あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

岡井隆歌集「人生の視える場所」を読んで

2020-11-14 15:16:25 | Weblog

照る日曇る日第1497回


1982年の歌集であるが、第5章の「パウロ」に注目したい。

―『ダマスカスへ急ぐユダヤ教徒あからがおのサウロ。急に転倒し頭痛する。そしてパウロのような男に変身。 
  虫類に瓜を与へて発むとす食ひはぐれたる昼餉かなしも』

『私の知っているパウロは三月の華だった。紀元60年にローマで消息を絶った使徒ではない。東国へ歌を宣ばるべく下って行ったもう一人の使徒。(東歌成立。)
   鍋に水張たるあとは茫々と空もろともに暮れゆかむかな』

サウロがパウロに変移して、このパウロが実質的に原始キリスト教を再創始するのである。


 「国民のために働くというとるね」「自民のための間違いだろうよ」蝶人
コメント
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