あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

上原あゆ美・岡本真帆著「歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む」を読んで

2023-09-06 09:23:38 | Weblog

照る日曇る日 第19512回

 

若手2人による2つの歌集を、お互いに読みっこして、その感想を本にするという企画を立てたのがナナロクの社長だが、それは無視して彼女たちの短歌を何首かひいてみませう。

 

まずは、岡本真帆選手から。

 

 平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ

 

 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし

 

 まだ何があるんじゃないかと期待するエンドロールの後の一瞬

 

続いて、上原あゆ美選手。これは外国で亡くなった父親を歌ったものです。

 

 お父さんお元気ですかフィリピンの女の乳首は何色ですか 

 

 仏前で悪口言えばそれまでの罪が帳消しみたいで黙る

 

 オタマジャクシたくさんとって遊んだね ひとりも蛙にならなかったね

 

2人とも、なかなかである。

 

  大谷が大谷問題を解くようにおらっちは頭の蠅を追い払うのら 蝶人

 

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