Who Else! / Jeff Beck (1999)
「少し前のジェフ・ベックも聴いてみよう」第2弾。1999年に発表された「Who Else!」。先の「Guitar Shop」から早や10年(と言ってもリアルタイムでは全然聴いていないのだが)。1曲目の「What Mama Said」は…なんといきなりドラムンベース。ここまでやっちゃっていましたか。当時一世を風靡したドラムンベースには影響を受けたベテラン・アーティストも多く、随分と作品に取り入れられたようだ。でも自分の持っているCDで顕著に影響を思い出せるのはデビッド・ボウイ(David Bowie)の「Earthling」ぐらい(新しめのアーティスト除く)。もちろん流行りものに手を出すと、時を経て陳腐な音に成り下がる危険性もあるのだが、このベックのは何とか持ち堪えている。なかなか面白い。
このままいくかと思いきや3曲目のライヴ音源はスローなブルーズ演奏でちょっとチグハグかな。にしても彼ぐらいの大物になると、こうして大きく自分の演る音楽の舵を別の方向に切るのはなかなか大変だろう。元々彼のギター音は無機質というか硬質な音が多いので、こういったエレクトリックな音との相性はいいんだろうな。ちなみにこのアルバム以降は「テクノ3部作」とも呼ばれているのだとか。ちょっと苦手な雰囲気の曲もあるのだが、果敢に攻めていった勇気を評価したい(←エラそうに)。
オークションにて購入(¥350)
- CD (1999/3/13)
- Disc: 1
- Label : エピックレコードジャパン