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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

喫茶去 快生軒 @東京・日本橋人形町

2013年11月26日 | 東京都(老舗)

何年かぶりの人形町での散歩。どこを歩いても「老舗」にあたる老舗好きには堪らない場所だ。午前中に着いて、ウロウロ歩いてみた。老舗といっても古い建物もあれば近代的なビルになっているところもあり様々だが、せっかく歩いたら見てみたいのはやはり古い建物。地下鉄の駅を出てすぐに向かったのは天明3(1783)年創業(!)の刃物屋「うぶけや」。ビルの間に異彩を放つこの佇まい。

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もう、素晴しいとしか言いようがない。この他にも扇子の「かなや末広」<明治15(1882)年創業>、京粕漬の「魚久」<大正3(1914)年創業>などを見て回るが、残念ながら綺麗なビル(分かってはいたが)。自分が参考にしている昭和に発行された古い案内本には古い店舗の写真があってもこのように建て替わっている所が多い。それだけに機会があれば見ておかないとね。

散歩の途中で休憩したのは大正7(1919)年創業の「喫茶去・快生軒」。甘酒横町の交差点近くにあります。ちなみに「喫茶去(きっさこ)」とは禅の言葉らしいです。店内は昭和の雰囲気がたっぷり。窓にステンドグラスが入っていたりしていい感じ。自分の出身地・中部地方にはまだこんな雰囲気の喫茶店が結構残っている。どこもかしこもスタバみたくなる必要はないよね(ただコーヒーは美味しくなければいけないが…)。

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窓際に腰をおろし、ブレンドコーヒーを注文。ここは業務用のメーカー品なんかではなく、お店でしっかり豆を挽いて淹れている。香り高いコーヒーの味は酸味が強いもの。先代がこの強い酸味にこだわって淹れていると書いてあった記事を何かで読んだ覚えがある。次から次へと地元の方が入っていくるが、自然体で落ちついた雰囲気の良いお店でした。(勘定は¥450)

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喫茶去 快生軒 (きっさこ かいせいけん)

東京都中央区日本橋人形町1-17-9

(きっさこかいせいけん 喫茶去快生軒) 

コメント
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