Dream of Life / Patti Smith (1990)
70年代後半のいわゆるニューヨーク・パンクの中心人物の一人であり、一度引退したパティ・スミス(Patti Smith)の復活作品のリマスター盤。
シングル・カットされた1から力強く歌い上げる。70年代の彼女は力強さの中にもどこか儚さを感じさせるところがあったけれど、ここでの彼女はとてもパワフルでちょっと位の事では動じない、地に足が付いた印象を受ける。有体にいえば「母」となった強さとか、「家庭」をもった充実感ゆえなのだろうか。ただ記憶が確かならば、このアルバム発表後、大々的に創作活動は続かなかったはず。期待されたライヴ活動もなかったと思う。アルバムの出来が想像以上に良かっただけに惜しい。
当時はリチャード・ヘル(Richard Hell)やラモーンズ(Ramones)が来日したり、少し経ってテレヴィジョン(Television)が再結成してアルバムを発売、来日したりとニューヨーク・パンク関連の話題が続いた。もちろん全部見に行ったし、どれもが納得できるパフォーマンスという訳ではなかったけれど、ライブ活動があればパティの来日もあるのではと期待していたので残念だった。
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