あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2008年睦月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2018-02-01 13:34:46 | Weblog


ある晴れた日に 第493回


初雪は大雪となりて白一色されど隠そうとて隠せぬ殿の大罪

「目上からの年賀状には返事出せ」新年早々息子に説教

仏蘭西の土産にブレンデルのLP買うてきてくれた酒井君どうしているか

どの国のスポークスマンも哀れなりその発言はおのれのものにあらず

村男踊れば股袋ぶうらぶら村の娘はちらちら見てる 

不惑過ぎ無垢なる心なお存す我が子は天の贈り物なり

「しっかり乾燥させなさいよ」と洗濯機に言い聞かせている私の奥さん

神社から自宅までが間に合わずパンツに漏れたぞビチビチウンコ

世の中に女体よりやわらかきものはなしああやわらかいやわらかい

×と大きく書かれた交差点をみな黙々と横断するなり

フマ君に「黙れブス!」と怒鳴られし革マル女が唇を噛む

クオーーーーンノラのあたいを山で拾って育ててくれてありがとう健ちゃんといいてムク息絶えたり

馬鹿と云うてもいろいろあるけどトランプの馬鹿さ加減は世界随一

五反田のカフェ・エクセルシオール美女多く友との話も上の空なり

日々何をしているんだと聞かれれば自宅で静養していると答える

ベルリンフィルは名オケなれど目障りなビオラの猪八戒なんとかしてくれえ

「こはぜ屋」蜻蛉トンボウの足袋靴履いた選手たち箱根の山の登りにかかる

今もなお八幡様をうろついてるか生き放題死に放題の方代さんが

左手と右手が勝手に弾きだすさすがグールド泰然自若

憂鬱の鬱という字を噛みしめながら全国のリーマン職場に戻る

移動するテレビカメラを全員が目で追いかけるAKB48

ゼウスなる全世界創造神の登場に15世紀日本人はアッと驚く

アリストテレスの「ニコマコス倫理学」読みて音楽には中庸が大事と語るキリレンコ

監督も役者もスタッフもことごとくこの世を去りし映画を観たり

楽しみは東京駅に来るたびに迷いて求む名物駅弁

大空の隅から隅まで羊雲今日は死ぬには格別の日だ


またしても予告もなしに歌い出すミュージカルだけは勘弁してね 蝶人


コメント
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