Private Life : The Compass Point Sessions / Grace Jones (1998)
怪女グレース・ジョーンズ(Grace Jones)のアイランド時代のアルバムに収録されたバハマはコンパスポイント・スタジオでのセッションを収録した編集盤。前から買おうと思っていたのをやっと手に入れた。この期に発表されたアルバムは「Warm Leatherette」('80)、「Nightclubbing」('81)、「Living My Life」('82)と、モデル出身の彼女がある意味音楽界にセンセーションを起こした3枚。つまり黄金期。リズム・セクションにはあのスライ&ロビー(Sly & Robbie)や、マイキー・チャン(Mikey "Mao" Chung ※中国系ジャマイカンで数多くのセッションに参加している強者)らが参加し、自分が作曲に関わった曲の他に、未発表曲、シングルB面曲、ロング・ヴァージョンなどが収録されている。スタジオ単位で括ることが出来るという事はいつもこのスタジオを使ってレコーディングしていたということだろう(バックの面々は”Compass Point All-Stars”と称されていたとか)。
カヴァーの多い彼女だが、ここでもプリテンダーズ(The Pretenders)、ロキシー・ミュージック(Roxy Music)、トム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers)、ビル・ウィザーズ(Bill Withers)、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)、イギー・ポップ(Iggy Pop)、ポリス(The Police)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)などの曲を彼女なりの解釈でカヴァーしている。ジャマイカ出身だからというのもあるのだろう、ダブ・レゲエ的なアプローチが多く、その出来映えがクールで素晴らしい。カヴァーされた面子は自分の好きなアーティストばかりなのでアレンジも含めてどれも興味深く聴いた。モデル出身故に彼女がどれだけ音楽的主導権を握っていたのか知らないが(偏見?)、垢抜けていて何度聴いてもカッコイイ。
amazonにて購入(¥1,174)
- CD (1998/6/16)
- Disc : 2
- Format: CD, Import
- Label : Island