ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

たか田八祥 @岐阜県岐阜市

2024年08月25日 | 岐阜県(岐阜)

以前に岐阜市長良の「潜龍」で母の米寿祝いをした際、体調不良で参加できなかった妻に埋め合わせ(?)するために2人でもう一度「潜龍」に予約しようとするも、肉料理はまだキツいかもしれないという妻の申し出を受けて和食に変更することに。旧・市役所跡近くの料亭「たか田八祥」に予約して出掛けた。市内に何軒かある支店以外にも、今をときめく有名料理人を多く輩出している日本料理の名店。創業は昭和64年(1989)と意外と古くない。このジャンルで京都や東京でなく、ここ岐阜に於いて一代で名にし負う店にしたのだから凄い。

案内された部屋は入ってすぐの小さな間(写真下)。床があったり、畳に炉が切ってあるので茶室としても利用されている部屋なのだろう。全く音の無い小さな部屋で妻と向かい合うのは気恥ずかしいが(笑)、特別感もあって気分が上がり料理が出てくるのが待ち遠しい。

 

料理は予約時にお願いしてあるので、お運びの着物姿の若い女性に酒をお願いした。「直心八祥」というオリジナルな銘柄の冷蔵酒(日本泉酒造の酒だとか)。片口と猪口で供された。運ばれた料理はそれぞれ説明があったと思うが品書きは無いし創作された料理ばかりなので覚えられない(こちとら酒をいただいているし…)。結局、呑まない妻の記憶を借りた料理と素材はだいたい以下の通り(→朧げな記憶を元にしています)。

・先付:若うど、雲丹、トマト 冷製(酢のジュレ)
・前菜:鰻、牛蒡(玉葱ソース)
・向付:鮪、烏賊、平目、海老(泡醤油)
・吸物:鱸、胡麻豆腐、海ぶどう、小豆
・御凌:ヤングコーン飯蒸し、ズッキーニ、唐墨
・煮物椀:翡翠茄子、赤パプリカ、万願寺唐辛子
・強肴:鱚大葉揚げ、じゃがいものハリハリ、赤飯
・御飯:生海苔茶漬け、漬物
・水菓子:季節の果物、あんことクリームチーズ

とこんなところ。どの料理も目に美しく、季節の素材の味を活かしつつもクラシックな日本料理のアプローチとはちょっと違ったりして、どれも美味しく楽しくいただいた。妻もとても喜んでいて何より。酒はこの他に三千盛を燗してもらったりした。予約時に「何かの記念日ですか?」と訊かれ、強いて言えばと「まぁ、妻の誕生日かな…」とテキトーに答えたので、途中で赤飯が用意されていたり、最後に洋風な菓子が出てきたりの気遣いも。お運びのお嬢さんが「(誕生日の)歌を歌いましょうか?」とまで言ってくれたが、それはさすがに遠慮した(笑)。訪問は6月末だったので、これより後になると鮎とかが出されるのだろう。また季節を変えて寄ってみようっと。(勘定は¥30,000程)

 

 

日本料理 たか田八祥

岐阜県岐阜市杉山町17-2 (八祥ビル)

 

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コメント (4)
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