闇にまぎれて tyojin cine-archives vol. 1280、1281
1)ハワード・ホークス監督の「男の好きなスポーツ」
釣りの評論家で本まで出しているというのに、魚が大嫌いで釣ったこともないロック・ハドソンをめぐる女たちとのやっさもっさ、恋のさやあてが延々と続く。1964年製作の軽喜劇だが、映画の中を流れていく時間の楽しいこと。職人ハワードがいかに映画作りを愛していたかが如実にわかる傑作です。ヒロインのポーラ・プレンティスは78歳で健在だとか。
2)ハワード・ホークス監督の「リオ・ブラボー」
ホークスが面白いのは映画の中に唄と恋愛を入れ込むこと。本作では忙中閑ありという感じでディーン・マーチンとリッキー・ネルソンが「ライフルと愛馬」を歌うが、これはなくもがなのサービスだろう。
またジョン・ウェインはどういう風の吹きまわしかアンジー・ディキンソンにずるずる深入りしてしまうが、あのラスト間際の黒のセクシーな下着は捨てる必要はなかったのではないだろうか。
イノッチがガハガハガハと笑うのでまあ頑張るか月耀の朝 蝶人