RESPECT! The 30th Anniversary of KIYOSHIRO IMAWANO / Various Artists (2000)
2000年に日本武道館で行われた忌野清志郎デビュー30周年を記念した公演のライヴCD。物凄く豪華なアーティストが参加し、RCやソロの曲をカヴァー。ただし、実際には参加したハイロウズは未収録。清志郎本人はラフィー・タフィーとして参加。あのスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)の参加が嬉しい。
最初は泉谷1人のいいかげんな(笑)煽りで始まり、「よォーこそ」から豪華な面々が素直なカヴァーを聴かせる。リズム隊は吉田健と村上秀一とまるでルーザーのよう。お祭りなので演奏がどうとかっていうものでもないと思うが、特に破綻のない演奏の中で個人的なハイライトはやはり仲井戸麗市と三宅伸治と奥田民生だろうか。ま、あとからご当人の清志郎が出てくるのでそちらがハイライトなんですが。特殊というか異質なのはやっぱり矢野顕子とロリータ18号。矢野顕子の独特なピアノ・アレンジと歌声には慣れているが、ロリータ18号はどうしても受け付けなかった。ラスト全員でステージに上がるところでも清志郎がマイクをふるのだが、彼女のヴォーカルだけは耳に刺さり、微笑ましいとかそういうのを超えてしまっている。はっきりいうとわざとらしくて耳障り。
こういった様々なアーティストが参加をするステージ(ロック・フェス含む)ではヴォーカリストの声量というかパワーの差が如実に表れるので、ある意味とても興味深い。自分がライヴを見に行った日本人アーティストの中で生声を聴き、「おぉっ」と思ったのは清志郎とヒロトと奥田民生と矢野顕子ぐらいかな。アルバムでは派手に歌っていても同じステージで比較すると歴然とした差が出るんだよね。
オークションにて購入(¥942)