西暦2024年神無月蝶人映画劇場 その5
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3796~801
1)サッシャ・ギトリ監督の「とらんぷ譚」
ギトリが自らの小説を原作に楽しみながら主演した1936年の詐欺師三昧映画。
2)サッシャ・ギトリ監督の「あなたの目になりたい」
盲いた彫刻家とモデルの愛をギトリとその妻が演じた1943年の愛の物語。灯火管制下の巴里の舗道を小さな懐中電灯で照らしながら歩く。
3)サッシャ・ギトリ監督の「毒薬」
殺したいほど憎み合っていた夫婦が殺すか殺されるかの戦いを演じる1951年の皮肉な喜劇映画。
4)Ⅿ.パリエーロ監督の「欲望」
恋する男性と添い遂げようとした娼婦が、帰省した郷里で遭遇したあれやこれやの難題にとうとう不幸な結末を迎える1946年のイタリア映画。冒頭と結末のシーンの一致に注目。
5)アルベルト・ラトゥーダ監督の「ポー河の水車小屋」
水車小屋の娘と富農の息子との楽しい結婚噺のはずが、一転して資本家と労働者のゼネスト、警官隊の介入とストの敗北、そして卑劣漢の陰口に唆された単細胞男の暴力で潰える若い男女の恋……フェリーニの1949年の脚本はさすがだ。
6)ジョゼッペ・デ・サントス監督の「にがい米」
イタリア北部でもコメ造りが行われ多くの女性たちが季節労働に従事していたことが分かるから1949年のネオ・レアリズモ映画なのだろうか。それよりシルヴァーナ・マンガーノが惜しげもなく腋毛を晒すほうがそれだと思うのだが。
トランプの手下となりしイーロンのXを日々利用している 蝶人