まだオープンして間もないお店で千種駅の北側にある。小じんまりとしているが、なかなか洒落た外観で、鮨屋というよりはカフェのよう(でも勘亭流のような文字の「営業中」の札はちょっと無粋かな)。敷居が低いので女性のおひとりさまも多い。中はカウンター5席程度とテーブル。店主がひとりで切り盛りする。
今回はランチでの訪問で、握りのランチは2種類。通常(¥800)は皿盛り、「おまかせ握り」(¥1,300)にすると1カンづつ提供されるようだ。内容がどの程度違うかは不明。まず小鉢が出て、その後に握り。丁寧に1カンづつ握って煮切りや塩で供される握りは小ぶりで端正な形で、タネの調子はこの値段で提供されるものとしてはびっくりするほど良い。この日は少し炙りものが続いたが、内容もその日によって変わるよう。酢締めのタネの塩梅も良く、お酒を頼みたくなるのをぐっと我慢。これにお椀がつく。お茶がセルフだったり、海苔巻きが作り置きだったのは小さいお店のランチだからいた仕方ないか。
これが昼はもちろん、夜のおまかせでも値付けが安いのが素晴しい。普通はこんな値段で調子の良い鮨は食べられません。ただ席数が少ないとはいえ、全て主人ひとりでの切り盛りなので、店の状況によっては少々おっつかなくなることもある。主人は物腰やさしく恐縮しているが、この値段でやろうとしたら人は雇えないわな。こんな店が近くにあったら毎週でも通いたい。(勘定は¥1,300)
愛知県名古屋市千種区内山3-22-9
( すしてさく SUSHIてさく 寿司てさく )