Faust / Faust (1971)
カン(Can)、ノイ(Neu!)とかのクラウト・ロック(※1970年前後に活動したドイツ出身のロック・バンドの総称)を聴くようになってから知ったファウスト(Faust)のデビュー・アルバム。初盤アナログはクリア・ビニールで、人間の拳のX線写真がシルクスクリーンで印刷された透明なスリーヴに入れられて発売されたのだとか(最近はこの形でも復刻されている)。ちなみにFaustはドイツ語でFist(拳)の意だそう。
バンド名とジャケットぐらいは知っていたが、事前に全く聴いたことがなく、”あてずっぽう”で購入したので、聴いてみてその不思議な音楽に驚いた。クラフトワーク(Kraftwerk)といい、カンといい、どうしてこの時代のドイツには、かように特殊な音楽が存在しえたのか? 実験的なノイズ、不協和音、コラージュ、電子音が縦横無尽に折り重なるという感じ。いわゆるコンセプトみたいなのがあるのかどうか知らないが、あっても理解出来ないだろうなァ。これも一種のプログレッシヴ・ロックと言っていいだろう。しょっちゅう聴きたくなる訳ではないが、時々その前衛的な世界にどっぷりと浸かりたくなる時がある。1971年というと、まだまだロックが進化を続けていた時代。その時代にもうこんなエクストリームな音楽が出てしまうんだもの、凄い。
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- Label : ポリドール
- ASIN : B000006YNH
- Disc : 1
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