「ゲロッパ!」 オリジナル・サウンドトラック / Various Artists (2003)
2003年公開の井筒和幸監督の映画「ゲロッパ!」のサウンドトラック。公開当時ちょっとだけそそられたけれど、結局見に行かなかった。DVDでも未試聴。井筒監督ってテレビ等のメディアではかなり辛口な映画批評をするけれど、肝心の自分の作品は…ってそっちの話はまぁ、いいや。しっかり全部見た訳でもないし。
もちろんジェームス・ブラウン(James Brown)のオリジナル曲も3曲(意外と少ない)収録。その他は70年代のソウル・ディスコの有名曲やモータウンの曲、それに新しいアーティストの曲が数曲という構成。サントラではあっても特にダイヤログ(台詞)や効果音は入っていないので、純粋にファンク・ソウルのコンピレーションとして聴けばそれなりに楽しめる内容。ただ、この内容の盤を定価の¥3,700出して買うかっていうと微妙(→250円で中古CDを買っておいて申し訳ありません)。
どう表現していいかよく分からないが、ブラック・コンテンポラリーとでもいうような現代物のメローな曲は大嫌いなので、このコンピも後半はちょっとだれる。そう言えば昔は「ブラコン」なんていう呼び方をしていたっけ。近年は「R&B」という呼称のジャンルは自分の思う音楽範囲(いわゆる「Rhythm & Blues」)ではなく、そういった現代物(つまりコンテンポラリー)のブラック・ミュージック全般を指す言葉になってしまった。違いの説明は難しいけれど、CD屋の棚の「R&B」というコーナーにマライヤ・キャリーとかが入っていると訳が分からなくなる。下手するとヒップ・ホップのアーティストも含まれていたりして。この新しいジャンル分けって日本独特なのだろうか、それともアメリカでもそうなのだろうか…。何かもっとしっくりくる呼び方を付けてもらいたいものだ。
ブックオフにて購入(¥250)