あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

アメリカ映画3本立ずら

2018-02-15 14:49:41 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1285、1286、1287


1)ジョージ・キューカー監督の「フィラデルフィア物語」をみて

若き日のキャサリン・ヘプバーンをめぐるケーリー・グラント、Jスチュアートのさや当てだがあんまり面白くないのはヒロインの魅力と主体性がないからだろう。冒頭ケーリー・グラントに突き倒されて離婚したヘプバーンが結局元の鞘に収まる成り行きも合点がいかない。


2)ロバート・ベントン監督の「プレイス・インザ・ハート」

女の自立をめざす女の映画でもあり、アメリカ南部の黒人差別を糾弾する映画でもあるが、最後の教会の夢のまた夢のショットに泣かされる。


3)テイラー・ハックフォード監督の「愛と青春の旅立ち」

黒人鬼教官にしごかれるパイロット志願の若者との軋轢を軸にした青春物だが、底辺から這い上ろうとする若者たちのビルダングスロマンでもある。ヒロインのサニー・フィールドは今年71歳で健在。

ついにリチャード・ギアの玉の輿に乗ったかにみえるデブラ・ウィンガーであるが彼女はなにひとつ成し遂げてはいない。

なおギアは「プリティ・ウーマン」ではジュリア・ロバーツをまたしても玉の輿に乗せることになる。

    橙を青緑色に塗り替えて侘しげに建つ集合住宅 蝶人
コメント
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