甚目寺町の「角屋」で食事した後ついでに寄ったのは和菓子の「桝文」。創業は何と嘉永元年(1848)で175年もの歴史があり、現在5代目だとか。店に入ると中はガラスショーケースの中に色々な菓子が並んでいる。上生菓子はもちろんだが、一部には洋菓子も並んでいた。出ていらしたのは若女将かな。お願いしたのは店頭に幟もあった「わらび餅」、「仁王もなか」のつぶ餡、それに洋菓子の「チョコロール」。包んでもらうと店の棚に「ご自由にどうぞ」とグラスや皿が置いてあった。昔うちにもあった丸いコカ・コーラのグラスにも惹かれたが、ちょっと変わった形の猪口があったので「頂いていいですか?」と声をかける。「どうぞどうぞ。」と言われたので遠慮なくひとつ頂戴した。
家に持ち帰って妻と分けっこ。「わらび餅」はぺちゃっとひしゃげている。それもそのはず持ち上げられないくらい軟らか。皮はわらび粉でまぶされていて、口にいれるとトロトロの食感。中にはこし餡。旨い。あまりに特徴的なので後から調べてみると、ここの5代目は徳川の「芳光」で修業したのだとか。なるほどそれでこのわらび餅か。納得。「仁王もなか」は中にみっちりとつぶ餡が詰められている。「チョコロール」はスポンジ・ケーキをくるっと巻いてチョコをかけてある。スポンジは硬めでお世辞にも洒落たケーキではないが、これが旨い。中はバタークリームも使ってある。最近はふわふわの口当たりのスポンジケーキばかりだが、このちょっと武骨ともいえるケーキを妻は大いに気に入った様子。また買いに行こうっと。(勘定は¥900程)
↓ 地名で名前には馴染みがあるが「甚目寺観音」を訪れたのは初めて。日本でも有数の古刹なのだとか。境内は伽藍配置で、仁王門と東門と三重塔が国の重要文化財に指定されている。
桝文 (桝文製菓)
愛知県あま市甚目寺東門前56
( あま市 海部 じもくじ じもくじかんのん ますぶん 桝文製菓 とろけるわらび餅 和菓子 上生菓子 洋菓子 くずバー 運慶 )