自分の中で東京以外であまりイメージ出来ない料理と言ったら「どじょう鍋」と「さくら鍋」。あまりにも有名なお店でどっと団体の観光客が入ったりするイメージがあったので今まで入った事がなかったが、古本屋で先代の書いた本を見つけたのをきっかけに初訪問。空腹を充たすつもりではなかったので、軽く一杯飲もうと入ってみた。
下足番から木札をもらい、「入れ込み」の座敷に通される。何度も本や雑誌でみた光景。床に直置きした板の前で胡坐をかいて座る。熱燗と丸鍋(姿のままのどじょう鍋)を注文。間もなく両方運ばれ、別の入れ物に入った刻み葱と竹筒に入った山椒をたっぷりと振りかけ、およそ火が通ったところでどじょうを突つく。味付けは想像していたよりはあっさりめで、クセも全くなく日本酒にピッタリ。もちろん骨があたることもなく、これは良いやと箸が進む。しばらくして割下と葱を追加投入し、ゆっくりと昼酒を楽しんだ。
お酒の入った白磁で細身の徳利と杯には店名の「駒形どぜう」をイメージしたイラストが描いてあり、これがなんとも粋でいい。酒の切れも良い。どうしても欲しくなったので給仕の女の子にちょっと訊いてみたら、なんと購入可能との事。知ってました? もちろんおみやげにしてもらった。(勘定はお酒とどぜうなべで¥2,400程度・おみやげは別途)
↑ マッチの裏表(上右)
東京都台東区駒形1-7-12