今ではバイパス(岐阜環状線)が主道になってしまっているが、往時はもっと店が並んでいたんじゃないかと思わせる則武小学校前の旧道沿いにある天婦羅屋「あさの屋」へ。店はちょうど辻にあり、砲弾を模した「忠魂碑」が建っている場所。裏手の駐車場に車を停め暖簾をくぐる。胡麻油の香り漂う店内は奥に長い造りで、テーブルは3つくらい。突き当たりは辻の反対側の道路に出られるようで、奥にまだ席があるかもしれない。先客2人が喋りながらビールで顔を赤らめていた。手前のテーブル席に座り「舌代」と書かれた木札の品書きを眺める。刺身などのつまみの他、うどんも中華そばもあるんだね。でももちろん看板にも暖簾にも書かれた天ぷらをいただこうと「天丼」を注文した。
年季が入った調理場には老齢の主人、給仕は奥様かな。しばらくして運ばれた天丼はプラスチックの丼ぶりに入っていて、お浸しとたくあんが付いている。熱々の天ダネがしっかりとつゆにくぐらせてあるようだ。値付けは安いが中サイズの海老が2本、包丁が入れてある茄子、ピーマン、海苔がのったクラシックな姿。自分は天丼の時の天ぷらはつゆにくぐらせてある方が好きなので嬉しい。つゆの甘みが弱めなのもよく、旨い天丼をワシワシと食べ進めた。次は看板に載ったもうひとつ、とんかつを頂いてみよう。(勘定は¥580)
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天ぷら・とんかつ あさの屋
岐阜県岐阜市則武中3-20-17
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