ある晴れた日に 第665回
鎌倉の小町通りの横丁で誰を待つやら鏑木清方
もういちど言うておきます長野ヒデ子はほとんどパンク
大阪で一番愛され尊敬される発達障害のコンサル返せ
泣きながら名馬コントレールとの別れを告げる福永騎手
政権の批判も出来ない政党が「批判は止せ」と仲間に迫る
そのかみに多喜二弑せる築地署よ春夏秋冬光は射さず
「○○さん最近あまり見ないわね」そう言われつつ消えていく人々
1億が全員阿呆に成り果ててマツケンサンバを死ぬ迄踊る
東でも西でも地震が起こります日本沈没の前兆かしら
またしても天から新語が降ってきたオリパラアプリ、オミクロン
巨大なるアンテナ建ててCQCQ無線に励む男がまだいる
面舵をいっぱいにして日本丸師走の海に沈みゆくなり
次々にガンになりゆく人々を次々に切るドクターⅩ
なんとなく心は愉し君がただ私の傍に居てくれるだけで
「お父さーん、ご飯だよー」と遠くまで聞こえる声で息子が呼んでる
学研のヨコヤマ君も死んぢまったホームの隙間を怖がってたが
沖縄の米兵どもが垂れ流すオミクロン株に抗議せよ政府
「いつまでも元気に働くんだよ」とは送りだされぬ最近の家電
ファッションの自己表現を抹殺し自己アピールする就活学生
我愚かなりといえども君たちの愚かさとはちと違うと言いたし
臨月のお腹を抱えて夜7時彼女は天気予報をしていた
年取りていい歌作つくれる人もありかえって悪くなる人もある
命懸けでコロナに向かわぬ政治家の無策が市井の民らを殺す
我々の既得権が若者や女子の権利を損なっているらし
珍しく「視線」てふ字を見つけたりなんでもかんでも「目線」の世に
1億の民が毎日マスクを棄てるので「白いコロナの道」ができたよ
「30年後にはこうなる」というけれどどうでもよろし俺は死んでる
感染したウガンダ人はウガンダへ亡命希望のビルマ人は日本に留めよ
愛猫が行方不明になったとて手作りビラを張りまくるひと
「紅白」はマツケンサンバが最高だったなんちゅうことで宜しかったでしょうか 蝶人