かって飛んで行く
ゴムまりが、凹んだまま、転がってゆく。
無理が通れば道理が引っ込む。成長成長で環境だんまり。4/14
取舵ようそろ面舵一杯日本丸
コジュケイの家族の最後尾からよちよちと「春」が続いた。
或る晩密かに棺桶に片足を入れてみた
エンガチョが回り回ってまた俺に
遠慮せずに発禁詩集を出し給えな
偽満州国を真似たか偽イスラム国
東京は日本にあらずベトナム北部の総称にしてその首都はハノイ
これ以上おいらを日本嫌いにしないでくれ
やすやすとナマコのごとき歌詠めり
ケキョオじゃないケキョだ 口笛で若鶯の語尾を直してやる
私の頭はキャベツなの散歩してるとモンシロチョウがやってくる。
アカタテハはいつも同じところに舞い戻る。左翼が赤旗を振りたがり、右翼が靖国神社に詣でたがるように。
おいらは非国民、おいらは日本駄右衛門、おいらは日本左衛門。
方代ならなんでもいいということはなさそうだがほうだいならなんでもいい
おぬし、なかなかやるな
見つかった 何が 糸トンボが お尻でつがった雄雌が
もう誰ともセックスすることなく死んでいくのだろう
あのウグイスは、確かに私に話しかけていた
わたくしのいっぴきやにひきが消えたってどうってことないさ
私がホオホケキョと口笛を吹くと鶯もホオホケキョと鳴いた
お金? 国家? 神様? 愛と誠と花鳥風月より大事なものがあるだろうか
あいつが平和と言ったら戦争、戦争と言ったら戦争
問答無用の時代がやってこようとしているのに辞書を読んでいる
あのねえあんたもあたいもそのほかもなにもかもがうざったいんだよ
大丈夫、ベートーヴェンだって合唱幻想曲のやうな駄作を書くんだから
花に嵐のたとえもあるが蝶よ花よと生きていくんだ
人は死ぬ誤嚥で御縁で五円で御免
ああ皐月胸の深き谷間で息絶えた
15匹のヘイケボタル乱舞して夏来る
いでおろぎーに生きる人は、いでおろぎーで死ぬ
列島を汚染するなり戦争法案
われ尊王にあらず攘夷なり
おいらはヒコクミン日本も日本人も嫌いになりつつある
中国は嫌いだが私が知っている中国人はみな愛すべきひとばかりだった
韓流ドラマは嫌いだがイームンヒョンやリークッスンは好きだ
先住民と呼ばれたくなしインディアン
大根の一本残る火口かな
生まれしがついに飛べない黒蝶に末期の水を飲ませる朝 蝶人