照る日曇る日第1695回
最近政治的に脚光を浴びている台湾だが、かつてのブームが終わった最近の様子を覗いてみようとパラパラページを繰っていたら「台湾映画と出会うために」という田村志津枝さんへのインタビュー記事が載っていて大変懐かしかった。インタビュアーは温又柔さんだが、かなり年代の離れたこの作家は田村選手を畏敬していて、台湾とドイツの新しい映画の波を本邦にはじめて紹介した「先達」から、すべてを学び取ろうとする姿勢が感じ取られて、たいへん好感が持てた。
私が田村選手と最後に会ったのは、今は亡き福田克彦君の三里塚を舞台にした映画作りを支援するする談合の時だから、もう半世紀近い昔のことになるが、この記事での発言は相変わらず若々しく論旨明快で、なによりも記憶の衰えが感じられないのに驚いた次第である。
オミクロンがどうじゃこうじゃと騒いでいるが気にかかるのはビルマと香港 蝶人