闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2730~41
1)梶田征則監督の「ミラーを拭く男」
いい年こいた緒方拳が、交通事故に遭ったあと、なにを血迷ったのか、全国津々浦々を巡って交通標識の鏡を磨き始め、それをマスコミが取り上げたからだんだん有名になるという愚にもつかない御話。おらっちも交通事故に遭ったが、カーブミラーなんか磨く気にならなかったぞ。2004年の製作で珍しく栗原小巻が出ている。
2)「ランボー1、2、3」
スタローン主演の乱暴シリーズずら。第1作は森林渓谷の大捕りものに力が入っていて見応えがある。2作ではカワイコちゃんが死んでしまって可哀想。3は今問題のアフガンを舞台に米国海兵隊の先輩を救出するべくムジャーヒディンの協力を得て「ソ連軍」と闘うランボーを描くがその漫画的なアナクロを楽しむしかないずら。
3)堤幸彦監督の「明日の記憶」
2006年製作の渡辺謙の初主演作品。若年性アルツハイマー症と戦う人を知っているので、冷静には鑑賞できなかったずら。
4)矢口史靖監督の「ハッピーフライト」
鳥被害で元来た空港まで必死に引き返すという2008年のヒコーキ映画。空港やヒコーキの内幕を覗けるとしてもあまり面白くない。それにしても未熟な新人副操縦士に任せすぎて機を危機に陥らせた正操縦士の罪は大きい。
5)李相日監督の「悪人」
悪人役の妻夫木聡は黙っていると存在感があるが科白を喋るとド素人でしらける。深津絵里はいい役者になった。吉田修一原作の2010年の邦画。
6)バリー・ジェンキンス監督の「ムーンライト」
黒人同性愛者の半生を描くが、あの虫も殺せない大人しかった少年がアトランタで大変身してヤクの買人になったのか?演出の荒っぽさが目立つ
7)フィリップ・ノイス監督の「ボーン・コレクター」
脊髄付随で寝た切りの捜査官ディーゼル・ワシントンが新人警官のアンジェリーナ・ジョリーと組んで大活躍うる1999年の米画。しかし植物人間になる前に安楽死させてくれと親友に頼む主人公の気持ちはよく分かる。
8)ブラッドリー・クーパー監督の「アリー/スター誕生」
意外にもレデイ・ガガが好演、ブラッドリー・クーパーとのコンビもぴったりで盛り上げる2018年の3度目の映画化。
9)篠原哲雄監督の「山桜」
藤沢周平の短編を2008年に映画化したがヒロインの田中麗奈の演技力がイマイチだなあ。
10)アンドリュー・ニコル監督の「ロード・オブ・ウオー」
ニコラス・ケイジが敵味方のどの国にも武器を売る「死の商人」に扮して居直る205年のハリウッド映画だが、どうも後味が悪いわな。
またしても猖獗を極めるコロナ禍にずずいとしゃしゃり出る緑のタヌキ 蝶人