ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

リンツ @名古屋市中川区・南荒子

2023年11月02日 | 名古屋(熱田区・中川区)

悲願だった中川区下之一色にある銭湯「新元湯」に行った際に立ち寄った洋菓子の「リンツ」。かの有名なスイス・チョコレートの店と同名だが、多分関係は無いと思う。店はアパートの建物のテナントにあり、裏手に数台分の駐車スペースがある。店内はガラス・ショーケースに沢山の生ケーキが並んでおり、窓際には焼菓子も。いたって自分好みの昭和な雰囲気。横はイートイン・スペースになっているようだ。本当の目当ては”たぬきケーキ”だったがこの日は並んでいなかった。四角い生チョコレートも並んでいたのはもしかしてスイスと関係が…(←きっと違う)。選んだのは「フルーツトルテミルフィーユ」「フルーツプリン」「いちじく」そして焼菓子の「リンツ」。

家に持ち帰って妻と分けっこ。自分は「フルーツプリン」と「リンツ」だけいただいて後は妻に進呈した。「フルーツプリン」は透明なプラ容器に入っていて土台はプリンとスポンジケーキ。底にはカラメルが敷いてあり、上に苺、パイン、ミカン、りんご、キウイがのって、隙間を生クリームで埋めてある。小学生の夢を具現化したようなケーキだ(笑)。しっかりと濃いめのコーヒーを淹れていただいた。店名を冠した「リンツ」は乱暴に言うと小振りなマドレーヌのような菓子。ナッツとチョコが上にのっており、その分生地の甘さは控えめ。これも旨かった。何だかそそられるケーキが多かったのでまた寄ってみよう。(勘定は¥2,200程)

 


 

↓ まだ下之一色の魚市場が現役だった頃に初めて訪れ、いつか入ってみたいと思っていた銭湯「新元湯」(大正13年・1924・建造、のち改修)に念願の訪問。思い立ってからもう何年経ったことか。「あいち銭湯」の表示を真に受けて何度来ても休みばかり。何度かめに来た時にちょうど人が出てきたので尋ねると「不定休が多いので電話で確認して下さい。」とのこと。その後も何度か電話をかけるも、出られなかったり、「休みです。」と言われてしまったり。今回は事前に「今月の土日祝日で営業する日を教えて下さい」と尋ねてやっと訪問日程が決まった。西側にある駐車場(2台分)に車を停めて夕日の当たる建物まで歩いて行くと…、暖簾が掛かっている!(←見るまで疑っていた・笑)

いやぁそれにしても素晴らしい建物だなァ。夕日が当たるとまた昼間と表情が変わっていい感じ。大正時代に創業。空襲で焼け残った建物を昭和24年に復元したのだとか。その後も伊勢湾台風で被害を受けたりして波乱万丈。中は木製のロッカー、木製の仕切り。床のタイルは亀甲、天井はスカイブルーに塗られている。今は使われていないようだが脱衣所から外に出て涼むためのタイル製ベンチもあった。2階はどうなっているのかな? 浴室の真ん中に真ん丸の浴槽。真ん中にあるのは名古屋の銭湯の定番だが、真ん丸は珍しい。これがまたいくら熱い湯が好きな自分でも入れない位のチンチン(注:とても熱いという形容詞です)の温度(苦笑)。「水を入れ過ぎないで」との注意書きもあるし、一見が勝手に埋める訳にはいかないので薬湯の方に入って常連の到着を待った。後から来た常連のお爺さんが桶でかき回してくれたおかげでやっと我慢すれば入れる温度になった。ウヘー、気持ちいい。サッパリして外に出るとやっと秋が感じられる空気に。今年は暑かったなァ。

 

 

 

 

 


 

ケーキショップ リンツ

愛知県名古屋市中川区打中2-269

 

( 名古屋 なごや 南荒子 みなみあらこ 洋菓子 生ケーキ チョコレート 焼菓子 たぬきケーキ くまさん 銭湯 近代建築 しものいっしき 下之一色魚市場 )

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タコベー @名古屋市中川区・高畑

2023年09月28日 | 名古屋(熱田区・中川区)

以前からブックマークしていた中川区のたこ焼き屋「タコベー」。場所は全然知らなかったのだが、車に乗っていた時に地図アプリですぐ近くだと知ってハンドルを切った。店の辺りまで来て駐車場を探すも見当たらない。近くをグルグルと周ってみたけれど結局無さそうだったので仕方なしに店の前に路上駐車。先客も後客もみな道路に停めて店に入るようだ。店に入るとすぐ焼き場とカウンターがあり、主人が1人でやっていらっしゃる。午後遅いおやつの時間だったので最少量の「6コ」をお願いした。ただ直前に出払ったらしく、これから焼くので15分くらいかかるとのこと。この後の予定で諦めようとすると、鉄板に残った形の悪いのを「味見程度でしたら」と分けてくれることに。ありがたや。

白い紙袋に入れてもらい車に持ち帰る。しっかり出汁の効いたシンプルなたこ焼き。ソースも何も塗っておらず、青海苔や鰹粉もかかっていない。中はキャベツが使ってある正真正銘の”名古屋式”。旨い。昔は気にして食べたことなかったけれど、最近はこの名古屋式の店ばかり狙ってブックマークしている。出来たて熱々という訳ではなかったが、不足は全く無かった。もちろん出来たてだったらもっと旨いに違いない。次はちゃんと待って出来立てを貰おうっと。(勘定は¥200→主人の厚意で¥100バック)

たこ焼 タコベー

愛知県名古屋市中川区中郷3-296

 

( 名古屋 なごや タコベエ たこやき たこ焼き たこ焼 名古屋風たこ焼き 持ち帰り テイクアウト )

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いしざわ @名古屋市中川区・八田

2023年09月24日 | 名古屋(熱田区・中川区)

ある天候不順の休日、昼食を摂りに出掛けたのは中川区の前町というところにある手打うどんの「いしざわ」。店は近鉄とJRの線路沿いにある。もう少し南の八熊通りは時々通るが、こんな住宅地に店があるのを知ったのはまだ最近のこと。横の駐車場に車を停めて暖簾をくぐる。こじんまりとした店内には土間の大きな卓とテーブル席が2つ、小上がりが1つとこじんまり。やっていらっしゃるのは年配のご夫婦と娘さんかな(想像)。蒸し暑い日だったので「うどん」(小)を”ころ”で貰い、「えび天」を付けてもらった。給仕の娘さんが「ねぎ生姜大丈夫ですか?」と。もちろん問題ない。

さほど時間はかからず「うどん」(ころ)が完成。小振りな鉢につゆはたっぷりめ。えび天と刻みネギが上に。まずはえび天をガブッと。揚げ置きの物だが、衣でごまかしていないしっかりとした大きさがあっていい感じ。つゆはやや冷えぐらいの冷たさ。これも好み。うどんを手繰ると少し平打ちになった部分もあり、ガチガチのコシではなく伸びやかで張りがあり喉越しの良いもの。旨いうどんだなァ。(大)にすれば良かったと後悔。こちら、そば、きしめん、ラーメン、冷麦と麺類は何でもある。まだ食べてみたい品が沢山。また来ようっと。(勘定は¥600)

 

手打うどん いしざわ

愛知県名古屋市中川区川前町164

 

( 名古屋 なごや 近鉄名古屋線 近鉄八田 八田駅 手打ちうどん てうちうどん ころ ころうどん 海老天 海老天ぷら )

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ロアール @名古屋市熱田区・神宮前

2023年07月24日 | 名古屋(熱田区・中川区)

何度か立ち寄ってもいつも閉まっていて、営業しているかも分からなかった神宮前の喫茶「ロアール」。午前中なら営業しているようだと知って、仕事で熱田神宮内の文化殿を訪れたある日の朝に店に向かった。だんだんフェード・アウトしつつある「神宮小路」の入口横の2階建ての建物。看板が外に出ていてひと安心。細い階段(写真下1枚目)を昇って2階へ。扉を開けるとすでに常連客でテーブルは埋まっていた。ご高齢の女将さんが1人でやっていらっしゃるのかな。案内されてもう1段上った奥の部屋へ。照明とエアコンを付けて下さった。「ホットコーヒーを」とお願いすると「モーニングでいい?」と訊かれたのでお願いする。これが本日の朝食。

 

年季の入った店内はダークウッドで統一され、ステンドグラス調のシェードライトが下がっていて渋く洒落ている。ちょっと文化的な香りがするのでかつてはそういう場だったかも。現在は高齢者の井戸端会議所になっているようだ(笑)。テーブル席から見える神宮小路の古いスレート屋根やトタン屋根(写真上2枚目)を眺めながら待っていると、揃いのカップとソーサーでコーヒーが運ばれた。スジャータと豆菓子付き。後から半分にカットされたトーストとまだ温かい茹で玉子が供された。ふわっとした口当たりのパンが旨い。茹で玉子は塩を振って。中2階のようなメインの部屋では常連客が「大谷のホームラン数が中日の選手全員のホームラン数を越えてまったがや。」なんて喋っている(笑)。席を立って勘定してもらうと(←安過ぎ)女将さんが「いってらっしゃーい。」と送って下さった。(勘定は¥350!)

 

喫茶 ロアール

愛知県名古屋市熱田区神宮3-5-2 2F

 

( 名古屋 なごや 神宮前 じんぐうまえ ロアール 喫茶ロアール モーニング コーヒー モーニング・サービス あつたじんぐう )

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李苑 @名古屋市熱田区・西高蔵 (2)

2023年04月27日 | 名古屋(熱田区・中川区)

西高蔵のバス停前にある中国料理の「李苑」を再訪。バスではなく電車だったので神宮前駅からわざわざ歩いて店に辿り着いた。入口の横に掛けられた小さな「営業中」(写真下左)の文字を確認してやれやれ。表のサンプルはガラスケースなのかも分からない程曇っている(笑・写真下右)。中に入って土間のテーブル席の崩れそうな椅子に腰掛けた。歩いて来たのでもしやと主人に「ビールありますか?」と尋ねると「やってないです。」との返事。残念。中華でビール無しっていう店も珍しい。大人しく食事をと「天津飯」をお願いした。壁に貼られた”昼のランチタイム”〔ママ〕という品書きには値打ちなセット物があり、少し足すだけで麺類とのセットに出来るのだが、腹具合を見て単品で。

 

しばらくして「天津飯」の出来上がり。本当にこの値段かと訝るぐらいちゃんと普通の量の「天津飯」。以前と同様の錦糸玉子の入ったたっぷりのスープ付き(味付けが薄いのも前回と同じ)。銘の入った皿に盛られていて、ご飯の上にしっかり焼きの厚めの玉子がのり、上から濃い色の餡がかかっている。上にグリーンピースが3粒。脇には紅生姜が添えてある。これまた銘の入ったレンゲを使って食べてみると、かなり甘い味付け。甘い餡の店は時々あるが、ここまで甘いのは初めてかも。これはこれで旨い。少し卓上の酢を使ったりもして平らげた。次は300円という信じられない値付けの「柳麺(ラーメン)」をいただいてみようっと。(勘定は¥450)

以前の記事はこちら (1

 

中国料理 李苑

愛知県名古屋市熱田区外土居町9-30

 

( 名古屋 なごや たかくら りえん 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば 天津飯 てんしんはん )

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シュークレー @名古屋市熱田区・神宮前

2023年03月20日 | 名古屋(熱田区・中川区)

神宮前、大津通沿いの古本屋で明治時代の名古屋に関する本を2冊仕入れ、重い荷物を抱えたまま昼食を摂りに神宮前駅東口へ。熱田税務署の隣、新堀川の手前にある「シュークレー」へ。以前からずっと入ってみたいと思っていたが、やっとの訪問。店に入ると、広くない店内にテーブル席が8つ程ぎっしり。ほぼ満席の盛況ぶりで、かろうじて客が立って1つ空いたが、自分の後の客は外待ちになっていた。店は年配の夫婦でやっていらっしゃる。食事の目当ては壁にも別記してあるこちらの名物「海老のじゃがパリ揚げ定食」。「ランチ以外はちょっと時間がかかりますが…。」と女将さん。周りの客もまだ皿が出ていない人が多い。でもこの日のランチの品は自分の気分とは違っていたのでやはりこちらの名物をと「待ちます」と返事して長期戦を覚悟した。

給仕担当の女将さんはあっちへこっちへと大忙し。それでも少なくなった各席のコップの水を注ぎ足しに回ったりとよく気が付く。自分が覚悟していたよりも早く、30分程して「おまちどおさま。」と「海老のじゃがパリ揚げ定食」が届けられた。お櫃型の容器のご飯と白味噌の味噌汁、ミニサラダ、オレンジが付いている。メインは品名の通り、極細切りのジャガイモの衣に包まれて揚げられた海老が3尾ものったオリジナルな品。衣には青海苔も混ぜられているかな。ガブッと喰らいつくとからっと揚げられた衣の食感と海老の風味が相まって、旨いのなんの。味付けは塩のみっていうのもイイ。ジャガイモの衣は尻尾まで付いていて全部いただける。期待通りの一品だった。次は壁に貼られた品書きに”こだわり味噌自慢”とあった品から選んでみようかな。(勘定は¥1,000)

 

お食事とコーヒー Sucre(シュークレー)

愛知県名古屋市熱田区花表町8-12

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 神宮前 喫茶 喫茶レストラン ランチ えびのじゃがパリ揚げ )

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スズメ屋 @名古屋市熱田区・神宮前

2023年03月16日 | 名古屋(熱田区・中川区)

熱田神宮の東、熱田神宮前商店街にあるパン屋「スズメ屋」へ。まだ早い時間とあって商店街はシャッターの閉まった店がほとんどだが午後はもう少し店が開くのだろうか。本当はこの日、神宮小路入口にある喫茶店に寄ったのだが休み。確か昼まで営業しているはずなのだが、ここのところ数度行っても営業日に当たっていない。そんな訳で朝食を入手するべく店内へ。中に入るとトレイとトングを取って棚から商品を取るようになっている。狭い間口の店だが意外とパンの種類が多い。ラスクなど焼菓子も少々並べてある。店番は年配の女将さん。奥でパンを焼いているのは若い人かな(未確認)。オレンジ色のトレイに取ったのは「ハットスイート」「カレードーナッツ」の2つ。勘定してもらい自分のバッグに入れて店を出た。

近くの某所で腰掛けて包みを開ける。「ハットスイート」はたぶん帽子の形から命名されたのかな。つばの付いた麦わら帽子のような形でメロンパンみたいな生地。ちょっとココナッツっぽい風味がして甘い味わいの菓子パン。「カレードーナッツ」は真ん丸に膨らんで、中には辛さのない懐かしい感じのカレーが入っている。外の生地は甘い感じ。旨い。コーヒーと一緒にいただいた。朝食とはいえ、もっと色々買えば良かったな。また寄ってみよう。(勘定は¥340)

 

 

スズメ屋(SUZUMEYA)

愛知県名古屋市熱田区神宮3-3-13

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 神宮前 すずめや すずめ屋 ベーカリー パン屋 持ち帰り テイクアウト)

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李苑 @名古屋市熱田区・西高蔵

2023年02月18日 | 名古屋(熱田区・中川区)

以前からずっと気になっていた高蔵のバス停前、大津通沿いにある中華料理の「李苑」へ。こちら日曜休みの店なのでなかなか機会が無かったが、ある祝日の昼に店の前を通ったら中から鍋を振る音が聞こえてきたので思い切って入ってみることに。入口の横に小さな小さな”営業中”の札が出ていた。何といってもヤブレガサのこの外観だし、店頭のガラスショーケースは曇っていて中は見えないしで、まあまあ外食の経験が多い自分でも扉を開けるのにちょっとだけ勇気が要る(苦笑)。中に入るとテーブル席が2つ、カウンター席は未使用状態、壁際に小さな小上がり席もあるがこちらも…。という訳でテーブル席に腰掛ける。鍋振りの音がしていたわりに先客は無し。あの外観から想像するとどんな怖い主人が出てきても驚かないが、ご高齢の物腰丁寧な主人が1人でやっていらっしゃる。卓上にあった”御献立表”を眺める。どれも値付けがビックリするぐらい安い。時が止まっている? 壁にはランチのセット物も書いてあるが、そちらもビックリするぐらいの安値。でも麺類の気分ではなかったので「炒飯」と「餃子」をお願いする。すると主人が「餃子はやってない。」と…。献立表にあっても今はやっていない品があるようだ。

あれ、鍋振りの音してたかな?というぐらいあっという間に「炒飯」が完成。「炒飯」は八角形の白い皿にまん丸に盛られていて脇に紅生姜が添えてある。量はさほど多くない。炒めてすこし茶色に色付いたごはんの上に錦糸玉子がのせられているのが珍しい。椀になみなみと入ったスープ付き。銘の入ったレンゲでいただく。お、旨い。具材は少なめだが味付けは濃過ぎず、いい感じ。スープはこちらにも錦糸玉子と刻みネギが入っている。味付けはかなり薄味。あっという間に平らげたので勘定をお願いすると、古い献立表通りの安値(ちなみに柳麺は¥300)。時間が昭和50年代で止まっている。この日は運転があったのでビールがあるかどうか訊かなかったが、ここで呑めたら面白そうだなァ(※)。(勘定は¥400)

※再訪時に尋ねたら「やってない」そうです。

この後の記事はこちら (2

 

 

李苑

愛知県名古屋市熱田区外土居町9-30

 

( 名古屋 なごや たかくら りえん 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば チャーハン 焼飯 餃子 ギョウザ ギョーザ )

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鹿鳴館 @名古屋市熱田区・伝馬町

2023年02月11日 | 名古屋(熱田区・中川区)

古い話で申し訳ないが、今年の初詣はまず「熱田神宮」へ。もうとうに三が日は過ぎていたが、神宮周辺はまだまだ初詣と思しき人が多く、境内でも屋台が賑わっていた。昼食はその屋台か、改装なった境内のきしめんで済まそうかとも思ったが、そういえばと伝馬町の旧東海道沿いにある喫茶「鹿鳴館」へ。こちら喫茶店ではあるが、所謂”あんかけスパゲッティー”でも有名な店。この日も先客はみなスパゲッティーを注文している。メニューには”当店オリジナル辛口 タベルナ・スパゲッティー”とあり、こういうスパゲティーを出す他の店と同様、独特なメニュー名に注釈が付けてある。自分が”あんかけスパ”を頂くときは、大抵あまりソースの味を変えてしまわない具材のものを注文することが多い。この日お願いしたのは一番シンプルな「スペシャル(ゆで卵)」〔ママ〕。サイズはとんでもない量が出て来たら困るので”レギュラー(300g)”でお願いした。

名古屋のあんかけスパゲティーの場合「スペシャル」という名前はそのイメージとは違って一番シンプルな品に用いられることが多い。こういう名前の特殊性やら、そもそも「そーれ」「ヨコイ」といった始祖の店から、どうしてこうもこの特殊なソースと調理法のスパゲッティーが、ごく普通の「スパゲッティー」という名前で東海地方に拡がったのかなど、謎は多い(←”あんかけ”という名前は後付け)。自説だが”濃尾平野”という地形もキーワードかと。

閑話休題。さほど時間はかからず「スペシャル」が登場。こんもりと盛られたスパゲッティーの周りにソースが注がれ、スライスしたゆで玉子が綺麗に並べてある。この量なら茹で後の重量だろう。一般的なあんかけスパと違って細いが、しっかり炒めてはあるようで独特の食感はちゃんと感じられる。ソースはミンチが中に入っており、スパイシーではあるが胡椒辛い訳ではない。ハーブの風味がかなり強くて自分好み。旨い。片栗粉で無理矢理つけたような粘度はないのも自分の好みに合っている。この独特の風味、何かで味わったことがある感じなのだが…頭の引出しからは出てこない。量が多くないこともあるが、ソースが気に入ってあっという間に平らげてしまった。次は「ミートボール」の大盛(450g)にしてみようっと。(勘定は¥700)

 


 

↓ ちゃんと参道正面の南側から入って、外に出られなかった妻の分も参拝。参道脇に「眼鏡之碑」(写真下3、4枚目)があったがこんなの知らなかった。「眼鏡商業協同組合」等が奉納したものだそう。でも青森県で出土した有名なこの土偶って”眼鏡”をしているとは定義づけされていなかったんじゃ?

 

 

 


 

 

珈琲屋 鹿鳴館

愛知県名古屋市熱田区伝馬2-6

 

( 名古屋 なごや 熱田 あつた てんまちょう 熱田神宮 ろくめいかん 喫茶 喫茶店 あんかけスパ あんかけスパゲティー スパゲティー )

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相羽 山王店 @名古屋市中川区・尾頭橋

2023年01月04日 | 名古屋(熱田区・中川区)

うちに寄っていた娘をアパートまで送って行く際に、夕飯を食べて行こうと寄ったのは「相羽山王店」。最寄りの駅はJRの「尾頭橋駅」。駐車場があるかどうか分からなかったので今まで寄ったことが無かったが、江川線側にあると知って車を停め、歩いて店に向かう。新幹線、名鉄線、JR線が並ぶ線路のすぐ横に店がある。本店は中島にあり、以前に名物の「天津飯」をいただいたことがある。店に入るとテーブル席に案内された。先客はまだ3組程だったが、本店同様こちらの店も人気があるようで続けて何組も客が入って来ている。名物料理もあちらと一緒のようで、自分は未食の「あんかけチャーハン」、娘は「天津飯」、そして単品の「よだれ鶏」と「コブクロ」もお願いした。

まずはすぐに「よだれ鶏」が届いた。味噌だれがたっぷりとかかっている。付け合わせはレタスのサラダ、鶏の下には千切りのきゅうりが敷かれている。たれはしっかりと辛さがある。旨いがたれの量が多いので鶏の風味まで埋没してしまいそう。この濃い味にはとノンアルコールビールを追加。いつも思うが、ノンアルってビールの代わりに仕方なしに呑んでいるのにどうしてこんなに量が少ないんだろう。同じくらいの量でごまかしたいのに…。「コブクロ」は口にするとザクザクの食感がある。最初は何か分からなかったがニンニク・チップだった。これでもかとコブクロと同量ぐらい入っている(明日大丈夫かな)。コブクロはぷるんとした食感でコントラストがいい感じ。でもこれ、モドキではなくちゃんとしたアルコールと一緒に食べたいナ…。こちらのもう一つの名物「あんかけチャーハン」が出来上がった。玉子の白身を使った白い色の餡がたっぷりとかかっている。チャーハンにはカニの身が入っていて、青菜(水菜?)も入っているのが珍しい。やはりトロトロの餡がいい感じ。スプーンでどんどん口に入れていった。娘もトロトロの餡の「天津飯」を気に入ったよう。でも最初にかなり濃い味の品を2品も口にした後なのでちょっと淡白に感じてしまったとか。確かに注文する順番はミスったかも。今度は酒有りで寄ってみよう。(勘定は¥4,000程)

中島本店の記事はこちら

 

中国料理 相羽 山王店

愛知県名古屋市中川区山王4-4-9

 

( 名古屋 なごや あいば 相羽山王店 あんかけ天津飯 あんかけ炒飯 てんしんはん 中華料理 中国料理 こぶくろ よだれどり )

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