闇にまぎれて cyojin cine-archives vol.1072&1073&1074
○ビセンテ・アランダ監督の「女王ファナ」をみて
大航海時代の実在の女王の悲話ずら。結婚した王フェリペを熱愛するあまり嫉妬に狂い精神的に異常をきたし、監禁されて長い後半生を送ることになってしまう。
いまでもこういう一途な女性は大勢いるが、悲劇の女王と違って別の場所に隔離されたりすることはない。
○ジョセフ・ルーベン監督の「愛がこわれるとき」をみて
ジュリア・ロバーツが暴力夫から逃げ回って最後は殺してしまうまでの怖悲しい物語ずら。シューベルトの「死と乙女」を掛けながらレイプする映画があったけど、ここではベルリオーズの「幻想交響曲」を鳴らしながらそれをする。
そういう手続きがないと興奮しない症候群の人は厄介だ。
○シェイニー・ゲイブル監督の「ママの遺したラヴソング」をみて
亡き母を思慕するスカーレット・ヨハンソンが実の父ジョン・トラボルタと巡り合うまでのやっさもっさを描きます。この2人がなかなかいい味を出しています。
検閲より恐るべきは自主規制と喝破せし人百壱で逝く 蝶人