ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At The Isle Of Wight Festival 2004(2CD+DVD) / The Who

2023年04月02日 | DVD

Live At The Isle Of Wight Festival 2004(2CD+DVD) / The Who (2017)

2017年に発売されたザ・フー(The Who)のワイト島フェスティヴァルの2CD+DVDの3枚組。この年のフェスティヴァルは、初日がステレオフォニックス(Stereophonics)、2日目がザ・フー、3日目がデヴィッド・ボウイ(David Bowie)というヘッドライナーだった。メンバーは、ピート(Pete Townshend)、ロジャー(Roger Daltrey)の他、ドラムスがザック・スターキー(Zak Starkey)、ベースがピノ・パラディーノ(Pino Palladino)。加えてピートの弟、サイモン・タウンゼント(Simon Townshend)もギターで参加している。これがジョン(John Entwhistle)が亡くなってから初めての母国公演だったらしい。この公演は6月だが、すぐ後の7月には日本で行われたフェス「THE ROCK ODYSSEY 2004」に参加する為に来日している。

夕刻になってから登場したザ・フー。フェスだけに構成はシンプルかと思いきや、ほぼ当時のフルセット(のはず)。ラフだがなかなか気合の入った演奏で、バックの腕っこきのサポートもあって素晴らしいステージを展開している。昔のフェスと違ってプロダクションもしっかりとしていて、映像の方は観客の熱狂もしっかり捉えている。フェスだからか前の方は客層も若く、かなり盛り上がっていていい感じ。バンドの調子の良さも伺える。特にロジャーはまだまだ声が出ている頃でヴォーカルの伸びもいい。音響は屋外会場ならではのエコーも感じられていい感じ。「The Punk And The Godfather」なんていうちょっとマイナーな曲でその演奏の充実さ加減が分かるというもの。それにしてもこの頃からピートとロジャーは一時の不仲が嘘のようにいい雰囲気になったよなァ。何で当時発売されなかったのか知らないが、やはり出来の良さもあって後年の発売となったんだろうか。

ネット・ショップにて購入(¥1,164)

  • レーベル ‏ : ‎ Eagle Rock
  • ASIN ‏ : ‎ B06XY41TR4
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 3
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Greendale (CD+DVD) / Neil Young & Crazy Horse

2023年03月24日 | DVD

Greendale (CD+DVD) / Neil Young & Crazy Horse (2003)

2003年に発売されたニール・ヤング&クレイジー・ホース(Neil Young & Crazy Horse)のオリジナル・アルバム。発売当時はまだニール・ヤングをしっかり聴いていなかった頃なので、どんな評価があったのかは全然知らないアルバムだった。何でもカリフォルニアの架空の町を舞台にしたグリーン家代々の物語を基にしたロック・オペラなのだそう。自分が買った盤にはDVDが付いていて、ニールがダブリンで演ったアコースティック・ライヴの映像が収録されている(現在は単体で購入可とのこと)。

ニールの歌詞をネイティヴ並には聴き取れない自分にとっては、歌詞カードを読んでもアルバム内容については正直ピンとこない。ただ1曲目からそこはちゃんとクレイジー・ホースと組んだ時の音になっており、往時のようなハードな演奏ではないがシンプルなこともあって聴き心地が良く、じわじわとくる。曲調も全ての曲が繋がっているような共通したテイストがある。ブルーズといっていい内容で、ニールのヴォーカルも、クレイジーホースの面々の演奏も穏やかで、マイクの拾った音からすると「せーの」でやったようなラフな感じがある(実際そうかどうかは知らない)。ただ、それ故にアマチュア・レベルだと酷評もされたのだとか。

映像の方はシンプルにステージで1人、ギターとハーモニカを演奏するニールが映されたもの。アルバムのバンドと演った音とはテクスチャが違って更にシンプルだが、これもなかなかいい感じ。発売時期によってDVDの内容は違うようだし、後からこの作品に関連した別の作品や、演劇を加えた趣向の演出もあったようなので、ニールにとってはかなり入れ込んだ作品だったのかもしれない。

ネット・ショップにて購入(¥458)

  • Label‏ : ‎ ワーナーミュージック・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B0000AN10L
  • Disc ‏ : ‎2
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In The Court Of The Crimson King : King Crimson At 50 (Deluxe Edition) / King Crimson

2023年01月02日 | DVD

 

クリムゾン・キングの宮殿:キング・クリムゾン・アット50(デラックス・エディション) (2022)

先日発売されたキング・クリムゾン(King Crimson)のドキュメンタリー映画を含むBD、DVD*2、CD*4の7枚組。紙ジャケサイズで専用ボックスに収納されている。海外ではBDが2枚だが何でも日本盤はコスト的に難しいらしく、BDのみ輸入盤1枚になっているのだとか。ただ映画、とくにロバート・フリップ(Robert Fripp)の難解な言葉を理解するには輸入盤では難しいだろうから日本盤を選択せざるを得ない。盤には通し番号が入っているが、ジャケの番号と合わないので分かり辛いのなんの。この辺りのパッケージングはどうにかならなかったのかな。

映画は楽しみにしていたが結局噂されていた劇場公開は無く、テレビ画面で観ることになった。それでもハンディ・カメラと思しき映像ばかりで演奏場面とかは短いのでこのフォーマットで充分かもしれない。ツアーを続けるバンドを追った内容はとても興味深く、撮影時期に亡くなったビル・リーフリン(Bill Rieflin)の姿も。死期を悟った彼のはっきりとした言動がこのドキュメンタリーのハイライトにもなっている。フリップ翁が実際どういう人物なのかは試聴した後も謎だが、特に元メンバーの呪詛ともいえる証言が面白い(笑)。各々の証言からは時代と共に当たりが柔らかくなっているような印象も。色々と想像がかき立てられるが、常人には理解できない変人(いい意味で)であることは間違いない。

CDの4枚は、撮影時期のメンバーで演奏されたライヴ音源に加え、スタジオ・テイクや別ミックス、一部歴代のメンバーでの過去の演奏音源も収録。概ね今のクリムゾンのを俯瞰するベスト的な仕上がりになっている。クリムゾンのライヴ音源はその気になればほとんどが公式ネット販売されているので特にここだけのレアな音がある訳ではないと思うが、緊張感の高い高度な演奏をたっぷり味わうことが出来て楽しめた。

amazonにて購入(¥14,125)

  • Label ‏ : ‎ DGMディストリビューション・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B0BKC3Y7NM
  • Disc ‏ : ‎ 7
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Licked Live In NYC (2CD+DVD) / The Rolling Stones

2022年12月30日 | DVD

Licked Live In NYC (DVD+CD) / The Rolling Stones (2022)

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の2002年のニューヨークでのライヴを収録したCD2枚組とDVDのセット。ストーンズには優秀なデザイナーは居ないのかっていうくらい酷いアート・ワーク(苦笑)。先日発表された最新作「GRRR Live!」もまた酷いし…、こんなのばっかりでそれだけでも萎えてくる。もう20年も前のライヴになる。当時HBOで生中継されて、後に4枚組DVD「Four Flicks」にも収録された既出有名音源とあって新鮮味も正直全く無い。新作アルバムが発売されたという訳でもなく40周年記念のコンピ盤「Forty Licks」が出て、新曲はそれに収録された「Don't Stop」他全4曲のみという状況。でも個人的にはこのツアーの音源は大好きで、2か月後の武道館と大阪2デイズに参加したこともあって思い入れは強い。

実際、旬を過ぎたロートルのドサ回りかと思われたツアーも(←大ファンなのに酷い言い草)、今思えばバンドは絶好調といってよく、ツアー先で会場のサイズとセット・リストを変えるという当時まだ珍しかった趣向でコアなファンからも好評で、収益含めて全てに渡って上手くいったツアーだったと思う。今回の音源、自分はDVDから落として聴いていたり、出回ったブートレグで聴いたりしたが、久しぶりに聴いてストーンズの大舞台に強いジンクスを再確認(←収録や中継が入ると俄然やる気を出す・笑)。ミック(Mick Jagger・当時59歳)のヴォーカルは相変わらず驚愕だし、キース(Keith Richards)のギターも冴えている。バンドを支える面子も、皆が居るべきところに居るといった感じでまとまりは抜群。この日のゲストはシェリル・クロウ(Sheryl Crow)。ゲスト出演はこれが初めてではないが、アーティストとしては好きなものの、ストーンズとの共演ではキーが合わないのでいつもしっくりこず。ま、ある種お祭りだからいいんだろうけれども。映像は上記4DVDに収録されたものとは結構カット等が違い、ちょっとビックリ。バンドは翌年の春、日本公演を行い武道館公演を実現させる。自分の生涯最高のライヴ体験はこの武道館公演以外にあり得ないので、つい贔屓の引き倒しになるツアーでもある。

amazonにて購入(¥1,896)

  • Label ‏ : ‎ Mercury Studios
  • ASIN ‏ : ‎ B09XBN136K
  • Disc ‏ : ‎ 3
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The Best Of The Specials (CD&DVD) / The Specials

2022年12月21日 | DVD

The Best Of The Specials (CD&DVD) / The Special (2008)

あぁ、テリー・ホール(Terry Hall)の訃報が飛び込んできた…。死因は不明だが、近年も活動していたし病に臥せっているという印象も無かったので突然で、茫然。若い頃、少し遅れてパンク、ニュー・ウェーヴの洗礼を受けた自分は当然のように2 Tone(ツートーン)スカも聴くようになり、スペシャルズ(The Specials)のかっこよさに惚れて中古シングルやアルバムを買い求めた。海外に行った時も中古レコード屋を覗き、特にレアではなかったが、程度の良いThe Special A.K.A.名義のオリジナルの「Too Much Too Young」EP(ジャケ下写真)を見付けた時は嬉しかった。遊びに行ったシドニーではツートーンのカヴァー・バンドのライヴなんかにも行ったなァ。

今回紹介する盤はスペシャルズのベスト盤。自分はオリジナル・アルバムはレコードとCDで、編集盤もほとんど持っているはずなので、この盤に収録されている曲も全く必要が無いが、こちらはPVを収録したDVD付きなのがミソ。特にテリーが脱退した後のスペシャルAKA名義の08-16のPVは一部しか観たことが無かったのでそれ目的に購入した。自分が購入したのは日本盤だが、輸入盤はDVDがPAL規格だったと思うので注意。テリー在籍時は”On Video”、それ以降は”On Film”と表題が付けられているが、これ後半はフィルム撮影だったということなのかな。その映像もなかなか出来が良く、買った甲斐があった。

エキサイティングなライヴ映像でもテリーは終止笑み無く、仏頂面。このクールさがまたかっこいいんだ。スペシャルズ後のファン・ボーイ・スリー(Fun Boy Three)やカラーフィールド(The Colourfield)でもあの独特なヴォーカルと、ちょっとエスニックな雰囲気を加えた洒脱なポップ・センスで素晴らしい作品を残した(正直カラーフィールドの頃は熱心に聴かなかったが)。女性ヴォーカルとの相性もイイんだよなァ。5年前の来日公演に参加出来て本当に良かった。合掌。R.I.P.

ネットショップにて購入(¥1,300)

  • Label ‏ : ‎ EMIミュージック・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B00164PP2C
  • Disc ‏ : ‎ 2

 

 

   Terry Hall (1959-2022)

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Easy Skanking In Boston '78 (CD+DVD) / Bob Marley & The Wailers

2022年09月11日 | DVD

Easy Skanking In Boston '78 / Bob Marley & The Wailers (2015)

2015年に発売されたボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley & The Wailers)の1978年の「Kaya Tour」でのライヴ盤。CDとDVDがデジブック・スタイルでセットになっていて、DVDは完全収録ではないものの、当時の彼らの貴重なステージ上の姿を観ることが出来る。78年というとオリジナル・アルバムでは「Kaya」、ライヴ・アルバムでは「Babylon By Bus」が発売された頃。「Babylon By Bus」は6月後半のパリ公演が中心だったが、こちらボストンはツアー初期の6月初旬に録音されたようだ。本編CDは13曲、DVDは7曲の収録。

権利関係が複雑だった頃の彼らのライヴ音源は玉石混交だったが、ファミリーが版権を管理するようになって随分と淘汰されたようで、こちらの音源も音質は素晴らしい。このツアーは他の公演もいくつか録音されていたようなので、今後同様のタイトルが発売されるかもしれない。75年の名盤「Live!」と比較すると、リズムもBPM遅めで落ち着いた演奏という印象。じわじわと来てだんだんと演奏に取り込まれていく。映像の方は手持ちカメラでの撮影で、なんでもファンに撮らせたものなんだとか(その割になかなか)。どういう意図があったのか知らないが、かなり暗めの映像なので発表する予定があったとかではなさそう。ただフィルム交換とかで映像が途切れている部分は後から制作されたアニメーションで補填されていて、PVのように楽しむことも出来る。当時のボブは音楽以外での存在感が増し過ぎて暗殺されかかったりとだんだん自由に動くことが出来なくなっていたし、病気もこの頃には発覚していたはず。それでもライヴ活動は盛んで、翌年には来日もしている(昔、正規かよく分からないCDを買ったことも)。来日時もマイペースで、楽屋は煙(←察して下さい)でモクモクだったとかの逸話が残っているが(笑)、それはまた別の話。

ネット・ショップにて購入(¥1,140)

  • Label ‏ : ‎ Island
  • ASIN ‏ : ‎ B00R8SN6SK
  • Disc‏ : ‎ 2
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Budokan! (DVD+CD) / Cheap Trick

2022年09月08日 | DVD

Budokan! (DVD+CD)  / Cheap Trick (2010)

若い頃は一部の曲を除いてほとんど聴いたことが無かったのに、最近になって改めて聴いてみたら思いのほかハマってしまったチープ・トリック(Cheap Trick)。歳の離れた長姉が持っていたLP「at 武道館」をCDで聴いてみたのがきっかけだった。ではと編集盤を買い、次に購入したのは初来日の武道館での映像DVDにコンプリート・ライヴ音源を合わせた2枚組。DVDは当時日本のテレビ局が撮影したマスターから映像化されたもので、1978年4月28日の武道館公演から15曲収録。ボーナス映像は2008年4月の30周年記念公演からの2曲と、メンバーやソニーのディレクターだったあの野中規雄氏(この公演に関するインタビュー記事はこちら)、カメラマン長谷部宏氏の回想インタビューなどが収録されている。CDは19曲のコンプリート音源だとのこと。

まず映像。初来日で武道館というのが当時の彼らの日本での人気を物語るが、テレビ撮影まで入るってレコード会社と呼び屋の力の入りようが凄い。古い映像なので資料程度のクオリティーだろうなと思っていたが、これがなかなか綺麗な映像でビックリ。リファインされているだろけれど、ちゃんと1本の音楽映像として楽しめる。一転ボーナス映像の2008年の30周年ライヴ映像は素人が撮ったような酷いクオリティーなのが不思議。ボーナス映像のメンバーと日本側関係者の当時を振り返るインタビューも興味深い。自分も若い頃はもちろん彼らの戦略通り”アイドル・バンド”だと思っていたし、そのイメージはつい最近までそのまま。でも音を聴いてみたらリック・ニールセン(Rick Nielsen)を中心としたバンドの演奏力と、ロビン・ザンダー(Robin Zander)の歌唱力でそのイメージはだんだん変わっていった。でもこの映像を観ると、コミカルな動きのリックと華奢なロビン、それに周りを取り囲む黄色い声援で、やっぱりアイドル扱いなのもむべなるかな。初来日でこの歓待だもの、メンバーもさぞかし気持ち良かったことだろう。

CDは余分な情報が無いだけ当時の彼らの本当の実力が垣間見える。どの曲もスタジオ・テイクと同様に演奏出来る技量がある。もちろん勢いは当然このライヴ・テイクの方が上。さすがデビュー時から数多くのライヴで鍛えたバンドだけある。女子中高生を中心とした観客の熱量が高かったのはもちろんだが、バンドののせ方もデビューしてまだ数年というバンドだとは思えないくらい達者。11月に来日公演が行われるが、名古屋のチケット買っちゃいました。

ネットショップにて購入(¥780)

  • Label ‏ : ‎ SMJ
  • ASIN ‏ : ‎ B00D1B8VPG
  • Disc ‏ : ‎ 2
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A Bigger Bang Live On Copacabana Beach (2CD+DVD) / The Rolling Stones

2022年04月13日 | DVD

A Bigger Bang Live On Copacabana Beach (2CD+DVD) / The Rolling Stones (2021)

あまり新鮮味が無かったのでレヴューさえ忘れていたストーンズ(The Rolling Stones)の2005年から2007年にかけて行われたA Bigger Bang Tourのうち、2006年2月にブラジルはリオ・デ・ジャネイロのコパカバーナ・ビーチで行われたフリー・コンサートの模様を収録したDVDとCD2枚組のセット。リアル・タイムで購入したのでもう1年近く前のことになる。もう当時の経緯や日程がどうだったか忘れてしまったので調べてみると、ちょうど来日公演の1ヵ月程前に開催されている。なんでも200万人を動員したとかで、単独ライヴとしての集客では記録的だったはず。もう16年も前のことになるのか。記憶は曖昧だがネット中継がされて、それを観たんじゃなかったかな。何しろスケールのデカいプロダクションだったことは覚えている。この映像は4枚組のDVD「The Biggest Bang」にも収録されていたので何でまた?という感じだが、曲数は増えてリマスターされているとのこと。

南米はどこでも観客が熱いので、ここでも熱狂的な観客が待ち構えている。これだけの人数が集まるイベントにどれくらいコストがかかるのか知らないが、警備に加えて観客200万人分の飲食やトイレなど、どうやって対処したんだろうと気が遠くなる。セット・リストは当時のツアーの標準的な選曲といえるが、ストーンズの連中はこういうビッグ・イベントに強いので(笑)、アルバム「A Bigger Bang」に収録された新曲を織り交ぜながら気合の入った演奏を観ることが出来る。(標準がグダグダという説も…)。この後に来日して、さいたまスーパーアリーナとナゴヤドームの公演を観に行ったが、もうその時にでさえ”これで最後だろう”という覚悟で見に行ったっけ。もちろん今も現役、しかも先頃また米国ツアーを発表したばかりだ。さすがに来日は無理だろうが、チャーリー(Charlie Watts)亡き後のバンドを見届けてみたいという気も。

amazonにて購入(¥3,078)

  • Label ‏ : ‎ Eagle Rock
  • ASIN ‏ : ‎ B093RTJHVZ
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Live From The Fox Oakland (CD+DVD)/ Tedeschi Trucks Band

2022年01月03日 | DVD

Live From The Fox Oakland (CD+DVD)/ Tedeschi Trucks Band (2017)

テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の2016年のライヴ・パフォーマンスを収録した2枚組CDと映像のDVDのセット。あれだけのクオリティーのライヴを連発しているにも関わらず、まとまったライヴ作品としては2012年の「Everybody's Talkin'」以来となる。ライヴはアルバム「Let Me Get By」発売当時。アルバムからは7曲が演奏されている。収録は9月とのことなので、名古屋市公会堂に観に行った来日公演の後ということになる。来日時のセットリストは約半分がカヴァー曲だったが、こちらは15曲中6曲と少し控えめ。彼らのライヴではカヴァー曲も見ものなので一応オリジナル・アーティストを並べておくと、1-2 Derek & Dominos、1-3 Leonard Cohen、1-4 The Beatles、2-2 Sleepy John Estes、2-5 Bobby Brand、2-6 Miles Davisとなる。

少しハスキーなスーザン(Susan Tedeschi)のヴォーカルと、神々しい音色のデレク(Derek Trucks)のスライド・ギターが中心なのはもちろんだが、かなりクセのあるラッパ+コーラス隊を含む大所帯の他のメンバーの演奏の見どころ、聴きどころも随所に。2019年に亡くなったコフィ(Kofi Burbridge)もキーボードやフルートで活躍している。ツイン・ドラムの迫力は映像の方が伝わるかな。一聴するだけでは分からないが映像で見ると1曲目のギター・ソロはスーザン。彼女のギターだって侮れない。ただ、もういい歳になったけれど、膝上のスカートはいつまで着るんだろう…(苦笑)。彼らのライヴのカヴァー曲演奏では、デレクやスーザンが中心になって選んではいるのだろうが、お、ここから引っ張ってきたかという選曲の妙を楽しむのも一興。2-06「Ali」はもちろんモハメド・アリのこと。現在は2003年に発売された「The Complete Jack Johnson Sessions」でオリジナルを聴くことが出来る。映像で観るとデレクは当時ボクシング・ジムに通っていたマイルスのTシャツを着ている。そういうところがちょっとカッコイイ。分かり易いヒット曲がある訳ではないが、スーザンのソウルフルなヴォーカルも終盤に向かってどんどん熱が入っていき、聴き応えがある。熟達したライヴ・バンドであるテデスキ・トラックス・バンドにとっては遅すぎるくらいの好ライヴ作品だ。

amazonにて購入(¥1,874)

  • Label ‏ : ‎ Fantasy
  • ASIN ‏ : ‎ B01N9T13ZU
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Alone With Chrissie Hynde (DVD) / Chrissie Hynde

2021年12月28日 | DVD

Alone With Chrissie Hynde (DVD) / Chrissie Hynde (2018)

大好きなロック婆さん(←もう姉さんとは呼べない…)クリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)のドキュメンタリー作品。嬉しい事にボーナス映像として1981年のオリジナル・メンバーによるRockpalastのライヴが丸々収録されている(というかこれを買った理由もコレ)。メインはブラック・キーズ(Black Keys)のダン・オーバック(Dan Auerbach)がプロデュースしたプリテンダーズ(The Pretenders)のアルバム「Alone」発売前後のクリッシーへの密着。ライヴやラジオ出演時の映像を挟みながら彼女の日常を切り取って様々な発言を引き出している。相変わらず丁寧な口調とは言えないが、菜食主義だったり、ヒンズー教に傾倒していたり、絵を描いたりする彼女のもう一つの面も浮き上がらせている。恋多き彼女だけれど、今はパートナーが居ないのかな。ライヴ映像は完奏無しなのが惜しい(これもボーナスで付けてくれればいいのに)。歳をとったがやっぱり彼女の正直な生き方はカッコイイ。

ボーナス映像というか目玉はオリジナル・ラインナップでのライヴ映像。Rockpalast(※ドイツの有名なテレビ音楽番組)なので珍しくはないが、正規映像なのはやっぱり嬉しい。この後にギターのジェームス(James Honeyman-Scott)とベースのピート(Pete Farndon)が相次いでドラッグのオーヴァー・ドーズによって亡くなるので、その意味でも貴重な映像ではある。ファーストとセカンド・アルバム収録曲の、溌剌とした上り調子のライヴが楽しめる。ここでのクリッシーはもちろん若いが実は当時既に30歳。彼女のその後を見るとこのDVDの前半に出てきた本人(当時67歳)はなかなか健闘しているというか、歳不相応に若い。さすが現役ロックンローラー。声の調子が昔とあまり変わらないように聴こえるのは女性だからか、それとも彼女が特別か。

amazonにて購入(¥1,458)

  • Label ‏ : ‎ Eagle Rock
  • ASIN ‏ : ‎ B07B62QP5P
  • Disc ‏ : ‎ 1
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