味の評判を聞いていて、ずっと前から行ってみたい店リストの上位にあった瑞穂区の焼肉「美奈登」へやっと行くことが出来た。この辺りは駅からも近くないし、周囲は住宅街なので”ついで”はほとんど無いのでなかなか機会が探せなかった。ある小雨降る日に、仕事で地下鉄桜通線を利用していてふと思い立ち、仕事よ早く終われと念じて(笑)、瑞穂区役所駅で途中下車し、歩いて店に向かう。大して雨が降らなかったのも幸いして店に辿り着いた。なるほど噂通りの痺れる外観(もちろん写真を嫁に見せたら「ムリ」と・笑)。創業は昭和33年(1958)だとか。外はまだ明るいが、暖簾をくぐって店の中へ。中はコの字のカウンターになっていて、老齢のお母さん2人が給仕。男性も居るようだがここでは裏方のよう。とりあえず瓶ビール(キリン)をもらう。注文したのは「コメカミ」の塩と、「キモ」のタレ。すぐに目の前に七輪が用意される。炭は岩手の切炭。煤けた柱と天井、そこに不釣り合いな大型液晶テレビの「水戸黄門」をBGMに1人で乾杯。(外が明るいから一層)ウメーッ。
すぐにアルミの小皿に盛られた肉が届く。まずは塩の「コメカミ」から焼網にのせていった。「コメカミ」は見るからに鮮度がいい。食べてみても唸るほど旨い。そして「キモ」。タレは濃い八丁味噌味。この味噌だけ舐めても酒が呑めるなァ(笑)。それはともかく、切り角が立ってこちらも鮮度抜群。「コブクロ」を追加で注文。よそで見るものと違って大振りに切ってある。これがまた信じられないくらい旨い。プリップリ。こんなコブクロ初めてだ。独特の食感を噛みしめるが、ホルモンの臭みなんて無縁。凄いナ、ココ。ひとり焼肉ではここから歩いて15分位の「伊勢屋」が素晴らしいが、こちらも負けずに素晴らしい。焼いている最中には、お母さんが七輪の火の番をしてくれ、炭を足したり、こちらに向けて団扇で煽ったりしてくれる(火の粉が飛ぶんだけど・笑)。もう今晩はここで終わってしまおうかと思ったが、だんだん混んできたのと、楽しみは残しておかないと、と後ろ髪引かれながら勘定してもらった。「気をつけて帰ってねー」という優しいお母さん達の声に送られ店を出る。んー、まだ明るいぞ。(勘定は¥1,600程)
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焼肉 美奈登
愛知県名古屋市瑞穂区平郷町2-6
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